〖歩美と剛司 第7話〗
中K〖歩美と剛司 第7話〗
ただ、婚約者の歩美(あゆみ)をどうやって説得するか・・・一回目も凄く苦労をしたのです。それで友人の剛司(たけし)と飲みながら作戦を考えて出した答え。それは、僕たちの部屋か剛司の部屋で、三人が飲んで、酔ったドサクサで・・・という実に単純なもの。
唯一ネックなのは、歩美は酒好きではないのですが滅法強いという事。なかなか酔わないのです。逆に僕は弱い。剛司は並だけど。だから、歩美を酔わせていい気持ちにして・・・という流れは気を付けないと、先に僕と剛司が潰れる可能性があるのです。だから、剛司にはそこをうまくやって貰って先に歩美を酔わせてもらい、僕は「飲み過ぎた~」とか適当な事を言って寝室から覗く、という(出たとこ勝負的な)作戦を立てました。
「土曜の夜に、三人で食事をしよう。」と僕が歩美に提案した時の話ですが、一瞬歩美の表情が変わりました。まぁ一度はセックスをしている仲ですから、意識してしまったのでしょうけど。でもそのほんの一瞬の表情にメチャ萌えてしまいました。
「まさか・・・だよね?」との僕の言葉を歩美は微妙な表情で聞いてきましたが、意味が分かったのか、みるみる顔が赤くなっていきます。それは怒りではなく、ややはにかんだ表情でそれが恥ずかしさによるものだとすぐに分かりましたので、「まあ現実あいつは期待しているかもしれないけど、無視していいよ。」と返し、その後はひたすら説得を重ね、取り敢えず了承してもらいました。
さて、当日の話ですが、結局剛司の部屋で鍋をやる事にし、二人で買い物をしてから向かいました。外壁がピンクのマンションの前にくるとニヤつき出す歩美。そして剛司の部屋に入った瞬間、堪えきれずに爆笑し出しました。『剛司君、実はオカマなんじゃないの?』
僕もちょっと驚いた剛司の部屋ですが、パステルカラーを基調とした部屋の中は、どこをどう見ても男が住んでいるとは思えないメルヘンチックなものでした。剛司はよく言えば武田真治風のルックスで色も白く、ナヨナヨしています・・・でもまさか部屋までこんなになっているとは僕も思わず、思わず二人で爆笑してしまいました。
後から聞いた話ですが、これは〔全部前の奥さんが置いて行ったもの。〕との事でした。まあ剛司自身、〔気にならないからそのままにしているのもあるのだけど・・・。〕とは言っていましたけど。
その時は何も知らない歩美は、『オカマ!オカマ!』と連呼しながら楽しそうに鍋の準備をしていました。宴もたけなわとなりましたが、やはり歩美は全然酔っ払わない。それで少し焦った剛司が変な日本酒を持ってきたのですが、これがかなり効いた。
2015/01/03
ただ、婚約者の歩美(あゆみ)をどうやって説得するか・・・一回目も凄く苦労をしたのです。それで友人の剛司(たけし)と飲みながら作戦を考えて出した答え。それは、僕たちの部屋か剛司の部屋で、三人が飲んで、酔ったドサクサで・・・という実に単純なもの。
唯一ネックなのは、歩美は酒好きではないのですが滅法強いという事。なかなか酔わないのです。逆に僕は弱い。剛司は並だけど。だから、歩美を酔わせていい気持ちにして・・・という流れは気を付けないと、先に僕と剛司が潰れる可能性があるのです。だから、剛司にはそこをうまくやって貰って先に歩美を酔わせてもらい、僕は「飲み過ぎた~」とか適当な事を言って寝室から覗く、という(出たとこ勝負的な)作戦を立てました。
「土曜の夜に、三人で食事をしよう。」と僕が歩美に提案した時の話ですが、一瞬歩美の表情が変わりました。まぁ一度はセックスをしている仲ですから、意識してしまったのでしょうけど。でもそのほんの一瞬の表情にメチャ萌えてしまいました。
「まさか・・・だよね?」との僕の言葉を歩美は微妙な表情で聞いてきましたが、意味が分かったのか、みるみる顔が赤くなっていきます。それは怒りではなく、ややはにかんだ表情でそれが恥ずかしさによるものだとすぐに分かりましたので、「まあ現実あいつは期待しているかもしれないけど、無視していいよ。」と返し、その後はひたすら説得を重ね、取り敢えず了承してもらいました。
さて、当日の話ですが、結局剛司の部屋で鍋をやる事にし、二人で買い物をしてから向かいました。外壁がピンクのマンションの前にくるとニヤつき出す歩美。そして剛司の部屋に入った瞬間、堪えきれずに爆笑し出しました。『剛司君、実はオカマなんじゃないの?』
僕もちょっと驚いた剛司の部屋ですが、パステルカラーを基調とした部屋の中は、どこをどう見ても男が住んでいるとは思えないメルヘンチックなものでした。剛司はよく言えば武田真治風のルックスで色も白く、ナヨナヨしています・・・でもまさか部屋までこんなになっているとは僕も思わず、思わず二人で爆笑してしまいました。
後から聞いた話ですが、これは〔全部前の奥さんが置いて行ったもの。〕との事でした。まあ剛司自身、〔気にならないからそのままにしているのもあるのだけど・・・。〕とは言っていましたけど。
その時は何も知らない歩美は、『オカマ!オカマ!』と連呼しながら楽しそうに鍋の準備をしていました。宴もたけなわとなりましたが、やはり歩美は全然酔っ払わない。それで少し焦った剛司が変な日本酒を持ってきたのですが、これがかなり効いた。
2015/01/03
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