中6〖不倫の代償〗第3章1話 13
中6〖不倫の代償〗第3章1話 13
夕食が済むと、私(篠田隆弘:38歳)は片づけが済んだら寝室に来るように妻(篠田千遥:ちはる:35歳)に告げると、2階に上がり子供部屋を覗いた後、寝室で妻の来るのを待っ
た。ほどなくして千遥が寝室にやってきます。これから何が起こるか分からない恐怖感に慄くかのように、少しうな垂れながら・・・。
『何か話ですか?』
私は、《自分の不貞は妻にはばれていない。しかし妻の不貞は確実である》ことを自分に言い聞かせ、話を切り出した。
「お前、何か俺に隠してないか?」
『何のことですか?』
「何か隠していないかと聞いている、同じことは言わないぞ!」
『突然そう言われても・・・。』
私は、出窓からガラムを手に取り、ベッドの上に放り出す。少し顔色の変わった妻は、そのタバコについて喋り始める。
『ごめんなさい。隠すつもりは無かったの、でも貴方が、タバコを吸うのを嫌うかと思って・・。』
「だからといって、隠れて吸わなくてもいいだろ!」
『本当にごめんなさい。早く言えばよかったです。タバコを吸うことは許してもらえます?』
「吸うなとは言っていないだろう。」
ちょっと口調が荒くなってきた私に対して。
『貴方が嫌なら止めます。』
それから少し間をおいて、妻(千遥)が私に質問します。
『何時(いつ)気づいたんですか?』
「前にベッドの下に灰皿を隠していたこと有るよな。」
『はい。』
その時妻が、少し安心したような顔をしたように私(篠田隆弘)は思えた。
『ごめんなさい。貴方が嫌なら本当に止めますから。』
「そうするなら、それでいい。」
これからが本題です、私の心臓は鼓動を早めて行き、言葉も上ずってきました。
「他にはないか?」
妻の顔が青ざめていくのが手に取るように分かります。この時私は、今まで心の何処かで
99パーセント確実と思ってはいましたが、妻の反応を見て100パーセントの確信に変えて行き、自分のことなどすっかり棚に挙げ、妻に対する詰問を開始しました。
「他にもあるだろう?!」
『いえ、ありません。』
妻は震えていました、目には涙を浮かべ始めています。今までベッド端に立っていた妻は
左手をベッドにつき、よろける様に、ベッドに座り込みました。後ろ向きになった千遥の顔は見えませんが、肩が振るえ始めているのは分かります。その姿を見たとき、私の気持ちの弱さから心の奥に罪悪感のような物が少し頭をもたげた。
「嘘は止めよう、まだ俺に隠していることが有るだろう。」
『・・・・。』
「それなら、俺の方から言おうか?」
『何をですか?!』
妻の千遥は、声を荒げてそういうと、両手で顔を多い前かがみになってしまう。
「千遥、お前男がいるだろ!」
『何でそんなこと言うの!』
逆切れに近い口調で反論する妻に対して、私(篠田隆弘:38歳)に芽生えていた罪悪感は吹っ飛び、立ち上がると、クローゼットの中から千遥のバッグ取り出し、そのバッグを妻に目掛け投げつけます。床に落ちたバッグを妻は胸に抱きかかえ、私に背を向けました。
「バッグを開けてみろ!」
『嫌です!』
「開けろって言ってるんだ!」
『・・・・・』
妻(千遥)は、後ろを向いたまま、首を横に振るばかりです。
怒り心頭に達した私(篠田隆弘:38歳)は、妻(篠田千遥:ちはる:35歳)に駆け寄り、取られまいと必死になる妻から無理やりバッグを取り上げると、内ポケットから例のライターを出すと、ベッドの上に投げつけた。
「タバコは、分かった。でもこの高級ライターは何だ?俺は買ってやった覚えは無い。お
前が何で俺に隠れて、そんな物を持つんだ?説明しろ!」
『私の者を勝手に見るなんて酷い!』
「お前がそんなことを言えた立場か!」
一度は私を睨み付けた妻の千遥ですが、あまりの私の形相に床に座り込み泣き出しました。
その時ドアを叩く音がして、静かに開きそこには、義父母か立っています。
〚大きな声を出して、どうかしたの?〛
「お義父さん、お義母さん何でもありませんから・・。」
私はとりあえずその場を取り繕って、義父母には自室に帰ってもらいました。
2015/12/29
夕食が済むと、私(篠田隆弘:38歳)は片づけが済んだら寝室に来るように妻(篠田千遥:ちはる:35歳)に告げると、2階に上がり子供部屋を覗いた後、寝室で妻の来るのを待っ
た。ほどなくして千遥が寝室にやってきます。これから何が起こるか分からない恐怖感に慄くかのように、少しうな垂れながら・・・。
『何か話ですか?』
私は、《自分の不貞は妻にはばれていない。しかし妻の不貞は確実である》ことを自分に言い聞かせ、話を切り出した。
「お前、何か俺に隠してないか?」
『何のことですか?』
「何か隠していないかと聞いている、同じことは言わないぞ!」
『突然そう言われても・・・。』
私は、出窓からガラムを手に取り、ベッドの上に放り出す。少し顔色の変わった妻は、そのタバコについて喋り始める。
『ごめんなさい。隠すつもりは無かったの、でも貴方が、タバコを吸うのを嫌うかと思って・・。』
「だからといって、隠れて吸わなくてもいいだろ!」
『本当にごめんなさい。早く言えばよかったです。タバコを吸うことは許してもらえます?』
「吸うなとは言っていないだろう。」
ちょっと口調が荒くなってきた私に対して。
『貴方が嫌なら止めます。』
それから少し間をおいて、妻(千遥)が私に質問します。
『何時(いつ)気づいたんですか?』
「前にベッドの下に灰皿を隠していたこと有るよな。」
『はい。』
その時妻が、少し安心したような顔をしたように私(篠田隆弘)は思えた。
『ごめんなさい。貴方が嫌なら本当に止めますから。』
「そうするなら、それでいい。」
これからが本題です、私の心臓は鼓動を早めて行き、言葉も上ずってきました。
「他にはないか?」
妻の顔が青ざめていくのが手に取るように分かります。この時私は、今まで心の何処かで
99パーセント確実と思ってはいましたが、妻の反応を見て100パーセントの確信に変えて行き、自分のことなどすっかり棚に挙げ、妻に対する詰問を開始しました。
「他にもあるだろう?!」
『いえ、ありません。』
妻は震えていました、目には涙を浮かべ始めています。今までベッド端に立っていた妻は
左手をベッドにつき、よろける様に、ベッドに座り込みました。後ろ向きになった千遥の顔は見えませんが、肩が振るえ始めているのは分かります。その姿を見たとき、私の気持ちの弱さから心の奥に罪悪感のような物が少し頭をもたげた。
「嘘は止めよう、まだ俺に隠していることが有るだろう。」
『・・・・。』
「それなら、俺の方から言おうか?」
『何をですか?!』
妻の千遥は、声を荒げてそういうと、両手で顔を多い前かがみになってしまう。
「千遥、お前男がいるだろ!」
『何でそんなこと言うの!』
逆切れに近い口調で反論する妻に対して、私(篠田隆弘:38歳)に芽生えていた罪悪感は吹っ飛び、立ち上がると、クローゼットの中から千遥のバッグ取り出し、そのバッグを妻に目掛け投げつけます。床に落ちたバッグを妻は胸に抱きかかえ、私に背を向けました。
「バッグを開けてみろ!」
『嫌です!』
「開けろって言ってるんだ!」
『・・・・・』
妻(千遥)は、後ろを向いたまま、首を横に振るばかりです。
怒り心頭に達した私(篠田隆弘:38歳)は、妻(篠田千遥:ちはる:35歳)に駆け寄り、取られまいと必死になる妻から無理やりバッグを取り上げると、内ポケットから例のライターを出すと、ベッドの上に投げつけた。
「タバコは、分かった。でもこの高級ライターは何だ?俺は買ってやった覚えは無い。お
前が何で俺に隠れて、そんな物を持つんだ?説明しろ!」
『私の者を勝手に見るなんて酷い!』
「お前がそんなことを言えた立場か!」
一度は私を睨み付けた妻の千遥ですが、あまりの私の形相に床に座り込み泣き出しました。
その時ドアを叩く音がして、静かに開きそこには、義父母か立っています。
〚大きな声を出して、どうかしたの?〛
「お義父さん、お義母さん何でもありませんから・・。」
私はとりあえずその場を取り繕って、義父母には自室に帰ってもらいました。
2015/12/29
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