短Ⅳ1「写真を撮りたいな」パート15
短Ⅳ1「写真を撮りたいな」パート15
パート14
驚きました。他人でしかも夫の友人(川田辺政義:かわたべ・まさよし:34歳)に写真をバシバシと撮られる。恥ずかしがり屋の妻(高野亜紀:たかの・あき:28歳)から出てくる答えだとは思わなかったからです。
『あ! ほら、最初はイヤだったよ。川田辺君があんまり真剣な顔して頼んでくるからさ、最初はちょっとくらいいいかなぁ~と思ったの。』
亜紀は僕(高野和樹:たかの・かずき:34歳)の表情に驚き、早口で答えました。
『でもね、川田辺君がいろいろ撮りながら声かけてきたでしょ? それで何だかノってきちゃって・・・。』
確かに川田辺は撮りながら、妻にポーズを指定したり、褒め言葉をかけながらシャッターを切っていました。
『あなたに撮られてるでしょ? あれで慣れてきてるのもあるのかもしれないわ。』
僕も夫婦の間の秘密の撮影会の時は川田辺と同じように声をかけて撮っています。
「でも今日は川田辺が相手だっただろぅ? 俺じゃないじゃん。」
その時は嫉妬にも似た感情から、ついこんな事を聞いてしまいました。亜紀は僕の質問に
明らかに動揺しています。夫以外の男(川田辺)に写真を撮られ、それを許してしまった自分、そのことに嫉妬している夫に気づいたのでした。
『うん、それはわかっていたよ。だから洋服着たままだったでしょ。』
フォローを入れるように亜紀は答えます。
『まあ川田辺君も画像全部消してくれたし、酔った時のことと言うことにしようよ。』
妻はそう言ってリビングの片づけを始めました。
かちゃかちゃと音を立てて食器を洗う亜紀の姿を見ながら、僕はデータは消しても専用の
ソフトを使うと復帰できるという話を聞いたことを思い出します。《川田辺がそんなこと
はしない、出来ないはずだ。》と思いその考えを打ち消しました。
まだ洗っていない食器を取りに妻が戻ってきた時、僕は聞きます。
「どうするんだ? 川田辺はお前のことをちゃんと撮りたいって言っていたぞ!」
『冗談でしょ? あんなの。』
手を休めずに亜紀が答えました。
「いや、結構乗り気だったし、なんかそれにくわしい人に連絡取るとか言っていたぞ。」
『へ~~くわしい人ってどんな人だろ?』
ちゃかしながら亜紀が答えます。
「わからないよ、くわしいことは教えてくれなかったんだ。それより川田辺がもし本当に言ってきたらどうするんだい?」
『断ったらいいんじゃない?』
亜紀は食器を運びながら答えました。
「断りたいの?」
僕は尋ねました。
『今日みたいなのはイヤ! でも記念になるような写真だったらOKを出すかも?』
ちょっと悪戯っぽく笑いながら亜紀が言います。
「記念になるような写真? そうだな、メイクや衣装を用意するからと言っていたよ。」
『うん、記念写真だと思えばかまわないかな。』
「写真館の前に飾ってある写真な感じならいいかもしれないね。」
そんな風に簡単に考えていた僕たちでした。 パート16へ
2018/04/28
パート14
驚きました。他人でしかも夫の友人(川田辺政義:かわたべ・まさよし:34歳)に写真をバシバシと撮られる。恥ずかしがり屋の妻(高野亜紀:たかの・あき:28歳)から出てくる答えだとは思わなかったからです。
『あ! ほら、最初はイヤだったよ。川田辺君があんまり真剣な顔して頼んでくるからさ、最初はちょっとくらいいいかなぁ~と思ったの。』
亜紀は僕(高野和樹:たかの・かずき:34歳)の表情に驚き、早口で答えました。
『でもね、川田辺君がいろいろ撮りながら声かけてきたでしょ? それで何だかノってきちゃって・・・。』
確かに川田辺は撮りながら、妻にポーズを指定したり、褒め言葉をかけながらシャッターを切っていました。
『あなたに撮られてるでしょ? あれで慣れてきてるのもあるのかもしれないわ。』
僕も夫婦の間の秘密の撮影会の時は川田辺と同じように声をかけて撮っています。
「でも今日は川田辺が相手だっただろぅ? 俺じゃないじゃん。」
その時は嫉妬にも似た感情から、ついこんな事を聞いてしまいました。亜紀は僕の質問に
明らかに動揺しています。夫以外の男(川田辺)に写真を撮られ、それを許してしまった自分、そのことに嫉妬している夫に気づいたのでした。
『うん、それはわかっていたよ。だから洋服着たままだったでしょ。』
フォローを入れるように亜紀は答えます。
『まあ川田辺君も画像全部消してくれたし、酔った時のことと言うことにしようよ。』
妻はそう言ってリビングの片づけを始めました。
かちゃかちゃと音を立てて食器を洗う亜紀の姿を見ながら、僕はデータは消しても専用の
ソフトを使うと復帰できるという話を聞いたことを思い出します。《川田辺がそんなこと
はしない、出来ないはずだ。》と思いその考えを打ち消しました。
まだ洗っていない食器を取りに妻が戻ってきた時、僕は聞きます。
「どうするんだ? 川田辺はお前のことをちゃんと撮りたいって言っていたぞ!」
『冗談でしょ? あんなの。』
手を休めずに亜紀が答えました。
「いや、結構乗り気だったし、なんかそれにくわしい人に連絡取るとか言っていたぞ。」
『へ~~くわしい人ってどんな人だろ?』
ちゃかしながら亜紀が答えます。
「わからないよ、くわしいことは教えてくれなかったんだ。それより川田辺がもし本当に言ってきたらどうするんだい?」
『断ったらいいんじゃない?』
亜紀は食器を運びながら答えました。
「断りたいの?」
僕は尋ねました。
『今日みたいなのはイヤ! でも記念になるような写真だったらOKを出すかも?』
ちょっと悪戯っぽく笑いながら亜紀が言います。
「記念になるような写真? そうだな、メイクや衣装を用意するからと言っていたよ。」
『うん、記念写真だと思えばかまわないかな。』
「写真館の前に飾ってある写真な感じならいいかもしれないね。」
そんな風に簡単に考えていた僕たちでした。 パート16へ
2018/04/28
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