中F[愛しい妻と僕の性癖について]その13
中F[愛しい妻と僕の性癖について]その13
その12 20190128
恵梨香と僕(伊藤瑛司:いとう・えいじ)は、近所に住む幼馴染でした。それから彼女の家族は僕が高校2年生の時に隣県に引っ越しをします。ところが偶然にも大学で再会をして、自然に付き合い始めました。恵梨香は恋愛に大変奥手で、『瑛司君が初めての交際相手です。』って、告白してくれた。今どきの女性にしては保守的・古風な考え方をする。ただ、思い込んだら一途だし好きな人には献身的。僕の両親にもそこまでやらなくてもと、思うほど尽くします。
だから、僕が発病して、入院、そして退院してからのリハビリ、その期間は感謝しても感謝しきれないくらいのケア(世話や配慮、気配り)をしてくれた。看護、病院の付添いをはじめ家事、そして財政的には仕事で支えてくれます。看護も、1年位は神経症と運動障害で家に閉じこもる僕を、優しくかつ『たまには運動も必要よ。』って無理やりに外へ連れ出す愛情のある厳しい面もみせた。
結婚3年の大半をそんな生活にさせてしまった責任を重く感じています。そして、夫婦生活のうちでお互いの愛を直接に感じられる〖セックス〗が約1年あまりできなかった。回復してきた今でさえ、本当の意味では“満足”させてあげられていない。それだけに、失った恵梨香の〔時間〕を取り返してあげたい。そんな気持ちからの“提案”だった。
ただ、最近になって、《恵梨香と皆藤さん》の事を考えると、嫉妬で胸を焦がすのだが、それとは逆に淫らな妄想が一つの快感にもなっています。そのことは妻(伊藤恵梨香:いとう・えりか:27歳)には言えないことなのだ。自分の範囲・管理の枠外での“恵梨香の浮気”は耐えられない(つまり【寝取られ】は嫌なのだ。)、僕が知っていて、恵梨香をコントロールしながら“浮気”をさせる=〖寝取らせ〗をしようとしています。
歪んだ心に恥じる反面、重荷(恵梨香に背負わせていた負担)を軽くできる安堵感があった。それと副産物のように、〖寝取らせ〗を考えているときは、身体に活力が蘇り、普段なら“すぐに疲れて何もする気がなくなる。”のがないのだ。
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20191129
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