名M 『先生が喜ぶことなら』 第20回
名M 『先生が喜ぶことなら』 第20回
第19回
昨夜の事を思いながら、俺(浅野幸也:あさの・ゆきや:37歳)は肝心のことを忘れていた自分に気がつく。水口(陵介:みずぐち・りょうすけ:39歳)さんに、一切根回ししていなかった・・・もう、明日だ。今社内には、水口さんの姿が見える。いわゆる【寝取らせ(セックスの公認)】について、言った方が良いのか、黙っていた方が良いのか・・・迷いながら過ごしている内に、タイミングを逸してしまった。
会社で別れ際、水口さんが嬉しそうな顔で、〔明日、本当に悪いね。でも、楽しみだよ(笑)。〕と言ってくる。俺は、複雑な気持ちで、「こちらこそ、ドタキャンなんて、ホントすいませんでした。明日は、妻(浅野美咲:あさの・みさき:28歳)を自分の彼女だと思って接して下さいね(笑)。」と返した。それで水口さんは、一瞬照れた顔になったが、わかりましたと言って帰っていく・・・言えなかった後悔と共に明日への期待で興奮する。
そして帰宅すると、子供達に夕食を食べさせている美咲が、『お帰りなさい~ お疲れ様(笑)。』って、いつも通りの良い笑顔で迎えてくれた。だけど、《この美咲が、明日には他の男に抱かれる・・・》そう思うと、吐き気すらするくらいドキドキしてくる。
いつも通り食事をして、子供と風呂に入り、寝室で待っていると、妻も風呂を上がり入って来た。俺の横に潜り込むと、黙って抱きついてくる。そのまましばらく何も言わずに抱きしめ合っていると、『ユキヤさん・・・本当に良いの? 本当に?』って、潤んだ瞳で聞いてきた。「あぁ・・良いよ。」と俺は、何とかそう答えると、『わかった・・・。』美咲はそれだけ言って、俺に抱きついたまま眠りにつく。俺は、明け方近くまで眠れずにいたが、いつのまにか眠っていたようだ。気がつくと美咲が朝食を作っている。
『あっ!おはよ~ もう出来てるよ! いっぱい食べてね!』
いつも通り・・・いつも以上に良い笑顔で美咲が言ってきた。妻は、どうして俺と接したら良いのかわからずに、むやみにテンションを上げている感じがした。そして、何となく気まずい感じで時間が過ぎていき、出発の時間が来る・・・。
俺は、土壇場まで迷ったが、結局ボイスレコーダーを手渡した。
『えっ!? これって、録音とかするヤツ?』
「そうだよ・・・。その・・ホテル入ってからで良いから、こっそり録音しておいて。」
『・・・・・・わかった・・・・。』
美咲は、さすがに不満そうな感じはあったが、負い目からか結局何も言わずに受け取る。
『出来るだけ早く帰ってきます。すいませんが子供たちをよろしくお願いします。』って他人行儀な口ぶりを残して、妻は緊張した顔で玄関を出て行った・・・。 第21回へ
2017/10/06
第19回
昨夜の事を思いながら、俺(浅野幸也:あさの・ゆきや:37歳)は肝心のことを忘れていた自分に気がつく。水口(陵介:みずぐち・りょうすけ:39歳)さんに、一切根回ししていなかった・・・もう、明日だ。今社内には、水口さんの姿が見える。いわゆる【寝取らせ(セックスの公認)】について、言った方が良いのか、黙っていた方が良いのか・・・迷いながら過ごしている内に、タイミングを逸してしまった。
会社で別れ際、水口さんが嬉しそうな顔で、〔明日、本当に悪いね。でも、楽しみだよ(笑)。〕と言ってくる。俺は、複雑な気持ちで、「こちらこそ、ドタキャンなんて、ホントすいませんでした。明日は、妻(浅野美咲:あさの・みさき:28歳)を自分の彼女だと思って接して下さいね(笑)。」と返した。それで水口さんは、一瞬照れた顔になったが、わかりましたと言って帰っていく・・・言えなかった後悔と共に明日への期待で興奮する。
そして帰宅すると、子供達に夕食を食べさせている美咲が、『お帰りなさい~ お疲れ様(笑)。』って、いつも通りの良い笑顔で迎えてくれた。だけど、《この美咲が、明日には他の男に抱かれる・・・》そう思うと、吐き気すらするくらいドキドキしてくる。
いつも通り食事をして、子供と風呂に入り、寝室で待っていると、妻も風呂を上がり入って来た。俺の横に潜り込むと、黙って抱きついてくる。そのまましばらく何も言わずに抱きしめ合っていると、『ユキヤさん・・・本当に良いの? 本当に?』って、潤んだ瞳で聞いてきた。「あぁ・・良いよ。」と俺は、何とかそう答えると、『わかった・・・。』美咲はそれだけ言って、俺に抱きついたまま眠りにつく。俺は、明け方近くまで眠れずにいたが、いつのまにか眠っていたようだ。気がつくと美咲が朝食を作っている。
『あっ!おはよ~ もう出来てるよ! いっぱい食べてね!』
いつも通り・・・いつも以上に良い笑顔で美咲が言ってきた。妻は、どうして俺と接したら良いのかわからずに、むやみにテンションを上げている感じがした。そして、何となく気まずい感じで時間が過ぎていき、出発の時間が来る・・・。
俺は、土壇場まで迷ったが、結局ボイスレコーダーを手渡した。
『えっ!? これって、録音とかするヤツ?』
「そうだよ・・・。その・・ホテル入ってからで良いから、こっそり録音しておいて。」
『・・・・・・わかった・・・・。』
美咲は、さすがに不満そうな感じはあったが、負い目からか結局何も言わずに受け取る。
『出来るだけ早く帰ってきます。すいませんが子供たちをよろしくお願いします。』って他人行儀な口ぶりを残して、妻は緊張した顔で玄関を出て行った・・・。 第21回へ
2017/10/06
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