短Ⅳ1「写真を撮りたいな」パート08
短Ⅳ1「写真を撮りたいな」パート08
パート07
僕(高野和樹:たかの・かずき:34歳)は車の中から自宅に電話しました。妻(高野亜紀:たかの・あき:28歳)が出ます。
「今から帰るよ。川田辺(政義:かわたべ・まさよし:34歳)が来るから何か準備してて・・・。」
『うん、何もないけど揚げ物でもしておくね。飲むんでしょ?』
「うん。」
『お酒あんまり無いよ。』
「川田辺が買っていくって。」
『うん、わかった。着くのは30分くらい?』
「そうだね。」
『それじゃ、準備しておくね。』
そんな普通の会話だったと思います。でも僕は心の中で亜紀に謝っていました。自分の車を出し、自宅までの道のり、亜紀にどう話したものか悩みます。それでも僕がいろいろ考えたところで、キーは川田辺が握っていることにも気づいていました。川田辺が話せば全てが亜紀に伝わると言うことです。
自宅に付くと川田辺はもう僕の家に着いていました。つきあいが長いので僕がいなくても彼は上がり込んでます。〔おそかったな。〕と、川田辺はいつものように明るく僕に話しかけました。『おかえりなさい。もう準備はできるよ。始めてたら?』って亜紀の声だけがキッチンから聞こえてきました。
ここから亜紀がモデルになる最初のステップが始まります。妻の作ってくれた料理を肴に
しながら僕と川田辺は飲み始めました。こういった状態は月に1~2度ほどあることで、僕たち夫婦や川田辺にとっても当たり前の日常だったのです。
亜紀は料理を終え、自分も食卓に座りました。酒については亜紀もいける口なので、調理が一段落付くといつもこうやって一緒に飲むのが通例になっています。僕たちはいつものようにカメラや写真のこと、仕事場でのことなど愚痴やうわさ話も含め話ながら飲んでいました。妻も少しずつですが僕たちの話に入ってきます。
当然川田辺と亜紀が話す場面もありました。今までは何ともない光景だったのですが、友人の川田辺に亜紀の全てを見られているという事実がある今、何ともなしに彼の目がいつもと違ったものになっているような気がしてなりません。なんというか服越しに亜紀の全てを見透かしている、妻の体を値踏みしているように感じたのです。
僕はどうにもいたたまれない気持ち、亜紀にすまないという気持ちが湧いてきました。が、同時にもやもやとした不安というか、胸騒ぎ、そういった別の感情が湧いてくるのも事実です。《亜紀・・・お前の体は目の前にいる男(川田辺)に全てを見られたんだよ・・・胸も腰も尻も・・・全部だよ・・・》そう思うともやもやがドキドキとした興奮に変わってきているのが分かりました。 パート09に続く
2017/12/28
パート07
僕(高野和樹:たかの・かずき:34歳)は車の中から自宅に電話しました。妻(高野亜紀:たかの・あき:28歳)が出ます。
「今から帰るよ。川田辺(政義:かわたべ・まさよし:34歳)が来るから何か準備してて・・・。」
『うん、何もないけど揚げ物でもしておくね。飲むんでしょ?』
「うん。」
『お酒あんまり無いよ。』
「川田辺が買っていくって。」
『うん、わかった。着くのは30分くらい?』
「そうだね。」
『それじゃ、準備しておくね。』
そんな普通の会話だったと思います。でも僕は心の中で亜紀に謝っていました。自分の車を出し、自宅までの道のり、亜紀にどう話したものか悩みます。それでも僕がいろいろ考えたところで、キーは川田辺が握っていることにも気づいていました。川田辺が話せば全てが亜紀に伝わると言うことです。
自宅に付くと川田辺はもう僕の家に着いていました。つきあいが長いので僕がいなくても彼は上がり込んでます。〔おそかったな。〕と、川田辺はいつものように明るく僕に話しかけました。『おかえりなさい。もう準備はできるよ。始めてたら?』って亜紀の声だけがキッチンから聞こえてきました。
ここから亜紀がモデルになる最初のステップが始まります。妻の作ってくれた料理を肴に
しながら僕と川田辺は飲み始めました。こういった状態は月に1~2度ほどあることで、僕たち夫婦や川田辺にとっても当たり前の日常だったのです。
亜紀は料理を終え、自分も食卓に座りました。酒については亜紀もいける口なので、調理が一段落付くといつもこうやって一緒に飲むのが通例になっています。僕たちはいつものようにカメラや写真のこと、仕事場でのことなど愚痴やうわさ話も含め話ながら飲んでいました。妻も少しずつですが僕たちの話に入ってきます。
当然川田辺と亜紀が話す場面もありました。今までは何ともない光景だったのですが、友人の川田辺に亜紀の全てを見られているという事実がある今、何ともなしに彼の目がいつもと違ったものになっているような気がしてなりません。なんというか服越しに亜紀の全てを見透かしている、妻の体を値踏みしているように感じたのです。
僕はどうにもいたたまれない気持ち、亜紀にすまないという気持ちが湧いてきました。が、同時にもやもやとした不安というか、胸騒ぎ、そういった別の感情が湧いてくるのも事実です。《亜紀・・・お前の体は目の前にいる男(川田辺)に全てを見られたんだよ・・・胸も腰も尻も・・・全部だよ・・・》そう思うともやもやがドキドキとした興奮に変わってきているのが分かりました。 パート09に続く
2017/12/28
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