中22〚純情〛第3章① 10
中22〚純情〛第3章① 10
僕(村田卓司:たくじ:29歳)としては、妻(村田由香:ゆか:26歳)を抱いた時、由香の身体から他の男の名残を全く感じませんでしたので、何となく安心した。佐々木高志(たかし:33歳)さんは喫煙されますから、《恐らくキスでもすればタバコのにおいがするだろうな》と。事実、妻の胸からも唾液やタバコのにおいはしませんでした。
翌日、さっそく妻同士(由香と佐々木理絵さん)が会って話をしたみたいで、帰宅するなり妻の由香から怒られます・・・。
『風呂を洗って、ジャージ着たらしいじゃん--?・・(笑)。そういうの反則よ(笑)。』
「でも、パンツ一丁はさすがにまずいでしょ・・・横からはみ出たらどうするん?(笑)」
『え~?佐々木さん、パンツ一丁(実際にはトランクスとTシャツ姿)だったけど?(笑)』
「え?そうなの??」
・・・・これには驚きました。《佐々木さん、やるなぁ・・・》が素直な感想です。
「そっちこそ、あのパジャマ着たのかよ?」
妻は色気のない、ズボンタイプ(笑)のパジャマをいつも着ています。
『もちろん。いつも通りでいく約束でしょ?・・・・今回、一番約束破りなのは卓ちゃんみたいだよ?・・・次からはいつも通りで過ごしてもらいますからね(笑)。』
《おい!、“次”もあるのかよっ・・・》と心の中で突っ込みながら、
「分かったって・・次は普段通りにするって(笑)・・・理絵さん、他に何か言ってなかった?」
「まぁ、いろいろね~(笑)でも、悪いことは言ってかな(笑)・・まだお互い本性を隠しあっているみたいだから、また交代してみようってことになってるけど(笑)いいでしょ?・・・そうそう、理絵さん、卓ちゃんのこと見た目どおり真面目で優しい旦那さんだねって誉めていたよ、嬉しいでしょ(笑)」
「・・・・」僕は考えます。女性から「真面目で、優しい男」といわれた場合、たいてい誉め言葉でないことぐらいは知っています。それは“つまらない男”と同義語です。勘違いを恐れずに言えば、あの夜、理絵さんは僕に期待していたのかもしれません・・そう思うと自分が情けなく思うと同時に、次がこの交換生活のラストチャンスであるかのようにも思えてきました・・・理絵さんの誘惑と妻の挑発・・これは、またまた都合の良い解釈です。
2回目の夫婦交換はそれから1カ月後でした。佐々木さんのご主人とは、1回目の様子について直接何も話さないまま2回目を迎えました。そのことには少し不安もありましたが、妻同士の関係はいつもと変わらない様子です。ICレコーダも結局聞かないまま2回目を迎えてしまいました。(これは後に分かるのですが、本当に1回目は妻も何もされなかったようです)
2回目はリベンジを果たすべく、僕は最初から策を練って挑みました。まず、そういう雰囲気に早い時間からもっていく必要があります。1回目の失敗原因は夜の1時頃までだらだらと話しすぎたからだと思いました。
2015/12/07
僕(村田卓司:たくじ:29歳)としては、妻(村田由香:ゆか:26歳)を抱いた時、由香の身体から他の男の名残を全く感じませんでしたので、何となく安心した。佐々木高志(たかし:33歳)さんは喫煙されますから、《恐らくキスでもすればタバコのにおいがするだろうな》と。事実、妻の胸からも唾液やタバコのにおいはしませんでした。
翌日、さっそく妻同士(由香と佐々木理絵さん)が会って話をしたみたいで、帰宅するなり妻の由香から怒られます・・・。
『風呂を洗って、ジャージ着たらしいじゃん--?・・(笑)。そういうの反則よ(笑)。』
「でも、パンツ一丁はさすがにまずいでしょ・・・横からはみ出たらどうするん?(笑)」
『え~?佐々木さん、パンツ一丁(実際にはトランクスとTシャツ姿)だったけど?(笑)』
「え?そうなの??」
・・・・これには驚きました。《佐々木さん、やるなぁ・・・》が素直な感想です。
「そっちこそ、あのパジャマ着たのかよ?」
妻は色気のない、ズボンタイプ(笑)のパジャマをいつも着ています。
『もちろん。いつも通りでいく約束でしょ?・・・・今回、一番約束破りなのは卓ちゃんみたいだよ?・・・次からはいつも通りで過ごしてもらいますからね(笑)。』
《おい!、“次”もあるのかよっ・・・》と心の中で突っ込みながら、
「分かったって・・次は普段通りにするって(笑)・・・理絵さん、他に何か言ってなかった?」
「まぁ、いろいろね~(笑)でも、悪いことは言ってかな(笑)・・まだお互い本性を隠しあっているみたいだから、また交代してみようってことになってるけど(笑)いいでしょ?・・・そうそう、理絵さん、卓ちゃんのこと見た目どおり真面目で優しい旦那さんだねって誉めていたよ、嬉しいでしょ(笑)」
「・・・・」僕は考えます。女性から「真面目で、優しい男」といわれた場合、たいてい誉め言葉でないことぐらいは知っています。それは“つまらない男”と同義語です。勘違いを恐れずに言えば、あの夜、理絵さんは僕に期待していたのかもしれません・・そう思うと自分が情けなく思うと同時に、次がこの交換生活のラストチャンスであるかのようにも思えてきました・・・理絵さんの誘惑と妻の挑発・・これは、またまた都合の良い解釈です。
2回目の夫婦交換はそれから1カ月後でした。佐々木さんのご主人とは、1回目の様子について直接何も話さないまま2回目を迎えました。そのことには少し不安もありましたが、妻同士の関係はいつもと変わらない様子です。ICレコーダも結局聞かないまま2回目を迎えてしまいました。(これは後に分かるのですが、本当に1回目は妻も何もされなかったようです)
2回目はリベンジを果たすべく、僕は最初から策を練って挑みました。まず、そういう雰囲気に早い時間からもっていく必要があります。1回目の失敗原因は夜の1時頃までだらだらと話しすぎたからだと思いました。
2015/12/07
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