中18〚目覚め〛パート06
中18〚目覚め〛パート06
「瑠璃子(妻)がそう言ってたの?」と僕(河村澄夫)が訊き返す。
〚うん。初めての後、目がハートになって、『恥ずかしいから聞かないでぇ』って言いながら、聞いて欲しいオーラ全開でしたから、しょーがなくね・・・。〛って答える古川怜奈(こがわ・れな)。
「あぁ、なんとなく想像できる・・・。」
〚女にとっては、初めてイカせてもらった相手には 特別な感情を持つもんだし、特に瑠
璃子は澄夫君だけだからね。それを愛だと勘違いしている可能性がありますから・・・。〛
「だったら勘違いさせたままでいいと思うんだけど・・・。」
〚それが澄夫君みたいな最低男じゃなければ、私もそうしましたけどね。〛
「チッ!・・・・・・お節介め!」
〚なんですってぇ!〛
怜奈は席を立ち僕を睨んだが、周囲から注目されている事に気付くと顔を真っ赤にしてイ
スに座り直し、ごまかす様にボーイへカクテルのおかわりを注文した。《・・・・・いい気味だ。》
〚と、とにかく!他の男に瑠璃子を抱かせて、それでも瑠璃子が澄夫君の事を愛している
か確認できるし、澄夫君にも罰を与える事出来るし、一石二鳥でしょ?〛
「えっ~そんな事になったら、僕が瑠璃子に愛想を尽かす可能性は考えないの?」
〚その時は別れたらイイんじゃないですか?ワタシ別に止めませんよ?〛
「・・・ムチャクチャだ!」
〚勘違いしないで下さい。ワタシは二人を別れさせたいんですよ!だけど、今回の試練の
後でも二人が変わらず愛し合い、二人で生きて行くって言うんなら、私は澄夫君の浮気の
事も今日の事も忘れて、また以前と同じ様に二人を応援するつもりです。〛
結局、怜奈に押し切られる形で計画への協力を約束させられる。
家に帰っても、僕は心は沈んだままだった。妻=瑠璃子の笑顔を見てるのが苦しい。
『澄夫君、どうしたのぉ?そんなにジッと見つめちゃって。私のあまりの美しさに見とれちゃった?』
「あぁ・・・瑠璃子って本当に可愛いよなぁ。」
『うん、よく言われる!なーんちゃって。エヘヘ・・澄夫君、女房クドイてどうするつもり?』
《うぅ、可愛い!怜奈も綺麗だったが、やっぱり瑠璃子が最高だ!この瑠璃子を他の男に
抱かせるなんて!》考えるだけで気が狂いそうだった。
その晩、僕は瑠璃子を抱いた。最近は、下だけ脱がして上は胸までめくるだけって事も多
かったが、今夜は全部脱がして、宝石の様な瑠璃子の身体を愛した。
『どうしたの?澄夫君。なんか今日・・その・か、硬いよぉ?』
「そっか?ひ、久しぶりだからかな・・?」
『あん・・さ、最近忙しそうだったもんね・・・あああん!・・あっあっ!』
僕は正常位のまま瑠璃子の背中に手を回す。
『澄夫君、もっとギュってしてぇ・・・えへへ、なんか幸せぇ~。』
と囁く様に言いながら、瑠璃子も僕の首を抱いてくれた。
僕は、そのまま騎乗位に持ち込もうと画策する。
『ちょ、ちょっと待って澄夫君。今日は・・恥ずかしいから・・その・・。』
と瑠璃子が申し訳なさそうに言うと、訴える様な目で僕を見つめる。
瑠璃子はかなりの恥ずかしがり屋で、初めてHをしてから約3年経つが、騎乗位などの瑠
璃子が主導権を取る体位は、まだ数える程しかしてもらってない。それも僕の誕生日のプ
レゼントとか、たまにやらかす瑠璃子の失敗を許す条件など、断れない状況でのみさせてもらえる。フェラチオは頼めばしてくれるが、その時は僕が目を閉じるのが条件で、もし
僕が見ているのがバレるとすぐ止めてしまう。
それでも僕は不満に思う事は無かった。逆に、いつまでも初々しい瑠璃子を可愛らしく思
っていたくらいだ。だから一度瑠璃子に断られたら、その日は二度と要求しなかった。瑠
璃子の性格なら、何度も頼めば断れなくなる事はわかっていたが、夫婦なんだから、いつ
かは瑠璃子も慣れて積極的になってくれるだろう。それまでは無理せず、僕達のペーズで
少しずつ進んで行こうと思っている。
そして瑠璃子の断れない性格は、関係が薄ければ薄いほど顕著になる。例えば、同じ頼み
事でも僕には断れるが、僕の友人には断れないのだ。《もし相手が、怜奈の連れてくる初対面の男だったらどうなるだろう?》そう思うと僕は胸の奥が苦しくなった。
2016/01/13
「瑠璃子(妻)がそう言ってたの?」と僕(河村澄夫)が訊き返す。
〚うん。初めての後、目がハートになって、『恥ずかしいから聞かないでぇ』って言いながら、聞いて欲しいオーラ全開でしたから、しょーがなくね・・・。〛って答える古川怜奈(こがわ・れな)。
「あぁ、なんとなく想像できる・・・。」
〚女にとっては、初めてイカせてもらった相手には 特別な感情を持つもんだし、特に瑠
璃子は澄夫君だけだからね。それを愛だと勘違いしている可能性がありますから・・・。〛
「だったら勘違いさせたままでいいと思うんだけど・・・。」
〚それが澄夫君みたいな最低男じゃなければ、私もそうしましたけどね。〛
「チッ!・・・・・・お節介め!」
〚なんですってぇ!〛
怜奈は席を立ち僕を睨んだが、周囲から注目されている事に気付くと顔を真っ赤にしてイ
スに座り直し、ごまかす様にボーイへカクテルのおかわりを注文した。《・・・・・いい気味だ。》
〚と、とにかく!他の男に瑠璃子を抱かせて、それでも瑠璃子が澄夫君の事を愛している
か確認できるし、澄夫君にも罰を与える事出来るし、一石二鳥でしょ?〛
「えっ~そんな事になったら、僕が瑠璃子に愛想を尽かす可能性は考えないの?」
〚その時は別れたらイイんじゃないですか?ワタシ別に止めませんよ?〛
「・・・ムチャクチャだ!」
〚勘違いしないで下さい。ワタシは二人を別れさせたいんですよ!だけど、今回の試練の
後でも二人が変わらず愛し合い、二人で生きて行くって言うんなら、私は澄夫君の浮気の
事も今日の事も忘れて、また以前と同じ様に二人を応援するつもりです。〛
結局、怜奈に押し切られる形で計画への協力を約束させられる。
家に帰っても、僕は心は沈んだままだった。妻=瑠璃子の笑顔を見てるのが苦しい。
『澄夫君、どうしたのぉ?そんなにジッと見つめちゃって。私のあまりの美しさに見とれちゃった?』
「あぁ・・・瑠璃子って本当に可愛いよなぁ。」
『うん、よく言われる!なーんちゃって。エヘヘ・・澄夫君、女房クドイてどうするつもり?』
《うぅ、可愛い!怜奈も綺麗だったが、やっぱり瑠璃子が最高だ!この瑠璃子を他の男に
抱かせるなんて!》考えるだけで気が狂いそうだった。
その晩、僕は瑠璃子を抱いた。最近は、下だけ脱がして上は胸までめくるだけって事も多
かったが、今夜は全部脱がして、宝石の様な瑠璃子の身体を愛した。
『どうしたの?澄夫君。なんか今日・・その・か、硬いよぉ?』
「そっか?ひ、久しぶりだからかな・・?」
『あん・・さ、最近忙しそうだったもんね・・・あああん!・・あっあっ!』
僕は正常位のまま瑠璃子の背中に手を回す。
『澄夫君、もっとギュってしてぇ・・・えへへ、なんか幸せぇ~。』
と囁く様に言いながら、瑠璃子も僕の首を抱いてくれた。
僕は、そのまま騎乗位に持ち込もうと画策する。
『ちょ、ちょっと待って澄夫君。今日は・・恥ずかしいから・・その・・。』
と瑠璃子が申し訳なさそうに言うと、訴える様な目で僕を見つめる。
瑠璃子はかなりの恥ずかしがり屋で、初めてHをしてから約3年経つが、騎乗位などの瑠
璃子が主導権を取る体位は、まだ数える程しかしてもらってない。それも僕の誕生日のプ
レゼントとか、たまにやらかす瑠璃子の失敗を許す条件など、断れない状況でのみさせてもらえる。フェラチオは頼めばしてくれるが、その時は僕が目を閉じるのが条件で、もし
僕が見ているのがバレるとすぐ止めてしまう。
それでも僕は不満に思う事は無かった。逆に、いつまでも初々しい瑠璃子を可愛らしく思
っていたくらいだ。だから一度瑠璃子に断られたら、その日は二度と要求しなかった。瑠
璃子の性格なら、何度も頼めば断れなくなる事はわかっていたが、夫婦なんだから、いつ
かは瑠璃子も慣れて積極的になってくれるだろう。それまでは無理せず、僕達のペーズで
少しずつ進んで行こうと思っている。
そして瑠璃子の断れない性格は、関係が薄ければ薄いほど顕著になる。例えば、同じ頼み
事でも僕には断れるが、僕の友人には断れないのだ。《もし相手が、怜奈の連れてくる初対面の男だったらどうなるだろう?》そう思うと僕は胸の奥が苦しくなった。
2016/01/13
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