中14〖恋に恋した妻〗PART12
中14〖恋に恋した妻〗PART12
「別れ際になんか言ってた?」と僕(波戸真一)が後輩の河野哲平に訊く。
〔いいえ特には無かったですね。次どうこうとかも言わなかったです。〕
「今からメール送ってみてよ。そうだ僕が送っても良い?」
〔はい、もちろん良いですよ。〕
それで僕は、哲平の携帯を借りて妻の咲希(さき)にメールを送る。他人の立場から咲希とピロートークをするというのはすごく新鮮で、性的興奮とは別に、なぜか学生時代の恋愛を思い出した。
〔先輩帰ってきた?〕
『まだ。ウチの旦那様はどっかの誰かさんと違って働き者だから。』
〔じゃあもう一回すれば良かったね。〕
『死んじゃうわ(笑)。』
〔そんなに激しかったかな?〕
『うん。やばかったよ。』
〔初めてってくらい?〕
『かもね。』
〔またしようか?〕
『いやだよ・・・。』
〔なら、なんでまたしたの?〕
『別に。ちょっとした気の迷いかな・・。』
〔ぶっちゃけ先輩とどっちが良かった?〕
『そんなの言えないでしょ。これで今日のメールは終わりね。』
哲平の携帯で咲希とそんなメールのやりとりをした後、僕は哲平の家を後にした。まっすぐに帰る気にならず。その後も意図的に遠回りをしたり、用も無いのに本屋に寄ったりして、結局家に着いたのは午後10時前だった。
「晩飯は要らない。」と言ったのに、咲希はなぜか僕の好物を作って待ってくれていた。
そういえば、僕はメシを結局食ってないままなので、「食べたけど何だか腹が減ってきたな。」と嘘をつき咲希が用意してくれた夕食を食べることにする。なぜだか咲希もまだだったようで、一緒に食べた。
食事の間、咲希はちらちらと僕の顔を伺っていた。ご馳走のことといい、会話の声も明らかに上擦っているのでわかりやすすぎる。もし本当に僕に隠れて浮気をしたとしても、一発でわかってしまうだろう。
日中に哲平の腕の中で悶え続けていた咲希は、やはりとても綺麗に見える。きっとフエロモンが充ち溢れているのかもしれない。咲希を抱きたくて仕方なく、さっさと風呂に入ると、珍しく咲希が後から入ってきた。背中を流してくれて、そのまま正面にまわりフェラチオまでしてきた。
その流れで浴室での立ちバック。初体験の時のように無我夢中で、とにかく咲希を犯すようにがむしゃらに腰を振る。その後浴槽の中、対面座位でつながった。それは初めての経験だった。とても狭くてろくに動けなかったけど、その分咲希と密着できて、一つになれたという幸福感に包まれる。
哲平に抱かれた後の咲希に小さな変化があらわれる。それは、H中に僕のことをじっと見つめるようになったことだ。悲しそうというか辛そうというか、何か言いたげな顔にも見える。あとしきりに咲希が『愛している。』と言葉を投げかけてくれるようにもなった。
2015/06/16
「別れ際になんか言ってた?」と僕(波戸真一)が後輩の河野哲平に訊く。
〔いいえ特には無かったですね。次どうこうとかも言わなかったです。〕
「今からメール送ってみてよ。そうだ僕が送っても良い?」
〔はい、もちろん良いですよ。〕
それで僕は、哲平の携帯を借りて妻の咲希(さき)にメールを送る。他人の立場から咲希とピロートークをするというのはすごく新鮮で、性的興奮とは別に、なぜか学生時代の恋愛を思い出した。
〔先輩帰ってきた?〕
『まだ。ウチの旦那様はどっかの誰かさんと違って働き者だから。』
〔じゃあもう一回すれば良かったね。〕
『死んじゃうわ(笑)。』
〔そんなに激しかったかな?〕
『うん。やばかったよ。』
〔初めてってくらい?〕
『かもね。』
〔またしようか?〕
『いやだよ・・・。』
〔なら、なんでまたしたの?〕
『別に。ちょっとした気の迷いかな・・。』
〔ぶっちゃけ先輩とどっちが良かった?〕
『そんなの言えないでしょ。これで今日のメールは終わりね。』
哲平の携帯で咲希とそんなメールのやりとりをした後、僕は哲平の家を後にした。まっすぐに帰る気にならず。その後も意図的に遠回りをしたり、用も無いのに本屋に寄ったりして、結局家に着いたのは午後10時前だった。
「晩飯は要らない。」と言ったのに、咲希はなぜか僕の好物を作って待ってくれていた。
そういえば、僕はメシを結局食ってないままなので、「食べたけど何だか腹が減ってきたな。」と嘘をつき咲希が用意してくれた夕食を食べることにする。なぜだか咲希もまだだったようで、一緒に食べた。
食事の間、咲希はちらちらと僕の顔を伺っていた。ご馳走のことといい、会話の声も明らかに上擦っているのでわかりやすすぎる。もし本当に僕に隠れて浮気をしたとしても、一発でわかってしまうだろう。
日中に哲平の腕の中で悶え続けていた咲希は、やはりとても綺麗に見える。きっとフエロモンが充ち溢れているのかもしれない。咲希を抱きたくて仕方なく、さっさと風呂に入ると、珍しく咲希が後から入ってきた。背中を流してくれて、そのまま正面にまわりフェラチオまでしてきた。
その流れで浴室での立ちバック。初体験の時のように無我夢中で、とにかく咲希を犯すようにがむしゃらに腰を振る。その後浴槽の中、対面座位でつながった。それは初めての経験だった。とても狭くてろくに動けなかったけど、その分咲希と密着できて、一つになれたという幸福感に包まれる。
哲平に抱かれた後の咲希に小さな変化があらわれる。それは、H中に僕のことをじっと見つめるようになったことだ。悲しそうというか辛そうというか、何か言いたげな顔にも見える。あとしきりに咲希が『愛している。』と言葉を投げかけてくれるようにもなった。
2015/06/16
- 関連記事
-
- 中3〚三角関数〛8話 (2015/06/11)
- 中21〖たった1度の・・・〗第1回 (2015/06/12)
- 中22〚純情〛第1章① 01 (2015/06/12)
- 中19『いいわよ。』第3話 (2015/06/14)
- 中9〖妻の写真集〗 Vol.11 (2015/06/15)
- 中11 〖家庭教師の誤算 第14回〗 (2015/06/16)
- 中10〚新しい夫婦の形〛4章第2話 22 (2015/06/16)
- 中14〖恋に恋した妻〗PART12 (2015/06/16)
- 中22〚純情〛第1章② 02 (2015/06/17)
- 中23<気持ち>第1回 (2015/06/17)
- 中24『愛の絆(きずな)』 第1回 (2015/06/17)
- 中19『いいわよ。』第4話 (2015/06/19)
- 中21〖たった1度の・・・〗第2回 (2015/06/19)
- 中22〚純情〛第1章③ 03 (2015/06/20)
- 中14〖恋に恋した妻〗PART13 (2015/06/21)
コメントの投稿
Mr. Jeongさんはお変わりありませんか。
ニュースでしかわかりませんが中東呼吸器症候群(MERS)コロナウイルスの終息をお祈り申し上げます。
日本は火山国なのをおもいしらされるように全国の火山が爆発(大げさですね噴火)しています。地震も頻繁に
発声します。幸い私の住んでいる地域には火山もなく。と云っても30~50年後には必ず大地震が起きると予
測されています。
日本の夏は温度(気温)より、湿度(湿気)の高さが嫌です。それで皆がエアコンの部屋から出ないので、エア
コンの出す温かい空気がまた温度を押し上げる悪循環=ヒートアイランド(英語:urban heat island)=です。
いつもご愛読に感謝します。私自身は、読者の方がマンネリにならないよう、わからない(これが問題!)ように変化をつけています。たとえば色を変えてみたり、リンクを増やしたり、新作を増やしたり、努力はしています。
しかし、『継続は力(ちから)なり』という日本のことわざ通り、地道に毎日、続けていきたいと思います。
今後ともよろしくお願いします。