長6≪MとS≫ 第11話
長6≪MとS≫ 第11話
第10話
時間が開けば開くほど妻(桐山成美:きりやま・なるみ:33歳)には浅尾琢己(あさお・たくみ:49歳)さんの質問(〔これからわたしとエッチしますよね?〕)に答えるべきなのだろうかと考える。そして時間が経てば気まずい雰囲気にもなってくるのだ。そんな浅尾さんの演出に根負けして成美が『はい。そうです。』って答えた。
〔そしたらどうせ下着は後で見られちゃうんだし・・・ほら成美さんが答えてくれると会話も続くじゃないですか。教えてくださいよ。〕と言った後は、また浅尾さんの演出する沈黙が続く。やはり今回も根負けしたのは成美だった。『白です。』ってポツリ。〔白ですか。清潔そうな成美さんにはぴったりの色ですね。上下白ですか?〕、成美は俯きながら『え・・・はい。』
〔エッチをするからお揃いにしてきたんですね?〕と問われると『いぇ・・・あ、そうです。』その会話のやり取りを聞いているだけで私の動悸は早くなる。妻の成美が初めて会う男に自分で下着の色を教えているのだ。それにこれから抱かれるとわかっている相手でもある。それだけでも十分過ぎたのだが浅尾さんは私の為に“一種の言葉責め”で演出してくれた。車内の映像を会話だけの間延びした時間にしないようにとのことだろう。
〔じゃあね。成美さん・・・。カメラに向かってスカート捲ってみましょうか?〕和田敏彦(わだ・としひこ:44歳)さんが撮影するカメラは成美に向けられたままだ。声だけ聞こえる浅尾さんは運転中でバックミラー越し程度に成美を見ているのだろう。
『ここで・・・・ですか?』そんな成美の反応に、〔わたしの言葉だけで、成美さんが車の中でスカートを捲る映像って桐山さんも喜んでくれるんじゃないですか?〕そして〔そこなら外からは見えませんよ。〕と付け加える。確かに、運転席のフロントガラスは比較的透明度があるスモークフィルムで後部座席の窓は外が全く見えなかった。
浅尾さんの追い込み方が上手かった。私は今回成美が決心してくれた理由は細かく話していない。しかし、浅尾さんの言葉は私を喜ばせようと健気にこの日を迎えた成美の気持ちを揺さぶるには十分だったのだ。
会ったときから成美は緊張の連続で、これからのセックスを楽しむと言った雰囲気ではない。ひょっとしたら浅尾さんはそんな様子を見て、成美がここに居る理由を推測したのかもしれない。さらに浅尾さんの言葉は成美の心を揺さぶっただけではなく。同時に私の心も大いに揺さぶられた。
「成美・・・言われるまま捲っちゃうのか・・・。」私は肩越しに見ている妻にではなく、画面の中の成美に問いかけた。それは無意識で出てしまった言葉だった。そんな私の言葉が成美に聞こえたのだろう。ヘッドフォンをして返事が聞こえない私に、成美が握っている私のペニスをギュッと握る行為で返事を返してきたのだ。 第12話に続く
2017/06/22
第10話
時間が開けば開くほど妻(桐山成美:きりやま・なるみ:33歳)には浅尾琢己(あさお・たくみ:49歳)さんの質問(〔これからわたしとエッチしますよね?〕)に答えるべきなのだろうかと考える。そして時間が経てば気まずい雰囲気にもなってくるのだ。そんな浅尾さんの演出に根負けして成美が『はい。そうです。』って答えた。
〔そしたらどうせ下着は後で見られちゃうんだし・・・ほら成美さんが答えてくれると会話も続くじゃないですか。教えてくださいよ。〕と言った後は、また浅尾さんの演出する沈黙が続く。やはり今回も根負けしたのは成美だった。『白です。』ってポツリ。〔白ですか。清潔そうな成美さんにはぴったりの色ですね。上下白ですか?〕、成美は俯きながら『え・・・はい。』
〔エッチをするからお揃いにしてきたんですね?〕と問われると『いぇ・・・あ、そうです。』その会話のやり取りを聞いているだけで私の動悸は早くなる。妻の成美が初めて会う男に自分で下着の色を教えているのだ。それにこれから抱かれるとわかっている相手でもある。それだけでも十分過ぎたのだが浅尾さんは私の為に“一種の言葉責め”で演出してくれた。車内の映像を会話だけの間延びした時間にしないようにとのことだろう。
〔じゃあね。成美さん・・・。カメラに向かってスカート捲ってみましょうか?〕和田敏彦(わだ・としひこ:44歳)さんが撮影するカメラは成美に向けられたままだ。声だけ聞こえる浅尾さんは運転中でバックミラー越し程度に成美を見ているのだろう。
『ここで・・・・ですか?』そんな成美の反応に、〔わたしの言葉だけで、成美さんが車の中でスカートを捲る映像って桐山さんも喜んでくれるんじゃないですか?〕そして〔そこなら外からは見えませんよ。〕と付け加える。確かに、運転席のフロントガラスは比較的透明度があるスモークフィルムで後部座席の窓は外が全く見えなかった。
浅尾さんの追い込み方が上手かった。私は今回成美が決心してくれた理由は細かく話していない。しかし、浅尾さんの言葉は私を喜ばせようと健気にこの日を迎えた成美の気持ちを揺さぶるには十分だったのだ。
会ったときから成美は緊張の連続で、これからのセックスを楽しむと言った雰囲気ではない。ひょっとしたら浅尾さんはそんな様子を見て、成美がここに居る理由を推測したのかもしれない。さらに浅尾さんの言葉は成美の心を揺さぶっただけではなく。同時に私の心も大いに揺さぶられた。
「成美・・・言われるまま捲っちゃうのか・・・。」私は肩越しに見ている妻にではなく、画面の中の成美に問いかけた。それは無意識で出てしまった言葉だった。そんな私の言葉が成美に聞こえたのだろう。ヘッドフォンをして返事が聞こえない私に、成美が握っている私のペニスをギュッと握る行為で返事を返してきたのだ。 第12話に続く
2017/06/22
- 関連記事
-
- 長6≪MとS≫ 第9話 (2017/06/12)
- 長4〔公認デート〕その9 (2017/06/14)
- 長6≪MとS≫ 第10話 (2017/06/17)
- 長1〚妄想を実現〛第3話 (2017/06/18)
- 長5〖ふたりのめざめ〗その4話 (2017/06/19)
- 長3『やわらかな胸』第3話 (2017/06/19)
- 長4〔公認デート〕その10 (2017/06/21)
- 長6≪MとS≫ 第11話 (2017/06/22)
- 長5〖ふたりのめざめ〗その5話 (2017/06/27)
- 長6≪MとS≫ 第12話 (2017/06/27)
- 長5〖ふたりのめざめ〗その6話 (2017/06/28)
- 長2【“心”は私。“体”は他の男。(M男の告白)】第4話 (2017/07/03)
- 長6≪MとS≫ 第13話 (2017/07/08)
- 長4〔公認デート〕その11 (2017/07/09)
- 長3『やわらかな胸』第4話 (2017/07/10)
コメント
コメントの投稿