名M 『先生が喜ぶことなら』 第21回
名M 『先生が喜ぶことなら』 第21回
第20回
妻(浅野美咲:あさの・みさき:28歳)が水口(陵介:みずぐち・りょうすけ:39歳)さんとのデートに出かけてから夕方までの時間は、本当に落ち着けなかった。悪い想像ばかりが広がり、死にそうになる。《でも、自業自得だよな。なぜあんなことを云ってしまったのか? 後悔が・・・しかし、その一方で、美咲はセックスを、それも俺(浅野幸也:あさの・ゆきや:37歳)の知人と、強烈な快感を覚えるのも事実だ。どうなったんだろう? 止めてほしい気持ちと抱かれて来てくれ!》の思いが交錯していた。
子供達と公園に行ったり、ショッピングモールで買い物や昼食で時間を潰しても、時間の経つのが凄く遅い。そして夕方の6時前になり、夕食をどうしようかと迷っていたら、妻が帰ってくる。
「おかえりっ! 早かったね!」
玄関にすっ飛んでいく俺。
『ただいま! いま夕ご飯作るね!』
あまりにもいつもと変わらない妻に、一瞬妻の美咲がなにをしてきたのかわからなくなった。
「あ、あのさ・・・どうだったの?」
『うん・・・ ちゃんと・・約束は守りました・・・・。』
美咲がそう言って、ボイスレコーダーを手渡してくる・・・受け取りながら、俺は、腰が抜けそうだった。
そんな俺の横をすり抜けながら、美咲は、『先生、夜に、勉強教えて下さいね?』って言う。他の男とセックスをしてきたとは思えない態度に、ひたすら戸惑った。《今にも、『冗談だよ!』って言うんじゃないか》と思ったが、妻は子供達と大騒ぎをしている・・・。
それで俺は、一人書斎にこもり、イヤホンで聴き始めた。
『こんな部屋があるんですね。なんか、ドラマに出てきそう。』
〔ホントだね(笑)。スイートってヤツだよね。でも、本当に・・その・・・良いのかな?〕
『私が初めての相手なのはイヤですか?』
〔違う違うっ! イヤやわけないよ! そうじゃなくて、美咲ちゃんは良いのかなって・・・。』
『私は、水口さんとだったら・・・その・・・してみたいです・・・。』
〔でも・・ご主人にも悪いし・・・・。〕
『だって、ユキヤさんが本当の恋人同士のデートして来いって言ったんですよ(笑)。』
〔それは・・そうだけど・・・。〕
『だから二人だけの、秘密にしちゃいましょう!』
〔ありがとう・・なんか・・夢みたいだよ。美咲ちゃんみたいな人と・・その・・・卒業出来るなんて・・。〕
水口さんが、ガチガチに緊張しているのがわかる。それに引き替え、美咲は吹っ切れたように楽しそうですらある・・・あの美咲に、俺の指示とは言えこんな一面があるなんて、現実感が消えていった。 第22回へ
2017/10/23
第20回
妻(浅野美咲:あさの・みさき:28歳)が水口(陵介:みずぐち・りょうすけ:39歳)さんとのデートに出かけてから夕方までの時間は、本当に落ち着けなかった。悪い想像ばかりが広がり、死にそうになる。《でも、自業自得だよな。なぜあんなことを云ってしまったのか? 後悔が・・・しかし、その一方で、美咲はセックスを、それも俺(浅野幸也:あさの・ゆきや:37歳)の知人と、強烈な快感を覚えるのも事実だ。どうなったんだろう? 止めてほしい気持ちと抱かれて来てくれ!》の思いが交錯していた。
子供達と公園に行ったり、ショッピングモールで買い物や昼食で時間を潰しても、時間の経つのが凄く遅い。そして夕方の6時前になり、夕食をどうしようかと迷っていたら、妻が帰ってくる。
「おかえりっ! 早かったね!」
玄関にすっ飛んでいく俺。
『ただいま! いま夕ご飯作るね!』
あまりにもいつもと変わらない妻に、一瞬妻の美咲がなにをしてきたのかわからなくなった。
「あ、あのさ・・・どうだったの?」
『うん・・・ ちゃんと・・約束は守りました・・・・。』
美咲がそう言って、ボイスレコーダーを手渡してくる・・・受け取りながら、俺は、腰が抜けそうだった。
そんな俺の横をすり抜けながら、美咲は、『先生、夜に、勉強教えて下さいね?』って言う。他の男とセックスをしてきたとは思えない態度に、ひたすら戸惑った。《今にも、『冗談だよ!』って言うんじゃないか》と思ったが、妻は子供達と大騒ぎをしている・・・。
それで俺は、一人書斎にこもり、イヤホンで聴き始めた。
『こんな部屋があるんですね。なんか、ドラマに出てきそう。』
〔ホントだね(笑)。スイートってヤツだよね。でも、本当に・・その・・・良いのかな?〕
『私が初めての相手なのはイヤですか?』
〔違う違うっ! イヤやわけないよ! そうじゃなくて、美咲ちゃんは良いのかなって・・・。』
『私は、水口さんとだったら・・・その・・・してみたいです・・・。』
〔でも・・ご主人にも悪いし・・・・。〕
『だって、ユキヤさんが本当の恋人同士のデートして来いって言ったんですよ(笑)。』
〔それは・・そうだけど・・・。〕
『だから二人だけの、秘密にしちゃいましょう!』
〔ありがとう・・なんか・・夢みたいだよ。美咲ちゃんみたいな人と・・その・・・卒業出来るなんて・・。〕
水口さんが、ガチガチに緊張しているのがわかる。それに引き替え、美咲は吹っ切れたように楽しそうですらある・・・あの美咲に、俺の指示とは言えこんな一面があるなんて、現実感が消えていった。 第22回へ
2017/10/23
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