特名 〖興奮と嫉妬と不安の狭間で〗 第10節4章 73
特名 〖興奮と嫉妬と不安の狭間で〗 第10節4章 73
〖旅行③〗
ずっと考えていたら、俺(福山大輔)は突然に意地悪な気持ちになって妻の葵(あおい)に、≪まだスキー中?≫ってメールをしてしまう。2日間がずっと頭の中にあって、何か本気で葵の声聞きたいと思いながら座っていた。それで、結局は40分くらいしてから向井浩人さんから電話があった。おれは一瞬で取った。
サーサーって音とテレビの音。こうやって“(プレイを)電話”で聞くって事自体が久しぶりだったけど、ガサガサって音で、スマートフォンが置かれるのが判った。そして、葵の声がした。聞いた瞬間に頭を殴られたみたいになった。めっちゃくちゃに甘い優しい声だった。何の話をしていたかは分からないのに、葵がすごく甘えている声なのは判った。
次に聞こえたのが、『でも大輔君に何て言えばいいの~?』って葵の声。それも本当に甘えた声。葵は普段がしっかりしている分、甘える時には本気で甘えてくる。つまり、しっかりしているっていう部分を全部とっぱらったような仕事場とかじゃ絶対出せないような声なので、俺は「アニメ声」と言っているけど、そう言うと葵はかなり怒る。
今まで向井さんとふたりきりの時に聞く電話(盗聴)でも、聞いたことの無い声である。それで〖海の時〗の事を思い出して、何か凄くショック受けた。あの時ももしかしたら《こういう甘い声を出していたのか?》って気持ちがその時急に出てきた。
次に、向井さんの、〔大輔には、まっ裸でハグをしているからって言えば。〕に続いて、葵が『・・・バカね。絶対に言えるわけないでしょ。』って会話。ガサガサの音でベッドの上で話しているのは判った。
甘い声とかこの時の会話が、正直辛い。自分で言っているわけじゃないのに恥ずかしさで心がいっぱいになる。それでも正直セックスを盗聴しているのよりも興奮していたと思う。向井さんが自分主導でと言いながらも、こうやって俺に対して雰囲気作りをしているって事は判った。しかし、この配慮にも興奮しすぎて本気で辛くなった。
葵が、『駄目よ・・ちょっと待って、ホントだめって言ってるでしょ。大輔君に電話してからでしょ。』これに、向井さんの軽い笑い声が続き、〔大輔が駄目って言ったらどうする?〕、『え!しな・・・い?よ?』と当然に言ったので、葵と向井さんが同時に笑う。
向井さんが〔葵ちゃん! しない事を前提にしてねーか?〕って笑って、次に葵のちょっと真面目な声で、『でも大輔君に内緒ではHしないよ~。』しかし、それは実に甘い声だった。ここらあたりから会話が聞き取れたり聞き取れなかったりする。葵と向井さんが途中でキスしているのが判った。(でもキスはひょっとしたらHよりも嫉妬をする。)
『やだって。向井さん駄目だって。本当に駄目! 絶対駄目!』って声がする。『もう向井さん、いたずらしちゃだめだよ。触っちゃ駄目だからね。絶対駄目だからね。』って葵の声の後、キスをしている気配。『ん・・ん・・。』-って葵の声と舌絡めているのは判った。
〔じゃあ!おれが大輔にお願いするよ。電話貸してみ。〕、『それで、駄目って言われたら?』ガサガサという雑音の中で、〔それなら、葵ちゃんが大輔にお願いしなよ。〕向井さんが真面目な感じで何か話して、葵が一回『ん!』って咳払いをして、『なんか・・電話中かな?』って直後だった。
2015/07/05
〖旅行③〗
ずっと考えていたら、俺(福山大輔)は突然に意地悪な気持ちになって妻の葵(あおい)に、≪まだスキー中?≫ってメールをしてしまう。2日間がずっと頭の中にあって、何か本気で葵の声聞きたいと思いながら座っていた。それで、結局は40分くらいしてから向井浩人さんから電話があった。おれは一瞬で取った。
サーサーって音とテレビの音。こうやって“(プレイを)電話”で聞くって事自体が久しぶりだったけど、ガサガサって音で、スマートフォンが置かれるのが判った。そして、葵の声がした。聞いた瞬間に頭を殴られたみたいになった。めっちゃくちゃに甘い優しい声だった。何の話をしていたかは分からないのに、葵がすごく甘えている声なのは判った。
次に聞こえたのが、『でも大輔君に何て言えばいいの~?』って葵の声。それも本当に甘えた声。葵は普段がしっかりしている分、甘える時には本気で甘えてくる。つまり、しっかりしているっていう部分を全部とっぱらったような仕事場とかじゃ絶対出せないような声なので、俺は「アニメ声」と言っているけど、そう言うと葵はかなり怒る。
今まで向井さんとふたりきりの時に聞く電話(盗聴)でも、聞いたことの無い声である。それで〖海の時〗の事を思い出して、何か凄くショック受けた。あの時ももしかしたら《こういう甘い声を出していたのか?》って気持ちがその時急に出てきた。
次に、向井さんの、〔大輔には、まっ裸でハグをしているからって言えば。〕に続いて、葵が『・・・バカね。絶対に言えるわけないでしょ。』って会話。ガサガサの音でベッドの上で話しているのは判った。
甘い声とかこの時の会話が、正直辛い。自分で言っているわけじゃないのに恥ずかしさで心がいっぱいになる。それでも正直セックスを盗聴しているのよりも興奮していたと思う。向井さんが自分主導でと言いながらも、こうやって俺に対して雰囲気作りをしているって事は判った。しかし、この配慮にも興奮しすぎて本気で辛くなった。
葵が、『駄目よ・・ちょっと待って、ホントだめって言ってるでしょ。大輔君に電話してからでしょ。』これに、向井さんの軽い笑い声が続き、〔大輔が駄目って言ったらどうする?〕、『え!しな・・・い?よ?』と当然に言ったので、葵と向井さんが同時に笑う。
向井さんが〔葵ちゃん! しない事を前提にしてねーか?〕って笑って、次に葵のちょっと真面目な声で、『でも大輔君に内緒ではHしないよ~。』しかし、それは実に甘い声だった。ここらあたりから会話が聞き取れたり聞き取れなかったりする。葵と向井さんが途中でキスしているのが判った。(でもキスはひょっとしたらHよりも嫉妬をする。)
『やだって。向井さん駄目だって。本当に駄目! 絶対駄目!』って声がする。『もう向井さん、いたずらしちゃだめだよ。触っちゃ駄目だからね。絶対駄目だからね。』って葵の声の後、キスをしている気配。『ん・・ん・・。』-って葵の声と舌絡めているのは判った。
〔じゃあ!おれが大輔にお願いするよ。電話貸してみ。〕、『それで、駄目って言われたら?』ガサガサという雑音の中で、〔それなら、葵ちゃんが大輔にお願いしなよ。〕向井さんが真面目な感じで何か話して、葵が一回『ん!』って咳払いをして、『なんか・・電話中かな?』って直後だった。
2015/07/05
- 関連記事
-
- 特名 〖興奮と嫉妬と不安の狭間で〗 第9節3章 66 (2015/06/10)
- 特名 〖興奮と嫉妬と不安の狭間で〗 第9節4章 67 (2015/06/17)
- 特名 〖興奮と嫉妬と不安の狭間で〗 第9節5章 68 (2015/06/20)
- 特名 〖興奮と嫉妬と不安の狭間で〗 第9節6章 69 (2015/06/23)
- 特名 〖興奮と嫉妬と不安の狭間で〗 第10節1章 70 (2015/06/23)
- 特名 〖興奮と嫉妬と不安の狭間で〗 第10節2章 71 (2015/06/27)
- 特名 〖興奮と嫉妬と不安の狭間で〗 第10節3章 72 (2015/07/01)
- 特名 〖興奮と嫉妬と不安の狭間で〗 第10節4章 73 (2015/07/05)
- 特名 〖興奮と嫉妬と不安の狭間で〗 第10節5章 74 (2015/07/09)
- 特名 〖興奮と嫉妬と不安の狭間で〗 第10節6章 75 (2015/07/12)
- 特名 〖興奮と嫉妬と不安の狭間で〗 第10節7章 76 (2015/07/16)
- 特名 〖興奮と嫉妬と不安の狭間で〗 第11節1章 77 (2015/07/20)
- 特名 〖興奮と嫉妬と不安の狭間で〗 第11節2章 78 (2015/07/21)
- 特名 〖興奮と嫉妬と不安の狭間で〗 第11節3章 79 (2015/07/28)
- 特名 〖興奮と嫉妬と不安の狭間で〗 第12節1章 80 (2015/08/04)
コメント
コメントの投稿