中Ⅱ26『妻の貸し出し(改作)』第10話
中Ⅱ26『妻の貸し出し(改作)』第10話
第9話
ただ、最近になって、《天音と村瀬さん》の事を考えると、嫉妬で胸を焦がすのだが、それ
とは逆に淫らな妄想が一つの快感にもなっている。そのことは妻(前島天音:まえじま・あまね:28歳)には言えないことなのだ。自分の範囲・管理の枠外での“天音の浮気”は耐えられない(つまり【寝取られ】は嫌なのだ)。僕(前島真悟:まえじま・しんご:30歳)がその行動を知っていて、天音をコントロールしながら“浮気”をさせる=〖寝取らせ〗をしようとしていた。
こんな歪んだ心に恥じる反面、重荷(天音に背負わせていた負担)を軽くできる安堵感もあり、それの副産物のように、〖寝取らせ〗を考えているときは、身体に活力が蘇える。普段なら“すぐに疲れて何もする気がなくなる。”のがないのだ。1カ月に1度、それも不完全だったセックスが2週間に1度程度に回復している。
でも、そのセックスは純粋に天音(実際に素晴らしいカラダなのだが・・。)を対象にしているのではなく、【妻が他人に抱かれているシーン】を思い描いてのセックス。だから終わった後の虚しさでひどく疲れた。
昨晩、天音も中々眠ることができなかった。夫婦別々の寝室にしてあるのが救いである。それは真悟君が退院して帰ってきたが、体調が悪く痛みを伴う神経障害に悩まされる日々が続いたので、「二人で寝ていると君(天音)に気を使う。申し訳ないけれど寝室を別々にしてくれない?」と、頼まれた。
家の間取りは2LDK。リビングは12畳と少し広め、寝室は洋室で8畳、もうひとつの部屋も洋室で5.5畳を収納室にしていた。真悟君の新しい寝室をここにしてシングルベッドを購入する(まだ夫の会社から少ないが給料が支払われていた。)。それ以来は、別々に寝ている。
村瀬主任からの【突然のキス】には動揺した。キスは人生で2番目である。私(西條天音:さいじょう・あまね)は小さいころから近所に住む“お兄ちゃん“が大好きだった。よく一緒に遊んでもらった記憶がある。中学生になると真悟君は自分にとってのアイドルとなっていた。憧れの人に変化した頃に、父親の転勤で隣の県に引っ越しすることになる。無性に悲しくなり1週間ほど泣き明かした。ところが大学生になり、偶然にもキャンパスで真悟君に出会う。
それから、暫くして私の方から交際を申し込んだ(前の日からガチガチで当日の事はほとんど覚えていない)。季節が過ぎ、私の誕生日に、彼から「誕生日おめでとう。」とともにプレゼントを戴く。そして、急に真剣な眼差しで「天音、愛してる。」といってもらった。言われた瞬間から体が“ふわふわ”し、とどめのように、真悟さんからの《キス》(生まれて初めてだったので歯が当たってしまった。)漸(ようや)く恋人になる。
それ以来の、キスだったのでショックであったのと真悟君への【裏切り】に心が痛む。また昨晩、正直に言えなかったことも後悔していた。(明日は話せるかな? 自信がない。)でも、ここ1カ月は真悟君の体調も良く、それまでほとんどなかった二人での入浴がほぼ毎日続いている。その中での会話を想いだす。 第11話へ
2017/09/19
第9話
ただ、最近になって、《天音と村瀬さん》の事を考えると、嫉妬で胸を焦がすのだが、それ
とは逆に淫らな妄想が一つの快感にもなっている。そのことは妻(前島天音:まえじま・あまね:28歳)には言えないことなのだ。自分の範囲・管理の枠外での“天音の浮気”は耐えられない(つまり【寝取られ】は嫌なのだ)。僕(前島真悟:まえじま・しんご:30歳)がその行動を知っていて、天音をコントロールしながら“浮気”をさせる=〖寝取らせ〗をしようとしていた。
こんな歪んだ心に恥じる反面、重荷(天音に背負わせていた負担)を軽くできる安堵感もあり、それの副産物のように、〖寝取らせ〗を考えているときは、身体に活力が蘇える。普段なら“すぐに疲れて何もする気がなくなる。”のがないのだ。1カ月に1度、それも不完全だったセックスが2週間に1度程度に回復している。
でも、そのセックスは純粋に天音(実際に素晴らしいカラダなのだが・・。)を対象にしているのではなく、【妻が他人に抱かれているシーン】を思い描いてのセックス。だから終わった後の虚しさでひどく疲れた。
昨晩、天音も中々眠ることができなかった。夫婦別々の寝室にしてあるのが救いである。それは真悟君が退院して帰ってきたが、体調が悪く痛みを伴う神経障害に悩まされる日々が続いたので、「二人で寝ていると君(天音)に気を使う。申し訳ないけれど寝室を別々にしてくれない?」と、頼まれた。
家の間取りは2LDK。リビングは12畳と少し広め、寝室は洋室で8畳、もうひとつの部屋も洋室で5.5畳を収納室にしていた。真悟君の新しい寝室をここにしてシングルベッドを購入する(まだ夫の会社から少ないが給料が支払われていた。)。それ以来は、別々に寝ている。
村瀬主任からの【突然のキス】には動揺した。キスは人生で2番目である。私(西條天音:さいじょう・あまね)は小さいころから近所に住む“お兄ちゃん“が大好きだった。よく一緒に遊んでもらった記憶がある。中学生になると真悟君は自分にとってのアイドルとなっていた。憧れの人に変化した頃に、父親の転勤で隣の県に引っ越しすることになる。無性に悲しくなり1週間ほど泣き明かした。ところが大学生になり、偶然にもキャンパスで真悟君に出会う。
それから、暫くして私の方から交際を申し込んだ(前の日からガチガチで当日の事はほとんど覚えていない)。季節が過ぎ、私の誕生日に、彼から「誕生日おめでとう。」とともにプレゼントを戴く。そして、急に真剣な眼差しで「天音、愛してる。」といってもらった。言われた瞬間から体が“ふわふわ”し、とどめのように、真悟さんからの《キス》(生まれて初めてだったので歯が当たってしまった。)漸(ようや)く恋人になる。
それ以来の、キスだったのでショックであったのと真悟君への【裏切り】に心が痛む。また昨晩、正直に言えなかったことも後悔していた。(明日は話せるかな? 自信がない。)でも、ここ1カ月は真悟君の体調も良く、それまでほとんどなかった二人での入浴がほぼ毎日続いている。その中での会話を想いだす。 第11話へ
2017/09/19
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