特名 〖興奮と嫉妬と不安の狭間で〗 第10節3章 72
特名 〖興奮と嫉妬と不安の狭間で〗 第10節3章 72
〖旅行②〗
特に、今回は考え抜いたというよりも勢いで進めた所があったから尚更だったかもしれない。妻の葵(あおい)が手を振り、ドアを閉めて10秒後くらいに俺(福山大輔)はやっぱり2日間なんて絶対に無理だと悟った。
勿論[新年会]に行く予定なんてはじめっから無いからずっと家にいた。変に家事をして紛らわせてみたりする。暫くして近所のツタヤまで行って何も借りずに帰った。結局は部屋でテレビを見て時間を過ごした。
現地に着いて14時からスキーの予定だけど、昼前に向井浩人さんからメールが届く。≪今高速道路のSSで休憩中。2週間もHをしてないって葵ちゃんから聞きました。今夜が楽しみです。≫
このメールで感情がぐちゃぐちゃになった。2日間ってだけでこんなに気持ちが乱れることになるものだとは思わなかった。やっぱり葵が好きで好きで堪らない。
その後続けてメールが来る。≪スキーどころじゃないけど葵ちゃんには大輔さんに電話して言わないと駄目って拒否されました。≫そして、≪とりあえず着いたらウェアとか借りて滑る予定。それまでメールしないのでホテル戻ったらメールします。≫
その後で15時くらいに葵からメール≪ウェアとか向井さんがお金を出すと言われたけれど拒否しました。(  ̄っ ̄)ムゥ(厳しい顔の顔文字)≫、≪でも、1年間の仕事お疲れ様ということだったので仕方なく受け取りました。ごめんなさい。≫、≪じゃあ今から滑ってくるね!≫という内容だった。向井さんからのメールはなかった。
判っていても駄目だった。〖海の時(昨年7月)〗と同じ。今、葵が向井さんと遊んでいるって考えるだけでイライラしてくる。何も手につかない不安感。それは海の時より強かった。
《なんか今ふたりは楽しく会話したり、スノボーしたりして遊んでいるのだろうなって。》そういう時って今すぐそこに行きたくなるんだよね。居ても立ってもいられなくて。(何度も告るが、これもプレイの裏面だし、少し苦いスパイスなのは承知だが、ジリジリした焦りや嫉妬には慣れることがない。)
それに加えて、海の時みたいに現地へ行くって選択肢が無かった。2日間って事をずっと考えている。選択肢が無いってのが足枷(かせ)になった。何があっても行けないのは、俺を淫らな妄想に駆り立てる。
しかも、物理的に遠いという不安感ってのは想像以上だった。《遠距離恋愛って、こんな感じなのかな》って全然関係ない事を考えたりもしていた。
だから、この1日目だけで明日は行く事にすることをずっと考えた。でも、そんな事は無理(向井さんとの約束破り)って考えていたりした。しかし、半ば本気で車で行こうかと思ったりもした。16時過ぎに、夕食の準備をしたり、行けない事を自分に確定させる為に、ビールを飲んだりした。(飲酒運転でも行く覚悟は残していたけど)
そして、諦めの気分で18時過ぎくらいに、ビールを飲んだのだけれど、まだ心臓がバクバクしている。まだ滑っている最中と思っていた時間に正直いきなり向井さんからメールがくる。
≪今日の葵ちゃんホント可愛すぎ。今とりあえず葵ちゃんはシャワー中です。部屋へ行ってキスしてこのままシャワー浴びないで葵ちゃんのあそこを舐めるって言ったら、本気で抵抗されたので、その代わりの条件で葵ちゃんを裸にして丁寧にしゃぶってもらいました。≫
そして、≪『セックスするのは大輔さんに言わないと駄目』とか言うので、これから大輔さんには電話させずに前戯タップリする予定です。あと、前にも言ったとおりここから今日、明日はおれ主導ですけど、駄目だったら電話をしてください。とりあえず今から俺もシャワー行ってきますので、以降おれからメールは厳しいかもしれないです。≫
スマートフォンを握りながら、再度メールの文章を読み直した。そこで初めて興奮の方が強くなるって言えばいいのか?でもずっとメール画面を見ていた。しかし、それで嫉妬が残り、不安が消えるという感情は上手く説明ができない。次の連絡はまだ先かなと思って、馬鹿みたいだけど俺も何故か同じように風呂に行った。
この事(プレイ)を始めてから思い知ったのが〈嫉妬と不安〉って全く別物だということだ。そのメールのショックは確かに大きかった。不安と嫉妬はよく似ているし、嫉妬の方が強い感情に思えるけど、実際は不安のほうが強い感情だと俺は思っている。
今頃は葵と向井さんがどうしているのか?、気持ちとしては目茶苦茶だよね。〖海の時〗とかは、近くに行く事で心をコントロールしていたつもりだったのが、今回はそうじゃない。もう車にも乗れないし、現地には行けない。風呂からあがり、そんな事をテレビ見ながら考えていた。
2015/07/01
〖旅行②〗
特に、今回は考え抜いたというよりも勢いで進めた所があったから尚更だったかもしれない。妻の葵(あおい)が手を振り、ドアを閉めて10秒後くらいに俺(福山大輔)はやっぱり2日間なんて絶対に無理だと悟った。
勿論[新年会]に行く予定なんてはじめっから無いからずっと家にいた。変に家事をして紛らわせてみたりする。暫くして近所のツタヤまで行って何も借りずに帰った。結局は部屋でテレビを見て時間を過ごした。
現地に着いて14時からスキーの予定だけど、昼前に向井浩人さんからメールが届く。≪今高速道路のSSで休憩中。2週間もHをしてないって葵ちゃんから聞きました。今夜が楽しみです。≫
このメールで感情がぐちゃぐちゃになった。2日間ってだけでこんなに気持ちが乱れることになるものだとは思わなかった。やっぱり葵が好きで好きで堪らない。
その後続けてメールが来る。≪スキーどころじゃないけど葵ちゃんには大輔さんに電話して言わないと駄目って拒否されました。≫そして、≪とりあえず着いたらウェアとか借りて滑る予定。それまでメールしないのでホテル戻ったらメールします。≫
その後で15時くらいに葵からメール≪ウェアとか向井さんがお金を出すと言われたけれど拒否しました。(  ̄っ ̄)ムゥ(厳しい顔の顔文字)≫、≪でも、1年間の仕事お疲れ様ということだったので仕方なく受け取りました。ごめんなさい。≫、≪じゃあ今から滑ってくるね!≫という内容だった。向井さんからのメールはなかった。
判っていても駄目だった。〖海の時(昨年7月)〗と同じ。今、葵が向井さんと遊んでいるって考えるだけでイライラしてくる。何も手につかない不安感。それは海の時より強かった。
《なんか今ふたりは楽しく会話したり、スノボーしたりして遊んでいるのだろうなって。》そういう時って今すぐそこに行きたくなるんだよね。居ても立ってもいられなくて。(何度も告るが、これもプレイの裏面だし、少し苦いスパイスなのは承知だが、ジリジリした焦りや嫉妬には慣れることがない。)
それに加えて、海の時みたいに現地へ行くって選択肢が無かった。2日間って事をずっと考えている。選択肢が無いってのが足枷(かせ)になった。何があっても行けないのは、俺を淫らな妄想に駆り立てる。
しかも、物理的に遠いという不安感ってのは想像以上だった。《遠距離恋愛って、こんな感じなのかな》って全然関係ない事を考えたりもしていた。
だから、この1日目だけで明日は行く事にすることをずっと考えた。でも、そんな事は無理(向井さんとの約束破り)って考えていたりした。しかし、半ば本気で車で行こうかと思ったりもした。16時過ぎに、夕食の準備をしたり、行けない事を自分に確定させる為に、ビールを飲んだりした。(飲酒運転でも行く覚悟は残していたけど)
そして、諦めの気分で18時過ぎくらいに、ビールを飲んだのだけれど、まだ心臓がバクバクしている。まだ滑っている最中と思っていた時間に正直いきなり向井さんからメールがくる。
≪今日の葵ちゃんホント可愛すぎ。今とりあえず葵ちゃんはシャワー中です。部屋へ行ってキスしてこのままシャワー浴びないで葵ちゃんのあそこを舐めるって言ったら、本気で抵抗されたので、その代わりの条件で葵ちゃんを裸にして丁寧にしゃぶってもらいました。≫
そして、≪『セックスするのは大輔さんに言わないと駄目』とか言うので、これから大輔さんには電話させずに前戯タップリする予定です。あと、前にも言ったとおりここから今日、明日はおれ主導ですけど、駄目だったら電話をしてください。とりあえず今から俺もシャワー行ってきますので、以降おれからメールは厳しいかもしれないです。≫
スマートフォンを握りながら、再度メールの文章を読み直した。そこで初めて興奮の方が強くなるって言えばいいのか?でもずっとメール画面を見ていた。しかし、それで嫉妬が残り、不安が消えるという感情は上手く説明ができない。次の連絡はまだ先かなと思って、馬鹿みたいだけど俺も何故か同じように風呂に行った。
この事(プレイ)を始めてから思い知ったのが〈嫉妬と不安〉って全く別物だということだ。そのメールのショックは確かに大きかった。不安と嫉妬はよく似ているし、嫉妬の方が強い感情に思えるけど、実際は不安のほうが強い感情だと俺は思っている。
今頃は葵と向井さんがどうしているのか?、気持ちとしては目茶苦茶だよね。〖海の時〗とかは、近くに行く事で心をコントロールしていたつもりだったのが、今回はそうじゃない。もう車にも乗れないし、現地には行けない。風呂からあがり、そんな事をテレビ見ながら考えていた。
2015/07/01
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