中Z【満たされない想い】2回
中Z【満たされない想い】2回
1回
私(西尾和正:にしお・かずまさ:35歳)はそのままトイレの便座に座ったまま動けなかった。同時に自分のペニスの変化にとても不思議な違和感を覚えた。結局その時は妻(旧姓:白藤恵梨香:しらふじ・えりか:33歳)の顔を見ずに本社を出てしまう。そして、頭の中ではさっきトイレで聞いた話・・・ [白藤さんとプロジェクトを組んで、地方でのプレゼンの後にやらせて(・・・・・・)もらったことがある人が何人かいる] ・・・がうずを巻くようにこびりついて離れないでいた。
結婚後も共働きの生活、私は営業職なので付き合いなどから夜遅くなることもしばしばあるが、妻の恵梨香は仕事が終わればまっすぐに帰宅する。休日に私の知らない行動をとっているなどということもなかったので、恵梨香が不倫をするなどということはこの5年間考えもしなかったことであった。しかし冷静に考えてみたら、確かに恵梨香はまだ充分に若いし美しい。そのような女性社員と二人っきりで出張ともなれば、不道徳にも少なからず一夜限りの不倫を妄想してしまうこともあるかもしれない。
その日、私は営業所には戻らず、半日休暇を使って家に帰ることにした。普段の妻は午後6時に仕事を終えて7時には帰宅をする。それまでになんとか証拠を探したいと思ったが、証拠となるようなものは一切家にはなかった。午後7時になると妻の恵梨香が帰ってくる。
『あら、今日は早かったのね。』
「ああ、営業先が近くだったから半日休暇を使って直帰したんだ。」
『ご飯まだなんでしょ? 今から支度するから待っていて。』
妻はそういうといつもと同じように食事の支度をしてくれる。
「なあ、この前きみが出張した日っていつだったかな?」
『えっ、なに? 急に?』
食事中におもむろに恵梨香に聞いてみると、やはりこころなしか少し狼狽したような受け答えだった。《やっぱり何かある!》
「いや、別に、なんとなくいつだったろうかと思って・・・・。」
『もう出張にはいかないつもりよ・・・。』
「えっ、どうして?」
『わたしより若い子もだいぶ育ってきたし・・・・ ざわざ私が行かなくてもね・・・。』
「きみのようなベテランの方が何かトラぶった時など対応が上手くいくんじゃ・・・。」
『今まで一度も私の仕事のことを聞かなかったあなたが、どうしてそんなことを?』
「いや、別に・・・。」
今度は逆にこっちの心を見透かされたようになり、この話はそこで終わりにする。
その晩、私は久しぶりに恵梨香を抱いた。《何年ぶりなんだろう? こんなに興奮して激しく妻を抱いたのは。》恵梨香の身体は新婚の時と変わりなくとても綺麗だ。不倫をされた怒り以上にこみ上げてくるこの興奮する思いに違和感を覚えつつ、私は妻の恵梨香を抱きながら頭の中で、《恵梨香・・・ きみは本当に出張中に同僚に抱かれたのか? その時きみはどんな表情をしていたのだ? 私と交わるよりも激しく悶えたのか? どんな風に・・・・。》妄想を繰り返していた。 3回へ
2018/05/04
1回
私(西尾和正:にしお・かずまさ:35歳)はそのままトイレの便座に座ったまま動けなかった。同時に自分のペニスの変化にとても不思議な違和感を覚えた。結局その時は妻(旧姓:白藤恵梨香:しらふじ・えりか:33歳)の顔を見ずに本社を出てしまう。そして、頭の中ではさっきトイレで聞いた話・・・ [白藤さんとプロジェクトを組んで、地方でのプレゼンの後にやらせて(・・・・・・)もらったことがある人が何人かいる] ・・・がうずを巻くようにこびりついて離れないでいた。
結婚後も共働きの生活、私は営業職なので付き合いなどから夜遅くなることもしばしばあるが、妻の恵梨香は仕事が終わればまっすぐに帰宅する。休日に私の知らない行動をとっているなどということもなかったので、恵梨香が不倫をするなどということはこの5年間考えもしなかったことであった。しかし冷静に考えてみたら、確かに恵梨香はまだ充分に若いし美しい。そのような女性社員と二人っきりで出張ともなれば、不道徳にも少なからず一夜限りの不倫を妄想してしまうこともあるかもしれない。
その日、私は営業所には戻らず、半日休暇を使って家に帰ることにした。普段の妻は午後6時に仕事を終えて7時には帰宅をする。それまでになんとか証拠を探したいと思ったが、証拠となるようなものは一切家にはなかった。午後7時になると妻の恵梨香が帰ってくる。
『あら、今日は早かったのね。』
「ああ、営業先が近くだったから半日休暇を使って直帰したんだ。」
『ご飯まだなんでしょ? 今から支度するから待っていて。』
妻はそういうといつもと同じように食事の支度をしてくれる。
「なあ、この前きみが出張した日っていつだったかな?」
『えっ、なに? 急に?』
食事中におもむろに恵梨香に聞いてみると、やはりこころなしか少し狼狽したような受け答えだった。《やっぱり何かある!》
「いや、別に、なんとなくいつだったろうかと思って・・・・。」
『もう出張にはいかないつもりよ・・・。』
「えっ、どうして?」
『わたしより若い子もだいぶ育ってきたし・・・・ ざわざ私が行かなくてもね・・・。』
「きみのようなベテランの方が何かトラぶった時など対応が上手くいくんじゃ・・・。」
『今まで一度も私の仕事のことを聞かなかったあなたが、どうしてそんなことを?』
「いや、別に・・・。」
今度は逆にこっちの心を見透かされたようになり、この話はそこで終わりにする。
その晩、私は久しぶりに恵梨香を抱いた。《何年ぶりなんだろう? こんなに興奮して激しく妻を抱いたのは。》恵梨香の身体は新婚の時と変わりなくとても綺麗だ。不倫をされた怒り以上にこみ上げてくるこの興奮する思いに違和感を覚えつつ、私は妻の恵梨香を抱きながら頭の中で、《恵梨香・・・ きみは本当に出張中に同僚に抱かれたのか? その時きみはどんな表情をしていたのだ? 私と交わるよりも激しく悶えたのか? どんな風に・・・・。》妄想を繰り返していた。 3回へ
2018/05/04
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