長O「淫らな妻へ」第28話
長O「淫らな妻へ」第28話
「携帯の電源を切る前に、≪切ります≫とだけメールをくれよ。」
『わかったわ。』
妻(川端真由美:43歳)と私(川端正巳:まさみ:46歳)は淡々と話しているようで、二人の頭の中には明日のレストランの風景が浮かんでいました。
「今日は早めに晩飯にして、早く寝ることにしようか?」
『ええ、でも何だか今から明日の準備をするみたいで、かえって緊張しちゃうわ。』
「まぁ明日は大切な記念日になるのだから、コンディションを整えておくのに越したことはないさ。」
妻の真由美は着替えると早速キッチンで夕食の準備を始めました。
私は浴槽に湯を張りながら、《真由美は明日の為に髪も洗うだろう。服装はタイトスカートスーツに松島課長からプレゼントされたスカーフを身に着けていくだろうな。下着はそれに合わせた淡いブルーの上下だな》と勝手に想像していました。でも、スカーフは間違いなく妻と松島(雄一郎:40歳)課長だけの秘密の暗号になるはずです。
私はリビングに戻ると、落ち着かなくて、突飛なことを言ってしまいました。
「課長さんの名前の呼び方だけど、最初は“課長さん”で、部屋に入る前くらいから“松島さん”にして、ベッドの上では“雄一郎さん”に変えると親近感が増すと思うんだけど、男ってそんな些細なことでも喜ぶものだよ、その方がお前にとってもギアチェンジできると思うし、どうかな?」
妻はぽっと頬を染めて、『えーっ、そんなに呼び方を簡単に変えられないわよ・・・。』と言っ
たまま黙ってしまいます。その仕草を見て、私は妻の性格から考えても松島課長と二人きりの部屋では“課長さん”ではなく名前で彼のことを呼ぶだろうと思いました。今はただ妻も私も明日のことは後悔はしないと暗黙の了解のように通じ合っています。
真由美は今いつもより早めの入浴中です。丁寧に髪を洗っているようで・・・松島課長のために・・・。やはり私は嫉妬心を隠せないでいました。セカンドバージンを奪われる前日の妻を愛おしく思いながら身を焦がすのもたまらないことですね? 今夜は真由美を抱かずに、明日に備えさせたいと思います。優しく妻の手を握って、明日の夜を期待して・・・・。
私(川端正巳)は朝から気もそぞろです。妻の真由美ともぎこちない会話だけでした。それから会社では何かを忘れるために仕事に集中します。そんな中、私がまだ勤務先にいた5時20分ころに妻からメールが入りました。≪切ります。≫本当にその一文だけです。でも、その短い言葉の中に妻の想いが詰まっていることを十分感じることが出来ました。
私は出来れば妻と松島課長がいるシティホテルに行きたい気持ちがあったのですけど、あいにく残業です。仕事を続けながら生唾が出てくる感じで、真由美たちのことが頭に浮かびます。いまごろ何をしているのだろうか・・・想像いや妄想が止まりません。
妻が少し早めにレストランに着いてしまって、〚どちら様のご予約でしょうか?〛と言わ
れ、『あのっ、松島の予約です・・・。』いきなり“松島”と言ってしまう真由美・・・。暫くし
て、部屋のキーを胸に忍ばせた松島課長が現れる・・・。
〔川端さん、お待たせしちゃったかな、ごめんね。〕
と最初は職場と同じように妻のことを苗字で呼ぶのも松島課長の作戦でしょう・・・。
『いえ、今、来たばかりですから・・・。』
〔そうですか、それなら良かった、どう?ここからの眺めいいと思いませんか?〕
『ええ、素敵な景色です。私、見とれていました・・・。』
〔気に入ってくれて嬉しいよ。私もすごく気に入っているんだ。〕
妻の真由美と共感するように導入する松島課長・・・。
「川端さん、早く仕事終わらせましょうよ。」と同僚にそう言われ、我に帰った私は、パソコンのキーボードに向かいました。しばらく作業をしても、また、ホテルのレストランの妻と松島課長の姿が頭にちらつきます。
2016/03/14
「携帯の電源を切る前に、≪切ります≫とだけメールをくれよ。」
『わかったわ。』
妻(川端真由美:43歳)と私(川端正巳:まさみ:46歳)は淡々と話しているようで、二人の頭の中には明日のレストランの風景が浮かんでいました。
「今日は早めに晩飯にして、早く寝ることにしようか?」
『ええ、でも何だか今から明日の準備をするみたいで、かえって緊張しちゃうわ。』
「まぁ明日は大切な記念日になるのだから、コンディションを整えておくのに越したことはないさ。」
妻の真由美は着替えると早速キッチンで夕食の準備を始めました。
私は浴槽に湯を張りながら、《真由美は明日の為に髪も洗うだろう。服装はタイトスカートスーツに松島課長からプレゼントされたスカーフを身に着けていくだろうな。下着はそれに合わせた淡いブルーの上下だな》と勝手に想像していました。でも、スカーフは間違いなく妻と松島(雄一郎:40歳)課長だけの秘密の暗号になるはずです。
私はリビングに戻ると、落ち着かなくて、突飛なことを言ってしまいました。
「課長さんの名前の呼び方だけど、最初は“課長さん”で、部屋に入る前くらいから“松島さん”にして、ベッドの上では“雄一郎さん”に変えると親近感が増すと思うんだけど、男ってそんな些細なことでも喜ぶものだよ、その方がお前にとってもギアチェンジできると思うし、どうかな?」
妻はぽっと頬を染めて、『えーっ、そんなに呼び方を簡単に変えられないわよ・・・。』と言っ
たまま黙ってしまいます。その仕草を見て、私は妻の性格から考えても松島課長と二人きりの部屋では“課長さん”ではなく名前で彼のことを呼ぶだろうと思いました。今はただ妻も私も明日のことは後悔はしないと暗黙の了解のように通じ合っています。
真由美は今いつもより早めの入浴中です。丁寧に髪を洗っているようで・・・松島課長のために・・・。やはり私は嫉妬心を隠せないでいました。セカンドバージンを奪われる前日の妻を愛おしく思いながら身を焦がすのもたまらないことですね? 今夜は真由美を抱かずに、明日に備えさせたいと思います。優しく妻の手を握って、明日の夜を期待して・・・・。
私(川端正巳)は朝から気もそぞろです。妻の真由美ともぎこちない会話だけでした。それから会社では何かを忘れるために仕事に集中します。そんな中、私がまだ勤務先にいた5時20分ころに妻からメールが入りました。≪切ります。≫本当にその一文だけです。でも、その短い言葉の中に妻の想いが詰まっていることを十分感じることが出来ました。
私は出来れば妻と松島課長がいるシティホテルに行きたい気持ちがあったのですけど、あいにく残業です。仕事を続けながら生唾が出てくる感じで、真由美たちのことが頭に浮かびます。いまごろ何をしているのだろうか・・・想像いや妄想が止まりません。
妻が少し早めにレストランに着いてしまって、〚どちら様のご予約でしょうか?〛と言わ
れ、『あのっ、松島の予約です・・・。』いきなり“松島”と言ってしまう真由美・・・。暫くし
て、部屋のキーを胸に忍ばせた松島課長が現れる・・・。
〔川端さん、お待たせしちゃったかな、ごめんね。〕
と最初は職場と同じように妻のことを苗字で呼ぶのも松島課長の作戦でしょう・・・。
『いえ、今、来たばかりですから・・・。』
〔そうですか、それなら良かった、どう?ここからの眺めいいと思いませんか?〕
『ええ、素敵な景色です。私、見とれていました・・・。』
〔気に入ってくれて嬉しいよ。私もすごく気に入っているんだ。〕
妻の真由美と共感するように導入する松島課長・・・。
「川端さん、早く仕事終わらせましょうよ。」と同僚にそう言われ、我に帰った私は、パソコンのキーボードに向かいました。しばらく作業をしても、また、ホテルのレストランの妻と松島課長の姿が頭にちらつきます。
2016/03/14
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