長5〖ふたりのめざめ〗その5話
長5〖ふたりのめざめ〗その5話
その4話
その週末の夜・・・ベッドの上での夫婦の営み中・・・「すまん・・・真歩・・・俺・・・。」再び、勃起不全に陥る。『いいのよ・・・あなた・・・無理しないで・・・。』妻(渡部真歩:わたべ・まほ:30歳)が勃ちの悪いのを気遣った。先日の会話の中で、真歩を上手く誘えず、実現が難しくなったことが影響してるのか?その翌週も俺(渡部久志:わたべ・ひさし:33歳)は不能な状態になる・・・そのまた翌週も・・・《いかん、やっぱり真歩を混浴に誘って刺激を受けないと・・・》変な危機感が、俺を襲う。
とうとう旅行の数日前に俺は意を決して、真歩に切り出した・・・「なあ真歩・・・宝川温泉の混浴露天風呂のことなんだけど・・・。」俺の言葉に、『えっ! まさか本当に行きたいなんて言うんじゃ?』って真歩は少し驚きながら答える。「まあ・・・あそこ景色綺麗らしいし、せっかく行くんだからさ・・・。」俺のどこか少し後ろめたさがあるような雰囲気に真歩は、『あーさてはあなた、風景より、入ってる女の人の裸を見たいなんて思ってるんじゃない?』うっすら笑みを浮べ、いたずらっぽく切り返した。
「いや、そうじゃない。」
ここが踏ん張り所と言うばかりに俺は言葉に力が入る。
『じゃあ何なのよ?』
俺の真面目な表情とは対象に、真歩は半ば呆れたような表情を見せる。
「本当に違うんだ真歩・・・正直に言うから、真面目に聞いてくれ。」
どうも、俺の態度が何か違うような感じがして、
『あなた何が違うの?』
真歩も俺の様子から何かを察知したように、身構えるのであった。
身構える様子の真歩を見て、《しまった! 真歩には俺の企みを見破られてるかも・・・》俺は冷静に、また少しおどけた感じで次のように言った・・・「いやあ、真歩って俺と一緒に風呂入ってくれないじゃないか・・・だから景色がいい宝川温泉の露天風呂だったら入ってくれると思って・・・。」
確かに真歩は未だに俺の前では肌を露出させない・・・風呂には当然一緒に入ることはないし・・・セックスの時は照明を薄暗くするし・・・また着替えさえ俺の前でしないのだ・・・要するに俺は真歩の全裸を明るい所で見たことはない・・・このことが幸運にも俺に閃きを与えた。『そうなんだ・・・もっと違うことだと思っちゃった。』真歩が安堵した様子で言葉を吐く。
「えっ、違うことって?」俺は、ひょっとして“真歩の裸を晒す”という目的が見破られてるのではないかと、気になる。『その・・・混浴で女の人を見て・・・元気になろうって思ってると・・・。』真歩の予想は俺の目的とは逆であった。最近俺のペニスが硬くならないのは自分の魅力が足りないからだと、夫婦の営みが上手くいかないことに真歩も悩んでいたのである。二人の恒例の旅行は“子作り旅行”という意味も含まれている。だから俺が混浴露天風呂で他の女の裸を見て、それで欲情して夜に挑もうと考えているのだと真歩は思い込んだのであった。 その6話に続く
2017/06/27
その4話
その週末の夜・・・ベッドの上での夫婦の営み中・・・「すまん・・・真歩・・・俺・・・。」再び、勃起不全に陥る。『いいのよ・・・あなた・・・無理しないで・・・。』妻(渡部真歩:わたべ・まほ:30歳)が勃ちの悪いのを気遣った。先日の会話の中で、真歩を上手く誘えず、実現が難しくなったことが影響してるのか?その翌週も俺(渡部久志:わたべ・ひさし:33歳)は不能な状態になる・・・そのまた翌週も・・・《いかん、やっぱり真歩を混浴に誘って刺激を受けないと・・・》変な危機感が、俺を襲う。
とうとう旅行の数日前に俺は意を決して、真歩に切り出した・・・「なあ真歩・・・宝川温泉の混浴露天風呂のことなんだけど・・・。」俺の言葉に、『えっ! まさか本当に行きたいなんて言うんじゃ?』って真歩は少し驚きながら答える。「まあ・・・あそこ景色綺麗らしいし、せっかく行くんだからさ・・・。」俺のどこか少し後ろめたさがあるような雰囲気に真歩は、『あーさてはあなた、風景より、入ってる女の人の裸を見たいなんて思ってるんじゃない?』うっすら笑みを浮べ、いたずらっぽく切り返した。
「いや、そうじゃない。」
ここが踏ん張り所と言うばかりに俺は言葉に力が入る。
『じゃあ何なのよ?』
俺の真面目な表情とは対象に、真歩は半ば呆れたような表情を見せる。
「本当に違うんだ真歩・・・正直に言うから、真面目に聞いてくれ。」
どうも、俺の態度が何か違うような感じがして、
『あなた何が違うの?』
真歩も俺の様子から何かを察知したように、身構えるのであった。
身構える様子の真歩を見て、《しまった! 真歩には俺の企みを見破られてるかも・・・》俺は冷静に、また少しおどけた感じで次のように言った・・・「いやあ、真歩って俺と一緒に風呂入ってくれないじゃないか・・・だから景色がいい宝川温泉の露天風呂だったら入ってくれると思って・・・。」
確かに真歩は未だに俺の前では肌を露出させない・・・風呂には当然一緒に入ることはないし・・・セックスの時は照明を薄暗くするし・・・また着替えさえ俺の前でしないのだ・・・要するに俺は真歩の全裸を明るい所で見たことはない・・・このことが幸運にも俺に閃きを与えた。『そうなんだ・・・もっと違うことだと思っちゃった。』真歩が安堵した様子で言葉を吐く。
「えっ、違うことって?」俺は、ひょっとして“真歩の裸を晒す”という目的が見破られてるのではないかと、気になる。『その・・・混浴で女の人を見て・・・元気になろうって思ってると・・・。』真歩の予想は俺の目的とは逆であった。最近俺のペニスが硬くならないのは自分の魅力が足りないからだと、夫婦の営みが上手くいかないことに真歩も悩んでいたのである。二人の恒例の旅行は“子作り旅行”という意味も含まれている。だから俺が混浴露天風呂で他の女の裸を見て、それで欲情して夜に挑もうと考えているのだと真歩は思い込んだのであった。 その6話に続く
2017/06/27
- 関連記事
-
- 長4〔公認デート〕その9 (2017/06/14)
- 長6≪MとS≫ 第10話 (2017/06/17)
- 長1〚妄想を実現〛第3話 (2017/06/18)
- 長5〖ふたりのめざめ〗その4話 (2017/06/19)
- 長3『やわらかな胸』第3話 (2017/06/19)
- 長4〔公認デート〕その10 (2017/06/21)
- 長6≪MとS≫ 第11話 (2017/06/22)
- 長5〖ふたりのめざめ〗その5話 (2017/06/27)
- 長6≪MとS≫ 第12話 (2017/06/27)
- 長5〖ふたりのめざめ〗その6話 (2017/06/28)
- 長2【“心”は私。“体”は他の男。(M男の告白)】第4話 (2017/07/03)
- 長6≪MとS≫ 第13話 (2017/07/08)
- 長4〔公認デート〕その11 (2017/07/09)
- 長3『やわらかな胸』第4話 (2017/07/10)
- 長6≪MとS≫ 第14話 (2017/07/26)
コメント
コメントの投稿