『妻の貸し出し』パート57 完
短A『妻の貸し出し』パート57 完
『あのね。契約書は三人連名でしたいの。だめかな?』と提案してくるが、最初はその意味が全然理解できなかった。「それって、どういうこと?」と美玖に問い質す。『そうだね突然で解りにくいよね。大袈裟かもしれないけど、これからの1年を公明正大(公平で、良心に恥じるところがなく正しいこと。)で臨みたいの。要君には包み隠さずなんでも報告をするね。それは私の心の動きも含めて話をするから。それだから高橋主任には夫の要君も署名することで、オープンになることと責任と自覚を持ってほしいの。』
美玖が言わんとすることは理解できるが、実際問題として、高橋さんは尻込みするのじゃないかな?僕だったら、人妻に告白したら突然にその夫が現れるようなシチュエーションは勘弁願いたいものだ。しかし、考えようによっては〖理想の寝取らせ〗ではないだろうか。このことで、僕と高橋さんの利害は一致するのだから。
でも果たして、高橋さんが乗ってくるだろうか? その成否は一にも二にも美玖次第だろう。
「なぁ美玖は本気なの? 本気なら僕はサインをするよ。」と告げると、『私も正直に言うわね。最初に要君から告白されたときは、茫然となって“要君は私の事愛していないんだ。”って悲しくなったの・・。でも、要君の思いをじっくり聞いて、その心の重しを少しでも軽くしてあげようと思ったわ。要君が喜ぶことなら私で出来ることはしてあげる。はじめはそんな気持ちだったの。でもね私自身の心の奥を覗いてみると、ごめんね・・。』と急に鼻声(涙にむせんで鼻にかかった声)になる。
「この際だから、お互いに話し合おう。それがこの1年を乗り切る最大の手助けになるから・・・やっぱりはじめは言い出した僕から話すよ。」と言うと、美玖は少し落ち着きを取り戻す。『わかったわ。なんでも言ってね。』
それでゆっくりと僕は話し始める。「この性癖って美玖も調べたから少しは理解できるだろうが、自分でもやっかいだと思っている。僕は心から美玖を愛している。何から何まで愛おしい。夫婦になれて世界一幸せなんだ。でも、そんな美玖が僕以外の男と親しく会話をしたり手を繋いだり、本当はこれが一番見たいけれど美玖がキスを交わす・・・でもでも一番嫉妬するだろうと思っている。」と一気に告白をした。美玖はじっと僕を見つめている。
「これまで何度も話し合ったけれど、僕の体調は最悪の時に比べて次第に良くはなってきている。それは確かだけど、担当医にも指摘されているが、〔やはり軽微の後遺症は残るだろう。〕って、僕の場合は、下半身の運動障害。リハビリしているが根本的には治らないと言われた。それに連動してセックスにも障害が及ぶかもしれない。自分でも自覚してるし美玖も気付いていると思うが、持続しないんだ勃起がね。薬も考えたけれど僕のような者には心臓への負担が大きいそうだ。」ここで美玖が席を外し冷蔵庫から冷たい麦茶を持ってきてくれた。
「ありがとう。これからの夫婦生活でどれだけ美玖を楽しませて満足させられるのか自信が持てない。(美玖が何かを言い掛ける。)あっ最後までしゃべらせて、もちろんセックスだけが愛情表現じゃないけど、僕にとっては凄い劣等感になってる。それと僕の性癖が重なり、美玖が僕以外の男と交わり歓びを感じる。それで救われるし一方嫉妬で身悶えするがそれが快感なんだ。自分にとって大切なものが汚される。でも美玖が歓びを知ることで僕は救われる。ごめんなこんな性癖で、分かってほしいのは美玖を愛しているということなんだ。」コップの麦茶を一気に飲んだ。
『今度は私の番ね。ちょっと恥ずかしいけど・・・軽蔑しないでね。私も要君が世界で一番大切な人です。どんなことがあっても心は揺るがないつもり・・・でもネットでいろいろな体験談それが全部真実とは思えないけれど、ほら体の関係ができるとどうしても恋愛感情ができると思うの・・・要以外の人とセックスするのってもちろん初めてだし、だから余計に怖いの、やっぱ人って流される生き物じゃない。偉そうなことを言っても、セックスに溺れてしまうんじゃないかって、それが怖いの・・・私はそんな時には要君に「もう止めよう。」と言ってもらいたいの。そこはお願いね。』って言われ「絶対に言うから、美玖も正直になってほしい。」
『あの要(かなめ)はまだ知らないけれど、高橋主任って結構イケメンなの。もう笑わないで。それで今回のことで最後の線は超えるかどうかはわからないけれど、要の公認でデートをできることはちょっぴりドキドキしているの。あっ恋愛感情は全然ないよ。憧れの先輩に胸きゅんになる感じかな。そんな想いを隠していたことを謝ります。ごめんなさい。』
「ホント!焼けるな。不安になってきた。」、『馬鹿ね大丈夫よ。さっきの続きだけど、流されるから1日3回朝昼夕は要君から「愛している。」って言ってほしいの。いいでしょう?』、「昼間はどうするの?」と訊ねると『う~んメールか電話でもいいけど。いいわね。』と強引に約束させられる。
「話は変わるけど、最近美玖って綺麗になったね。」と云うと、『え~そうかな?』とにっこりする。「こんなことは若いからできるのかな?契約書は僕が作成してもいいかな?え~と時給は10000円でいい?特別な場合は別途協議にする。」、『なになに? その特別な場合って? セックスのこと?』って尋ねてくるが、よく考えれば美玖は平気で“セックス”という言葉を口にするようになった。
僕は今総務部で様々な書類を作っているし、インターネットで検索すると似たような書式のフォーマットは見つかる。昼食をはさんで、自分を出来るだけ曝(さら)け出した。結論としては「いくら頭の中で理屈を捏(こ)ねても実際にやってみないと始まらない。」と思った。美玖も『私も二人の仲が壊れないように注意するけど、変態の旦那さんにも喜んで貰わないといけないからね。要が嫉妬するような話をしたり、服装をするけど信じていてね。私は要を愛しているし、妻だから・・・。』
※原作の「妻を貸し出し」をベースにリスペクトしてきましたが、途中から要や美玖、高橋さんが勝手に動き出すという形で進んでいます。この際に一応ここで 短A『妻の貸し出し』を完結とさせてください。改めて、創作『妻の貸し出し2章』として出発したいと存じます。ご理解をよろしくお願い申し上げます。
『あのね。契約書は三人連名でしたいの。だめかな?』と提案してくるが、最初はその意味が全然理解できなかった。「それって、どういうこと?」と美玖に問い質す。『そうだね突然で解りにくいよね。大袈裟かもしれないけど、これからの1年を公明正大(公平で、良心に恥じるところがなく正しいこと。)で臨みたいの。要君には包み隠さずなんでも報告をするね。それは私の心の動きも含めて話をするから。それだから高橋主任には夫の要君も署名することで、オープンになることと責任と自覚を持ってほしいの。』
美玖が言わんとすることは理解できるが、実際問題として、高橋さんは尻込みするのじゃないかな?僕だったら、人妻に告白したら突然にその夫が現れるようなシチュエーションは勘弁願いたいものだ。しかし、考えようによっては〖理想の寝取らせ〗ではないだろうか。このことで、僕と高橋さんの利害は一致するのだから。
でも果たして、高橋さんが乗ってくるだろうか? その成否は一にも二にも美玖次第だろう。
「なぁ美玖は本気なの? 本気なら僕はサインをするよ。」と告げると、『私も正直に言うわね。最初に要君から告白されたときは、茫然となって“要君は私の事愛していないんだ。”って悲しくなったの・・。でも、要君の思いをじっくり聞いて、その心の重しを少しでも軽くしてあげようと思ったわ。要君が喜ぶことなら私で出来ることはしてあげる。はじめはそんな気持ちだったの。でもね私自身の心の奥を覗いてみると、ごめんね・・。』と急に鼻声(涙にむせんで鼻にかかった声)になる。
「この際だから、お互いに話し合おう。それがこの1年を乗り切る最大の手助けになるから・・・やっぱりはじめは言い出した僕から話すよ。」と言うと、美玖は少し落ち着きを取り戻す。『わかったわ。なんでも言ってね。』
それでゆっくりと僕は話し始める。「この性癖って美玖も調べたから少しは理解できるだろうが、自分でもやっかいだと思っている。僕は心から美玖を愛している。何から何まで愛おしい。夫婦になれて世界一幸せなんだ。でも、そんな美玖が僕以外の男と親しく会話をしたり手を繋いだり、本当はこれが一番見たいけれど美玖がキスを交わす・・・でもでも一番嫉妬するだろうと思っている。」と一気に告白をした。美玖はじっと僕を見つめている。
「これまで何度も話し合ったけれど、僕の体調は最悪の時に比べて次第に良くはなってきている。それは確かだけど、担当医にも指摘されているが、〔やはり軽微の後遺症は残るだろう。〕って、僕の場合は、下半身の運動障害。リハビリしているが根本的には治らないと言われた。それに連動してセックスにも障害が及ぶかもしれない。自分でも自覚してるし美玖も気付いていると思うが、持続しないんだ勃起がね。薬も考えたけれど僕のような者には心臓への負担が大きいそうだ。」ここで美玖が席を外し冷蔵庫から冷たい麦茶を持ってきてくれた。
「ありがとう。これからの夫婦生活でどれだけ美玖を楽しませて満足させられるのか自信が持てない。(美玖が何かを言い掛ける。)あっ最後までしゃべらせて、もちろんセックスだけが愛情表現じゃないけど、僕にとっては凄い劣等感になってる。それと僕の性癖が重なり、美玖が僕以外の男と交わり歓びを感じる。それで救われるし一方嫉妬で身悶えするがそれが快感なんだ。自分にとって大切なものが汚される。でも美玖が歓びを知ることで僕は救われる。ごめんなこんな性癖で、分かってほしいのは美玖を愛しているということなんだ。」コップの麦茶を一気に飲んだ。
『今度は私の番ね。ちょっと恥ずかしいけど・・・軽蔑しないでね。私も要君が世界で一番大切な人です。どんなことがあっても心は揺るがないつもり・・・でもネットでいろいろな体験談それが全部真実とは思えないけれど、ほら体の関係ができるとどうしても恋愛感情ができると思うの・・・要以外の人とセックスするのってもちろん初めてだし、だから余計に怖いの、やっぱ人って流される生き物じゃない。偉そうなことを言っても、セックスに溺れてしまうんじゃないかって、それが怖いの・・・私はそんな時には要君に「もう止めよう。」と言ってもらいたいの。そこはお願いね。』って言われ「絶対に言うから、美玖も正直になってほしい。」
『あの要(かなめ)はまだ知らないけれど、高橋主任って結構イケメンなの。もう笑わないで。それで今回のことで最後の線は超えるかどうかはわからないけれど、要の公認でデートをできることはちょっぴりドキドキしているの。あっ恋愛感情は全然ないよ。憧れの先輩に胸きゅんになる感じかな。そんな想いを隠していたことを謝ります。ごめんなさい。』
「ホント!焼けるな。不安になってきた。」、『馬鹿ね大丈夫よ。さっきの続きだけど、流されるから1日3回朝昼夕は要君から「愛している。」って言ってほしいの。いいでしょう?』、「昼間はどうするの?」と訊ねると『う~んメールか電話でもいいけど。いいわね。』と強引に約束させられる。
「話は変わるけど、最近美玖って綺麗になったね。」と云うと、『え~そうかな?』とにっこりする。「こんなことは若いからできるのかな?契約書は僕が作成してもいいかな?え~と時給は10000円でいい?特別な場合は別途協議にする。」、『なになに? その特別な場合って? セックスのこと?』って尋ねてくるが、よく考えれば美玖は平気で“セックス”という言葉を口にするようになった。
僕は今総務部で様々な書類を作っているし、インターネットで検索すると似たような書式のフォーマットは見つかる。昼食をはさんで、自分を出来るだけ曝(さら)け出した。結論としては「いくら頭の中で理屈を捏(こ)ねても実際にやってみないと始まらない。」と思った。美玖も『私も二人の仲が壊れないように注意するけど、変態の旦那さんにも喜んで貰わないといけないからね。要が嫉妬するような話をしたり、服装をするけど信じていてね。私は要を愛しているし、妻だから・・・。』
※原作の「妻を貸し出し」をベースにリスペクトしてきましたが、途中から要や美玖、高橋さんが勝手に動き出すという形で進んでいます。この際に一応ここで 短A『妻の貸し出し』を完結とさせてください。改めて、創作『妻の貸し出し2章』として出発したいと存じます。ご理解をよろしくお願い申し上げます。
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