短Ⅳ1「写真を撮りたいな」パート09
短Ⅳ1「写真を撮りたいな」パート09
パート08
一時間ほど過ぎ、僕たち三人はビールから焼酎へと飲み物を変えました。いつもならこの辺りから妻(高野亜紀:たかの・あき:28歳)は席を外し、食べ終わった食器などを片付け始めます。そのころには僕たちの話もかなり専門的な話になってきてるので、亜紀には僕たちの話の内容が分からなくなってきているからでした。
僕(高野和樹:たかの・かずき:34歳)と川田辺政義(かわたべ・まさよし:34歳)も普段はそのことは気にも止めずに話を続けるのです。しかし、その日は違いました。〔今日は亜紀ちゃんも飲もうよ。〕と、川田辺が言います。《え?!》僕は驚きました。今日の酒は川田辺が持ってきたものだから勧めるのはかまわないのですが、いつもと違うのです。《いつもはそういったことは言わないのに・・・何か企みが・・・?》
〔いけるんでしょ? ビールでもいいからさ、つきあってよ。〕
『でも明日学校だし・・・。』
亜紀は断ろうとしていました。
〔大丈夫だって! 朝まで飲む訳じゃないから!〕
川田辺が再度誘います。
『分かったわ。でもビールおなかいっぱいだから焼酎にしてね。』
亜紀は誘いに乗りました。
〔OK! 水割り?〕
慣れた手つきで川田辺が水割りを作ります。
亜紀がキッチンに行き冷蔵庫からカルピスを持ってきました。
『これで割るね。』
《甘くして飲もうと言うつもりなのでしょう。》
〔それじゃ乾杯!〕
亜紀と川田辺がグラスを上げたので僕もつられてグラスを合わせます。
それからまた一時間ほど様々な話をしながら3人で飲み続けました。川田辺が持ってきた焼酎の5合ビンもそろそろ底をつこうかとしています。川田辺は相変わらずいつもと変わらぬ様子で話したり、亜紀や僕の話を聞いたりしています。《いつ切り出すのかな?》僕はそんな気持ちで飲んでもあまり酔えずにいました。
一方亜紀はカルピスの甘さにだまされたのか、杯を重ね、顔を真っ赤にして酔っています。《もう話さないのかな? それとも亜紀が酔いつぶれてから?》そう僕が考えているといきなり川田辺が、〔亜紀ちゃん、こいつに撮られたことある?〕と、そう切り出しました。僕は驚き、口にした焼酎を思わず吹き出すところです。
『う~~ん、あるよ~~。』
亜紀は酔いながらもしっかりとした口調で話しました。
〔そりゃそうだよね。いろいろ旅行とか行ってるもんね。〕
『そうそう、そんなときとか、デートで海行ったときとか~。』
〔え? 水着撮らせたの?〕
『撮らせるわけないじゃん! そんな自信ないよ~~!』
亜紀はそこまで酔っていないと思いました。僕たち夫婦の性生活に触れる発言はしない、そう感じました。でも川田辺は全て知っているのです。僕は、そう思っていると亜紀が不憫に思えてきました。 パート10へ続く
2018/01/02
パート08
一時間ほど過ぎ、僕たち三人はビールから焼酎へと飲み物を変えました。いつもならこの辺りから妻(高野亜紀:たかの・あき:28歳)は席を外し、食べ終わった食器などを片付け始めます。そのころには僕たちの話もかなり専門的な話になってきてるので、亜紀には僕たちの話の内容が分からなくなってきているからでした。
僕(高野和樹:たかの・かずき:34歳)と川田辺政義(かわたべ・まさよし:34歳)も普段はそのことは気にも止めずに話を続けるのです。しかし、その日は違いました。〔今日は亜紀ちゃんも飲もうよ。〕と、川田辺が言います。《え?!》僕は驚きました。今日の酒は川田辺が持ってきたものだから勧めるのはかまわないのですが、いつもと違うのです。《いつもはそういったことは言わないのに・・・何か企みが・・・?》
〔いけるんでしょ? ビールでもいいからさ、つきあってよ。〕
『でも明日学校だし・・・。』
亜紀は断ろうとしていました。
〔大丈夫だって! 朝まで飲む訳じゃないから!〕
川田辺が再度誘います。
『分かったわ。でもビールおなかいっぱいだから焼酎にしてね。』
亜紀は誘いに乗りました。
〔OK! 水割り?〕
慣れた手つきで川田辺が水割りを作ります。
亜紀がキッチンに行き冷蔵庫からカルピスを持ってきました。
『これで割るね。』
《甘くして飲もうと言うつもりなのでしょう。》
〔それじゃ乾杯!〕
亜紀と川田辺がグラスを上げたので僕もつられてグラスを合わせます。
それからまた一時間ほど様々な話をしながら3人で飲み続けました。川田辺が持ってきた焼酎の5合ビンもそろそろ底をつこうかとしています。川田辺は相変わらずいつもと変わらぬ様子で話したり、亜紀や僕の話を聞いたりしています。《いつ切り出すのかな?》僕はそんな気持ちで飲んでもあまり酔えずにいました。
一方亜紀はカルピスの甘さにだまされたのか、杯を重ね、顔を真っ赤にして酔っています。《もう話さないのかな? それとも亜紀が酔いつぶれてから?》そう僕が考えているといきなり川田辺が、〔亜紀ちゃん、こいつに撮られたことある?〕と、そう切り出しました。僕は驚き、口にした焼酎を思わず吹き出すところです。
『う~~ん、あるよ~~。』
亜紀は酔いながらもしっかりとした口調で話しました。
〔そりゃそうだよね。いろいろ旅行とか行ってるもんね。〕
『そうそう、そんなときとか、デートで海行ったときとか~。』
〔え? 水着撮らせたの?〕
『撮らせるわけないじゃん! そんな自信ないよ~~!』
亜紀はそこまで酔っていないと思いました。僕たち夫婦の性生活に触れる発言はしない、そう感じました。でも川田辺は全て知っているのです。僕は、そう思っていると亜紀が不憫に思えてきました。 パート10へ続く
2018/01/02
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