中Ⅱ10〖離婚の理由〗 第7回
中Ⅱ10〖離婚の理由〗 第7回
第6回
「どうでした?」
〚キスシーンにはちょっと驚きました。〛
俺(大澤宗介:そうすけ:46歳)は意外に冷静な清水汐里(しおり:29歳)さんの横顔を見ていました。見られていることに気が付いた汐里さんがはにかみながら下を向きます。
いよいよボイスレコーダーです。俺は一度聞いておりますのが、初めての汐里さんには刺激が強すぎるかも知れません。嫌がったら止めればいいと、スイッチを入れました。話は途中から入っています。
〔・・・・・・出張に行くんだ。よく行き先があるよな。〕(清水祐樹の声)
『お願い。主人のことは言わないでネ。』
〔わっ! 今日は主人て言った。いつもは宗介君なのに。宗介君、僕の(大澤)南美は僕の為に尽くしていますよ。〕
『もう、やめて!』
それからキスをする音と衣擦れの音がした。
〔南美(みなみ)はここが感じるんだよね。〕
『駄目よ! ユウちゃん、じらさないで。』
俺は汐里(しおり)さんを見ます。固まった様に身動きせずに聞いていました。肩に置いた手にちょっと力を入れてみます。ピックと肩が痙攣をします。まさかとは思いましが、ちょっと向きを変えて、右手を膝の上に置きました。
今日の汐里さんの格好ですが、膝上10センチくらいのフレアーのスカート、白のブラウスです。だから俺が手を置いたのは、ハイソックスとスカートの間、生足の部分です。それで拒否をしないので、触れたままです。
ずっーと後に、汐里にこの日の気持ちを聞いたことが有りました。[清水に女として相手にされない寂しさ、不倫相手の夫を寝取ることによる南美への復讐など様々な気持ちが渦巻いていた。]といいます。
俺はボイスレコーダーどころでは無くなりました。目の前に“ご馳走”があるのです。頭からは浮気の説明のことはすっかり消えていました。膝に置いた手を少しずらしますが、汐里さんが両膝で、俺の手を挟んだ形になりましたがそのままです。暫くその状態で聞いていました。
レコーダーが終わりました。時計を見ると、午後六時近くです。(もう帰る時間だろうな?)それで、「こんな時間ですからどうします? 続きは後日にしますか? それともコピーしたのを全部持って帰ります?」と、汐里さんに尋ねます。俺の中ではこの二者以外の選択はありませんでした。しかし、彼女の答えは意外なものです。〚今日は、おばさんの所に泊まるって言ってきましたので、全部見ます。〛との返事に、俺は苦虫をつぶした様な顔つきで、「そうですか、解りました。やってしまいましょう。」って言いつつ、頭の中では幸せの鐘が鳴り響いておりました。 第8回へ続く
2016/07/13
第6回
「どうでした?」
〚キスシーンにはちょっと驚きました。〛
俺(大澤宗介:そうすけ:46歳)は意外に冷静な清水汐里(しおり:29歳)さんの横顔を見ていました。見られていることに気が付いた汐里さんがはにかみながら下を向きます。
いよいよボイスレコーダーです。俺は一度聞いておりますのが、初めての汐里さんには刺激が強すぎるかも知れません。嫌がったら止めればいいと、スイッチを入れました。話は途中から入っています。
〔・・・・・・出張に行くんだ。よく行き先があるよな。〕(清水祐樹の声)
『お願い。主人のことは言わないでネ。』
〔わっ! 今日は主人て言った。いつもは宗介君なのに。宗介君、僕の(大澤)南美は僕の為に尽くしていますよ。〕
『もう、やめて!』
それからキスをする音と衣擦れの音がした。
〔南美(みなみ)はここが感じるんだよね。〕
『駄目よ! ユウちゃん、じらさないで。』
俺は汐里(しおり)さんを見ます。固まった様に身動きせずに聞いていました。肩に置いた手にちょっと力を入れてみます。ピックと肩が痙攣をします。まさかとは思いましが、ちょっと向きを変えて、右手を膝の上に置きました。
今日の汐里さんの格好ですが、膝上10センチくらいのフレアーのスカート、白のブラウスです。だから俺が手を置いたのは、ハイソックスとスカートの間、生足の部分です。それで拒否をしないので、触れたままです。
ずっーと後に、汐里にこの日の気持ちを聞いたことが有りました。[清水に女として相手にされない寂しさ、不倫相手の夫を寝取ることによる南美への復讐など様々な気持ちが渦巻いていた。]といいます。
俺はボイスレコーダーどころでは無くなりました。目の前に“ご馳走”があるのです。頭からは浮気の説明のことはすっかり消えていました。膝に置いた手を少しずらしますが、汐里さんが両膝で、俺の手を挟んだ形になりましたがそのままです。暫くその状態で聞いていました。
レコーダーが終わりました。時計を見ると、午後六時近くです。(もう帰る時間だろうな?)それで、「こんな時間ですからどうします? 続きは後日にしますか? それともコピーしたのを全部持って帰ります?」と、汐里さんに尋ねます。俺の中ではこの二者以外の選択はありませんでした。しかし、彼女の答えは意外なものです。〚今日は、おばさんの所に泊まるって言ってきましたので、全部見ます。〛との返事に、俺は苦虫をつぶした様な顔つきで、「そうですか、解りました。やってしまいましょう。」って言いつつ、頭の中では幸せの鐘が鳴り響いておりました。 第8回へ続く
2016/07/13
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