中F[愛しい妻と僕の性癖について]その12
中F[愛しい妻と僕の性癖について]その12
その11 20190109
2回3回と続けられる“逢瀬(男女がひそかに会う機会)”によって、親しみが増し、恋《少なくとも皆藤大夢(かいとう・ひろむ)さんのほうは恵梨香が好きだろう。)から愛(お互いが好きになる。)に変化するかもしれないと、僕(伊藤瑛司:いとう・えいじ:29歳)は深夜の2時まで悶々とします。
その頃、妻(伊藤恵梨香:いとう・えりか:27歳)は、夫(瑛司君)への罪悪感で胸が押しつぶされそうになっていた。エレベーターの中で皆藤主任から〔また誘ってもいいですか?〕と言われて、返答が出来ずに、ロビー階へ到着、ドアが開く直前に急にキスをされます。あまりの突然なことで、心の動揺が大きかった。
ふたりはロビーの椅子に腰を掛け、話し合います。皆藤主任が〔ごめんなさい。伊藤君とお別れしたくないと思ったら・・つい・・すまなかった。〕、わたしは『困ります。こんなことをされたら・・もう会いません。』って抗議しました。〔伊藤君が嫌なことや困ることはもう絶対しないと誓うよ。だから次もあってほしい。〕と主任に頼みこまれます。『分かりました絶対ですよ。今夜はごちそう様でした。』って告げると、ほっとした顔になった皆藤主任は、〔今日はタクシーで帰ってください。〕と、チケットを渡され、乗車の間際には、〔楽しかった。でも、伊藤君さっきのことは二人の秘密だよ。〕と囁かれた。
わたしは、夫の瑛司君に【キスのこと】を正直に打ち明けようとして、秘密をもつこととキスされたことへの罪悪感を打ち消そうと、それ以外で今夜あったことを必死になって語ります。ただ、“半分”の〖次回へ誘われた〗ことしか言えなかった。
《何故云えなかったのだろう? 瑛司君の希望(性癖)に応えるため? 皆藤主任といることが楽しかったから?》主任に耳元で囁かれた〔二人の秘密だよ。〕が頭の中でリフレイン(繰り返し)します。 その13に続く
2019/01/28
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