短K〔夫以外の愛〕④
短K〔夫以外の愛〕④
「どう?彼のことを好きになったりした?」と私(吉田直行:なおゆき39才)が訊いた。
『好きっていうのじゃ・・・。』
「俺のときとどっちがよかった?」
『同じくらい・・。』って、妻の道子(みちこ37才)が曖昧に答える。
「でも俺との時には3回も逝ったりしないし、そんなに感じたりもしたことないだろう?」
『・・そうだけど・・。』
「凄かったって言ってたよね。」
『それは・・。確かに、あんな感覚になったのは初めてかもしれない。もうわけがわかんなくなってたし、自分でもあんなに激しくしちゃったのは初めてかもしれない。』
「それは彼が巧かったから?それとも彼との相性がよかったの?」
『わかんない。でも私、やっぱりあなたが一番好きよ。』
「ありがとう。でも彼のことも気になってるよね。」
『それは・・・。』
「もし、もう会うなって言ったらどうする?」
『・・・そうあなたが言うなら・・。』
「やっぱり好き?」
『まだ好きとかじゃないの。でもやっぱりあんな激しいことしたら・・・。うん、また会いたいかな。』
「彼の方はなんて言ってる?」
『三上さんは、また会いたいって言っていた。』
「何て答えた?」
『ごめんなさい。会うことになっているの。いつとかは決めてないけど・・・。』
「そうか・・・。」
これが昨夜の会話でした。そして彼とのメールも続いているようです。夜は特に私に隠れるでもなく、でもあまり見られないようにメールをしています。相手はおそらく三上なのでしょう。道子は私の前でもメールをすることもありますが、誰ととかは聞かないようにしています。
今日の昼間、道子が電話をしていたのです。それ自体はどうということはないのですが、私が近くを通りかかると、あわてたように電話を切りました。その後、いつもはリビングなどに置いているスマホがどこを見てもないのです。それはなんだかよそよそしい感じもしますし、状況からすれば当たり前かもしれませんが、いつもの道子とは明らかに違います。また誘われたのか?それとも何か別のことなのか?はわかりませんが、今夜、ゆっくり話をしてみたいと思っています。
昨夜に妻と話をすることが出来ました。道子は色々と話をしてくれました。メールについては、もともと私も知っているのですから、無理に隠す必要はないと道子も思っていたようです。そして昼間に道子が電話を聞かれないようにしたのは特に他意があってのことではなく、単純に会話を聴かれるのが恥ずかしかったからとのことでした。私も過敏になっていたようです。スマホが見当たらなかったのも単にバックに入れっぱなしにしていただけだったようです。それも単に偶然が重なっただけのようでした。
道子には私に隠す意図は全くないようで自分の思っていることとかも全部話してくれました。今回の件は道子にもやはり衝撃的だったようで、思うことも沢山あるようですが、『あくまで好きなのはあなただけ。』だと言ってくれます。口ぶりから妻の本音だと私は思っています。なにより今回の男性(三上)とは1度しか会ってないのです・・・・。
2015/09/13
「どう?彼のことを好きになったりした?」と私(吉田直行:なおゆき39才)が訊いた。
『好きっていうのじゃ・・・。』
「俺のときとどっちがよかった?」
『同じくらい・・。』って、妻の道子(みちこ37才)が曖昧に答える。
「でも俺との時には3回も逝ったりしないし、そんなに感じたりもしたことないだろう?」
『・・そうだけど・・。』
「凄かったって言ってたよね。」
『それは・・。確かに、あんな感覚になったのは初めてかもしれない。もうわけがわかんなくなってたし、自分でもあんなに激しくしちゃったのは初めてかもしれない。』
「それは彼が巧かったから?それとも彼との相性がよかったの?」
『わかんない。でも私、やっぱりあなたが一番好きよ。』
「ありがとう。でも彼のことも気になってるよね。」
『それは・・・。』
「もし、もう会うなって言ったらどうする?」
『・・・そうあなたが言うなら・・。』
「やっぱり好き?」
『まだ好きとかじゃないの。でもやっぱりあんな激しいことしたら・・・。うん、また会いたいかな。』
「彼の方はなんて言ってる?」
『三上さんは、また会いたいって言っていた。』
「何て答えた?」
『ごめんなさい。会うことになっているの。いつとかは決めてないけど・・・。』
「そうか・・・。」
これが昨夜の会話でした。そして彼とのメールも続いているようです。夜は特に私に隠れるでもなく、でもあまり見られないようにメールをしています。相手はおそらく三上なのでしょう。道子は私の前でもメールをすることもありますが、誰ととかは聞かないようにしています。
今日の昼間、道子が電話をしていたのです。それ自体はどうということはないのですが、私が近くを通りかかると、あわてたように電話を切りました。その後、いつもはリビングなどに置いているスマホがどこを見てもないのです。それはなんだかよそよそしい感じもしますし、状況からすれば当たり前かもしれませんが、いつもの道子とは明らかに違います。また誘われたのか?それとも何か別のことなのか?はわかりませんが、今夜、ゆっくり話をしてみたいと思っています。
昨夜に妻と話をすることが出来ました。道子は色々と話をしてくれました。メールについては、もともと私も知っているのですから、無理に隠す必要はないと道子も思っていたようです。そして昼間に道子が電話を聞かれないようにしたのは特に他意があってのことではなく、単純に会話を聴かれるのが恥ずかしかったからとのことでした。私も過敏になっていたようです。スマホが見当たらなかったのも単にバックに入れっぱなしにしていただけだったようです。それも単に偶然が重なっただけのようでした。
道子には私に隠す意図は全くないようで自分の思っていることとかも全部話してくれました。今回の件は道子にもやはり衝撃的だったようで、思うことも沢山あるようですが、『あくまで好きなのはあなただけ。』だと言ってくれます。口ぶりから妻の本音だと私は思っています。なにより今回の男性(三上)とは1度しか会ってないのです・・・・。
2015/09/13
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