長H《間違えた選択》1章4話
長H《間違えた選択》1章4話
「渋谷・・。構わんかったら、家に上がるか?俺もこのままじゃ気になって寝れないから・・・。」
〔いいですよ。でももうあんまり怒らないでください(笑)。〕
「保証は出来んけど、努力はするわ・・。」
そして3人で家に入りました。幸い今夜は子供達を私の実家に預けているので、家の中では少々大きな声を出しても平気です。しかし、別の意味で大きな声を出すことになるとは・・・。私(矢野正隆32歳)の一つ一つの行動が裏目に出て、こんな事になるなんて・・・・・。
家に入り、リビングへ。私は気持ちを落ち着かせるため、冷蔵庫からビールを取り出しグビッと飲みました。1人だけでは悪いので渋谷健一(しぶたに・けんいち26歳)にも勧めましたが、渋谷には〔要らない。〕と断られる。仕方がないので、私はビールを片手にソファに腰掛けました。
妻の明帆(あきほ31歳)と渋谷は少し距離を置いて、カーペットに座っています。
「確かに、俺が言ったんだけれど。」
重い口を開き、私は自分に言い聞かせるように言いました。
「でも渋谷・・・実際にどうやったんや?こいつはいつも『俺以外の人とはイヤや』って言ってたのに?それなのにあんな短時間で口説くのが成功するなんて・・。未だに信じられん・・・。」
〔聞きたいの?矢野さんって結構ソッチ系の趣味があるのかな(笑)。〕
渋谷はハッキリとは口にしませんでしたが、“ソッチ系の趣味”とは〖寝取られ性癖〗を指している事を直感しました。しかし、すんなり認めてしまうほど割り切れてはいません。私はただ黙って渋谷と明帆の顔を交互に見ていました。
〔いつも合コンで使う手なんですけどね、賭けゲームをします。〕
「賭けゲーム?何それ?」
〔普段は初対面の女の子の警戒心を解くためにします。“君の体にぼくは指一本触れないから、その状態で君が声を出したら何でも1つ言う事聞くこと”って。誰でもそんなのムリと思うでしょ?〕
「それは無理だろ?」
〔でも出来るんですよ(笑)。見ていてください。ほら、こうやるんです。〕
渋谷はスッと妻の明帆の近くに移動し、耳元から首筋に顔を近付けるとそのまま、フゥーっと息を吹きかけました。
『アッ!もう~。』
ビックリした明帆の口から思わず声が出ます。
〔ねっ、出たでしょ?他にも何パターンあるけど、大体の女の子はこれで声出します(笑)。〕
「他のパターンって?どんなのだ。」
〔この前したのは女の子に“目を瞑って”と言って、その顔のギリギリまで俺の顔を近付けて、“もう開けてもいいよ”って合図する。目を開けた瞬間にぼくの顔があるから、その子はビックリして『ワァ!』って(笑)案外簡単でしょ(笑)。大概その後で『そんなのビックリして声出すのは当たり前よ!』って怒るけど、“賭けは賭け”と云うと、半分諦めて言う事をきいてくれます(笑)。〕
「お前よくそんな事考えたな・・・違う意味で感心するわ(笑)それで、明帆もひっかかたのか?」
妻の明帆が『仕方ないでしょ』と言いたそうにしていた。
〔いつもは“キスさして”から始めるけれど、明帆さんの時は時間が無かったので、一気に決めようと思い“目を瞑って、3分間何が有っても絶対に動かないこと”って言いました。〕
2015/06/30
「渋谷・・。構わんかったら、家に上がるか?俺もこのままじゃ気になって寝れないから・・・。」
〔いいですよ。でももうあんまり怒らないでください(笑)。〕
「保証は出来んけど、努力はするわ・・。」
そして3人で家に入りました。幸い今夜は子供達を私の実家に預けているので、家の中では少々大きな声を出しても平気です。しかし、別の意味で大きな声を出すことになるとは・・・。私(矢野正隆32歳)の一つ一つの行動が裏目に出て、こんな事になるなんて・・・・・。
家に入り、リビングへ。私は気持ちを落ち着かせるため、冷蔵庫からビールを取り出しグビッと飲みました。1人だけでは悪いので渋谷健一(しぶたに・けんいち26歳)にも勧めましたが、渋谷には〔要らない。〕と断られる。仕方がないので、私はビールを片手にソファに腰掛けました。
妻の明帆(あきほ31歳)と渋谷は少し距離を置いて、カーペットに座っています。
「確かに、俺が言ったんだけれど。」
重い口を開き、私は自分に言い聞かせるように言いました。
「でも渋谷・・・実際にどうやったんや?こいつはいつも『俺以外の人とはイヤや』って言ってたのに?それなのにあんな短時間で口説くのが成功するなんて・・。未だに信じられん・・・。」
〔聞きたいの?矢野さんって結構ソッチ系の趣味があるのかな(笑)。〕
渋谷はハッキリとは口にしませんでしたが、“ソッチ系の趣味”とは〖寝取られ性癖〗を指している事を直感しました。しかし、すんなり認めてしまうほど割り切れてはいません。私はただ黙って渋谷と明帆の顔を交互に見ていました。
〔いつも合コンで使う手なんですけどね、賭けゲームをします。〕
「賭けゲーム?何それ?」
〔普段は初対面の女の子の警戒心を解くためにします。“君の体にぼくは指一本触れないから、その状態で君が声を出したら何でも1つ言う事聞くこと”って。誰でもそんなのムリと思うでしょ?〕
「それは無理だろ?」
〔でも出来るんですよ(笑)。見ていてください。ほら、こうやるんです。〕
渋谷はスッと妻の明帆の近くに移動し、耳元から首筋に顔を近付けるとそのまま、フゥーっと息を吹きかけました。
『アッ!もう~。』
ビックリした明帆の口から思わず声が出ます。
〔ねっ、出たでしょ?他にも何パターンあるけど、大体の女の子はこれで声出します(笑)。〕
「他のパターンって?どんなのだ。」
〔この前したのは女の子に“目を瞑って”と言って、その顔のギリギリまで俺の顔を近付けて、“もう開けてもいいよ”って合図する。目を開けた瞬間にぼくの顔があるから、その子はビックリして『ワァ!』って(笑)案外簡単でしょ(笑)。大概その後で『そんなのビックリして声出すのは当たり前よ!』って怒るけど、“賭けは賭け”と云うと、半分諦めて言う事をきいてくれます(笑)。〕
「お前よくそんな事考えたな・・・違う意味で感心するわ(笑)それで、明帆もひっかかたのか?」
妻の明帆が『仕方ないでしょ』と言いたそうにしていた。
〔いつもは“キスさして”から始めるけれど、明帆さんの時は時間が無かったので、一気に決めようと思い“目を瞑って、3分間何が有っても絶対に動かないこと”って言いました。〕
2015/06/30
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