〖歩美と剛司 第8話〗
中K〖歩美と剛司 第8話〗
僕はアルコールが弱くて、これ以上この日本酒を飲むと酔いが回りそうだったので、剛司に目配せしながら先に寝室に引っ込む事にしました。ここまでは計画通りだった。それが夜の九時前だったと思います。剛司のベッドに寄っかかりながら二人の会話に聞き耳を立てます。〔遥人(はると)は酒弱いけれろ・・歩美ちゃんはね・・つえいなぁ~。〕と剛司の呂律が回らなくなってきた雰囲気です。
しかも歩美は、『この日本酒は凄くおいしいわ。剛司君も飲みなさいよ。』やっぱり酔ってない。これでは剛司が先に潰れるという最悪な事態に?と思った瞬間、なんと突然に僕は酔いが回り寝落ちしてしまいました。
僕がどれくらい眠っていたかは分からないが、目が覚めたのは、『うわ!ちょっ!やっぱそう来るんか~い!w』、〔いいじゃないか?触るぐらい。〕、『あ、やだって。もう!遥人君が起きちゃうよ!』、〔ちょっとだけだからさ~。〕、『バカじゃない!』という、楽しそうな二人の会話が聞こえたからだ。いよいよ始まるのか?と思って体を起こそうとしたものの、鉛のように全く動かない。いよいよ本格的に目が回り、まさかの二度寝落ち・・・。
次に目が覚めると、時計は12時を差していた。二人はセックスをしている最中かもしれない、そう思うと、アルコールのせいもあって、ヤバイくらいに心拍数があがっていきました。それでも僕は音を立てないようにリビングの方に近付くと、テレビの音と二人の笑い声が聞こえてきます。僕は落胆とも安堵とも言えない、兎に角一気に力が抜けるのを感じていました。《あぁ、何も無かったのだ・・・。》と、なんとか立ち上がり、普通に寝室のドアを開けてリビングに入っていきました。
「あ~、ごめん、少し寝たらすっきりしたわ。」そう演技をしながらリビングに入ると、床で後ろから剛司に抱きかかえられるようにして座る二人がいました。歩美は僕に気付くと跳ねるようにして飛び起きていたけど、僕ははっきり見ました、剛司の両腕が歩美の体に巻きつくように後ろから抱いていた所をです。そして歩美は何故か上着を脱いでシャツ一枚になっており、裾がめくれ上がってお腹が出ていました。
二人がピッタリくっ付いた状態でテレビを見ていたという事実は、酔いで感覚の鈍くなった股間を一気に硬くし、同時に凄い落胆を感じます。台所にお茶を出しに俯きながら小走りで目の前を横切る歩美を某然と眺め、その向こうでは僕に剛司が親指を立てて満面の笑顔を見せています。それからの三人は気まずい雰囲気になり、僕と歩美はタクシーで家に帰り、なぜか別々の部屋に分かれて眠りました。
翌日、剛司からメールが届きます。≪遥人ちゃんと見てた?おれの方が興奮してたかも。また頼むわ!≫さすがに歩美には訊けない。(訊いても僕には離さないだろう。)それで、出来れば今週中に詳細を剛司から聞きたいのですが、かなり忙しいらしく、予定は未定です。まずは剛司に詳しく聞いてから歩美に訊きたいので、今は我慢していますが、悶々とした気持ちで今にも爆発しそうです・・・・・・。
2015/01/07
僕はアルコールが弱くて、これ以上この日本酒を飲むと酔いが回りそうだったので、剛司に目配せしながら先に寝室に引っ込む事にしました。ここまでは計画通りだった。それが夜の九時前だったと思います。剛司のベッドに寄っかかりながら二人の会話に聞き耳を立てます。〔遥人(はると)は酒弱いけれろ・・歩美ちゃんはね・・つえいなぁ~。〕と剛司の呂律が回らなくなってきた雰囲気です。
しかも歩美は、『この日本酒は凄くおいしいわ。剛司君も飲みなさいよ。』やっぱり酔ってない。これでは剛司が先に潰れるという最悪な事態に?と思った瞬間、なんと突然に僕は酔いが回り寝落ちしてしまいました。
僕がどれくらい眠っていたかは分からないが、目が覚めたのは、『うわ!ちょっ!やっぱそう来るんか~い!w』、〔いいじゃないか?触るぐらい。〕、『あ、やだって。もう!遥人君が起きちゃうよ!』、〔ちょっとだけだからさ~。〕、『バカじゃない!』という、楽しそうな二人の会話が聞こえたからだ。いよいよ始まるのか?と思って体を起こそうとしたものの、鉛のように全く動かない。いよいよ本格的に目が回り、まさかの二度寝落ち・・・。
次に目が覚めると、時計は12時を差していた。二人はセックスをしている最中かもしれない、そう思うと、アルコールのせいもあって、ヤバイくらいに心拍数があがっていきました。それでも僕は音を立てないようにリビングの方に近付くと、テレビの音と二人の笑い声が聞こえてきます。僕は落胆とも安堵とも言えない、兎に角一気に力が抜けるのを感じていました。《あぁ、何も無かったのだ・・・。》と、なんとか立ち上がり、普通に寝室のドアを開けてリビングに入っていきました。
「あ~、ごめん、少し寝たらすっきりしたわ。」そう演技をしながらリビングに入ると、床で後ろから剛司に抱きかかえられるようにして座る二人がいました。歩美は僕に気付くと跳ねるようにして飛び起きていたけど、僕ははっきり見ました、剛司の両腕が歩美の体に巻きつくように後ろから抱いていた所をです。そして歩美は何故か上着を脱いでシャツ一枚になっており、裾がめくれ上がってお腹が出ていました。
二人がピッタリくっ付いた状態でテレビを見ていたという事実は、酔いで感覚の鈍くなった股間を一気に硬くし、同時に凄い落胆を感じます。台所にお茶を出しに俯きながら小走りで目の前を横切る歩美を某然と眺め、その向こうでは僕に剛司が親指を立てて満面の笑顔を見せています。それからの三人は気まずい雰囲気になり、僕と歩美はタクシーで家に帰り、なぜか別々の部屋に分かれて眠りました。
翌日、剛司からメールが届きます。≪遥人ちゃんと見てた?おれの方が興奮してたかも。また頼むわ!≫さすがに歩美には訊けない。(訊いても僕には離さないだろう。)それで、出来れば今週中に詳細を剛司から聞きたいのですが、かなり忙しいらしく、予定は未定です。まずは剛司に詳しく聞いてから歩美に訊きたいので、今は我慢していますが、悶々とした気持ちで今にも爆発しそうです・・・・・・。
2015/01/07
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