短Y[嫁の歓びは僕の喜び]第5回
第4回 20190525
「甲斐(翔太:かい:しょうた:27歳)君に誘われてこのよう(フェラチオ)になってしまったらどうする?」
『そんなことしないわ、そんなことする人じゃないもの。』
嫁(原田結衣:はらだ・ゆい:29歳)は彼をかばうのでした。
「甲斐君と浮気したくないのか? したいんだろ、したいならしたいと正直に言えよ。」
『あう、あ、あ、あん・・。』
結衣が僕(原田弘人:はらだ・ひろと:32歳)の挿入した動きに併せて嗚咽を漏らすのです。
『・・だって浮気はいけないこどでしょ。』
でも僕は返事しませんでした。
『そんなことばかり言うと本当にしちゃうよ。』
その言葉を聞いた瞬間に勃起していたペニスは一段と硬さが増したことを覚えています。
翌朝、『早く帰るからね。 打ちあげは、そんなに遅くならないわ。』って、僕の期待?を裏切るような言葉を残して結衣は晴れやかなクリーム色の衣服を着て出かけていきました。
しかし、その晩は午後12時を過ぎても帰ってきません。まんじりともせず僕は布団に入って嫁の帰りを待ちました。
《『早く帰るからね。』って言ったのに、遅いじゃないか。少し期待はしたけれど・・今頃、本当に甲斐君に抱かれてしまっているのか? いや、嫁は貞淑だ、実際にはそんなことあり得ない。だが、待てよ、昨夜このベッドで抱いたときそれを認めるような発言を俺はしてしまった・・。》
色々な妄想が浮かんでは消え嫉妬で狂わんばかりになります。
結衣が帰ってきたのは午前1時を過ぎた頃、玄関のドアが静かに開く音が何故か安堵感として響きました。しかし、階段を静かに昇ってくる音に無性に胸騒ぎを覚えます。寝室に入ってきた嫁は狸寝入りをしていた僕の様子を伺うと安心したようで化粧も落とさずに衣服を脱ぎスリップ姿で僕を起こさないようにそおっとかけ布団をめくり隣へ入り込んできました。
その時に僕の心臓は破裂するかのような鼓動です。
《いつもだったらどんなに遅くても風呂に入るのに今日はどうして入らないんだ?》
帰ってきたことを感づかれないように結衣は少し距離をおいて寝ようとしました。
《化粧を落とす気にもならないほど疲れたのだろうか? それとも化粧をどこかで落としてきたのか? ただ酔いすぎなのか・・・。 》
僕は目を閉じたが眠ることができません。 第6回につづく
20190711
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