中22〚純情〛第2章④ 07
中22〚純情〛第2章④ 07
帰宅後、いつもの妻(由香)ではなく、新しい妻(理絵)が出迎えてくれました。〚お帰りなさい・・・というか、何だか照れますね・・・。〛と佐々木理絵(りえ:28歳)さんが微笑みます。妻の由香は普段、ほとんどスカートをはきませんが、新しい妻はスカート姿でした。もうそれだけで、新鮮です。(由香もたまにはスカートをはいてくれたらいいのに・・・。)
夕食の用意をしてくれていたのか、スカートにエプロン姿の理絵さんを後ろから眺めながら、僕(村田卓司たくじ:29歳)もリビングに入ります。いつもならリビングでスーツを脱ぎ、パンツとシャツ姿に、そしてソファの上に置きっぱなしのパジャマに着替えて、テレビを見たりするのですが・・・。
僕はさり気なく寝室に引き返し、寝室で着替えました。もちろんパジャマではありません・・・とっさにジーンズとシャツ姿に(笑)・・他にも部屋着に相応しい服はあったのでしょうが、しまってある場所が分かりません。
ちょっと不自然かなと思いつつ、洗面台へ・・いつも着替えた後、手洗いとうがいをします。うがいはイソジン液を薄めて、いつもなら豪快に・・・・「ガラガラガラ・・・・ぺっ・・」でも今日は違います・・「ゴロゴロゴロ・・・」我ながらお上品なうがい・・。そんな感じで、“約束事(相手に合わせて自分の普段の生活スタイルを変えてしまわないこと。)”があったにもかかわらず、地味にイイ格好をし続けたのです。
食事は普通に楽しく頂きました。ワインではなく、ビールでしたが・・。僕の好き嫌いにかかわらず、理絵さんの得意料理ということです。しかし、正直、凝った料理なので名前を尋ねてみましたが結局何の料理かは分かりませんでした・・・ピリ辛の鶏肉料理でした。
また、その量が多すぎて、一瞬ひきましたが、もちろん、全部食べきりました。もし由香がこんな量を出していたら、「料理は多ければいいってモンじゃないよ・・・。」とひとこと文句を言っている場面です(笑)。(佐々木さんは男らしく食が太い(?)ようですが、僕はどちらかというと食が細いタイプです。)
後片付けをする間、僕は何度も手伝おうかと思いましたが、結局やめました。それは、いつも手伝わないからです。片づけが終わる頃、お風呂はいつもどうしているのか訊かれました。
本当は仕事のあった日の夜は風呂に入らず、いつも朝シャワーだけなのですが・・・「明日は休みなので、今晩はお風呂に入ります。準備は僕がしますね・・。」と、いつもはしないお風呂の準備に取り掛かりました。といっても、バスタブは妻が昼間のうちに掃除してくれていたようで綺麗です。
その間、理絵さんはソファに座ってテレビを見て笑っています・・・意外とこういうときは男の方が緊張しちゃうんだろうなぁ、と考えながら・・。お風呂のお湯が溜まったというサインが出る頃、また『お風呂はいつもどうしているんですか?』と訊かれます。
(2度同じ質問をされたなぁ。)と思いながらも、今度は(入る順番を訊いているのだろう。)と思い、「うちはどちらが先とか言うルールはないですね・・・平日は僕の帰りが遅いから妻が先に入ることがほとんどですし・・どうぞ、理絵さんお先に。」と返答したのですが、それを聞いて一瞬、理絵さんがホッとした表情を浮かべたのを見逃しませんでした。
(そうか・・・夫婦が一緒に入ることもあるんだろうな・・・理絵さんのところは一緒なのかも・・・・ということは、妻は今頃ご主人と??・・・)すっかり忘れていましたが、ここで初めて由香のことを思い出し、妻がどうしているのか気になりはじめます。
でも(ま、そんなことないわな・・・)と勝手に結論。そうです。この頃はまだまだのん気だったのでしょう・・・(こちらで起こっていることと同じような状況だろう。)と勝手に決め付けていたのです。妻を他の男性に預けているにもかかわらず、なぜか自分の都合の良いように物事を考えていました。
2015/11/20
帰宅後、いつもの妻(由香)ではなく、新しい妻(理絵)が出迎えてくれました。〚お帰りなさい・・・というか、何だか照れますね・・・。〛と佐々木理絵(りえ:28歳)さんが微笑みます。妻の由香は普段、ほとんどスカートをはきませんが、新しい妻はスカート姿でした。もうそれだけで、新鮮です。(由香もたまにはスカートをはいてくれたらいいのに・・・。)
夕食の用意をしてくれていたのか、スカートにエプロン姿の理絵さんを後ろから眺めながら、僕(村田卓司たくじ:29歳)もリビングに入ります。いつもならリビングでスーツを脱ぎ、パンツとシャツ姿に、そしてソファの上に置きっぱなしのパジャマに着替えて、テレビを見たりするのですが・・・。
僕はさり気なく寝室に引き返し、寝室で着替えました。もちろんパジャマではありません・・・とっさにジーンズとシャツ姿に(笑)・・他にも部屋着に相応しい服はあったのでしょうが、しまってある場所が分かりません。
ちょっと不自然かなと思いつつ、洗面台へ・・いつも着替えた後、手洗いとうがいをします。うがいはイソジン液を薄めて、いつもなら豪快に・・・・「ガラガラガラ・・・・ぺっ・・」でも今日は違います・・「ゴロゴロゴロ・・・」我ながらお上品なうがい・・。そんな感じで、“約束事(相手に合わせて自分の普段の生活スタイルを変えてしまわないこと。)”があったにもかかわらず、地味にイイ格好をし続けたのです。
食事は普通に楽しく頂きました。ワインではなく、ビールでしたが・・。僕の好き嫌いにかかわらず、理絵さんの得意料理ということです。しかし、正直、凝った料理なので名前を尋ねてみましたが結局何の料理かは分かりませんでした・・・ピリ辛の鶏肉料理でした。
また、その量が多すぎて、一瞬ひきましたが、もちろん、全部食べきりました。もし由香がこんな量を出していたら、「料理は多ければいいってモンじゃないよ・・・。」とひとこと文句を言っている場面です(笑)。(佐々木さんは男らしく食が太い(?)ようですが、僕はどちらかというと食が細いタイプです。)
後片付けをする間、僕は何度も手伝おうかと思いましたが、結局やめました。それは、いつも手伝わないからです。片づけが終わる頃、お風呂はいつもどうしているのか訊かれました。
本当は仕事のあった日の夜は風呂に入らず、いつも朝シャワーだけなのですが・・・「明日は休みなので、今晩はお風呂に入ります。準備は僕がしますね・・。」と、いつもはしないお風呂の準備に取り掛かりました。といっても、バスタブは妻が昼間のうちに掃除してくれていたようで綺麗です。
その間、理絵さんはソファに座ってテレビを見て笑っています・・・意外とこういうときは男の方が緊張しちゃうんだろうなぁ、と考えながら・・。お風呂のお湯が溜まったというサインが出る頃、また『お風呂はいつもどうしているんですか?』と訊かれます。
(2度同じ質問をされたなぁ。)と思いながらも、今度は(入る順番を訊いているのだろう。)と思い、「うちはどちらが先とか言うルールはないですね・・・平日は僕の帰りが遅いから妻が先に入ることがほとんどですし・・どうぞ、理絵さんお先に。」と返答したのですが、それを聞いて一瞬、理絵さんがホッとした表情を浮かべたのを見逃しませんでした。
(そうか・・・夫婦が一緒に入ることもあるんだろうな・・・理絵さんのところは一緒なのかも・・・・ということは、妻は今頃ご主人と??・・・)すっかり忘れていましたが、ここで初めて由香のことを思い出し、妻がどうしているのか気になりはじめます。
でも(ま、そんなことないわな・・・)と勝手に結論。そうです。この頃はまだまだのん気だったのでしょう・・・(こちらで起こっていることと同じような状況だろう。)と勝手に決め付けていたのです。妻を他の男性に預けているにもかかわらず、なぜか自分の都合の良いように物事を考えていました。
2015/11/20
- 関連記事
-
- 中14〖恋に恋した妻〗PART22 (2015/11/05)
- 中11 〖家庭教師の誤算 第18回〗 (2015/11/05)
- 中22〚純情〛第2章③ 06 (2015/11/08)
- 中11 〖家庭教師の誤算 第19回〗 (2015/11/10)
- 中6〖不倫の代償〗第2章3話 11 (2015/11/11)
- 中11 〖家庭教師の誤算 第20回〗 完結 (2015/11/12)
- 中6〖不倫の代償〗第2章4話 12 (2015/11/20)
- 中22〚純情〛第2章④ 07 (2015/11/20)
- 中23<気持ち>第7回 (2015/11/20)
- 中22〚純情〛第2章⑤ 08 (2015/11/25)
- 中22〚純情〛第2章⑥ 09 (2015/11/29)
- 中22〚純情〛第3章① 10 (2015/12/07)
- 中22〚純情〛第3章② 11 (2015/12/10)
- 中22〚純情〛第3章③ 12 (2015/12/14)
- 中18〚目覚め〛パート04 (2015/12/27)
コメント
コメントの投稿