短Ⅳ15〚情婦〛第4話
短Ⅳ15〚情婦〛第4話
第3話
有紀子は残業で遅くなった日、会社内で石井卓司(いしい・たくじ)にフェラチオをしてあげた話や、朝早く出勤して、誰もいない資料室で石井に後ろから挿れられた話。出張先に同行して夜は同じ部屋に泊まり、朝まで抱かれた話。夜のドライブの途中、公園脇に車を停めて、フェラチオをさせられて飲まされた話。
どれも私(服部則之:はっとり・のりゆき:41歳)の嫉妬心を刺激し、興奮する材料としては最高だった。妻(服部有紀子:はっとり・ゆきこ:37歳)はそれらを思い出すようにして私に聞かせるようになる。私の質問もエスカレートしていった。石井のペニスがどんな大きさだったか聞きだそうとすると、目を瞑って思い出すようにし、妻の体の中からジュワっと液体があふれ出てくるのがわかる。
そこまでで終わっておけばよかった・・・。私はある時、私たち夫婦のあり方を根本的に変えてしまうようなことを言ってしまった。絶対に言うべきではないことを言ってしまう。
「お前、もう一度石井に抱かれてみたいんだろ?」
その質問に対して有紀子は答えなかった。いつものようなプレイの最中だから、妻は私の嫉妬心を煽るために答えを合わせる。・・・と思った。
でも妻は答えなかった。答えないのは、本心が『YES』だからだろう。本当に石井に抱かれたいと思い始めていたからこそ、妻は質問に答えられなかったのだ・・。と思う。私から質問を浴びせられる度に、石井と体を重ねていた日々のことを思い出していたのだ。石井の逞しい胸や腕。そして体の中に突き入れられる感覚。奥に出される熱い感覚。どれも
私の質問によって、ひとつひとつ鮮明に思い出すのだろう。そして、有紀子は欲しがっているのだ。私以外の男の体が欲しくてたまらないのであろう。石井の太く長いものを、もう一度自分の体に深く受け入れたいと思ってるにちがいなかった。
『内臓が押される感じ・・・。』
石井に奥まで突かれた時のことを思い出してみろと言うと、妻はそう答える。そんな力強いセックスを、もう一度してみたいと思っているのだ。《有紀子の体は、私にはできない激しいセックスを求めている。》と、私は自分勝手にそう理解すると、妻の体の中に淫乱女の片鱗を感じ、激しく突いた。私では届かない部分を刺激しようと突き続ける。
会社での私と石井との関係は、あのパーティー以来少し変わっていた。日常の仕事で一緒に行動することはなくなっている。そんなある日、酒に誘われ、石井がこう言った。
〔悪いと思ってる。有紀子さんが君と結婚したことは知っていたけど、過去のことをわざわざ知らせる必要もないと思って黙っていた。随分昔のことだし、他の招待客も知らないだろう・・・と。俺としては有紀子さんが幸福になってることを確認したかっただけなんだ。それから、正直に言うと、有紀子さんが俺の顔を見て驚くところを見てみたいという悪戯的な気持ちもあり、俺が馬鹿だった。本当にすまないと思ってる。〕
〔招待を断るべきだった。でも、君たちが幸福なのを知って安心したよ。罪滅ぼしというわけではないが、俺は地方に転勤希望を出した。 君たちに不愉快な思いをさせた上に、近くにいて気まずい思いをさせたくない。実を言うと、俺は近々いまの女房と離婚する予定で、それが決まったら故郷に帰りたいと思っている。今まで調子に乗って仕事してきたけど、そろそろ疲れた。〕
〔今回、いろんなことが重なって、ちょうどいい機会だと思って異動を希望した。だから、もう君たちに会うこともないだろうし、田舎で釣りでもしながらのんびりやるよ。それで、俺の後任だけど、君を推薦しといた。強く推薦したから余程のことがなければ君が昇任するはずだ。これは奥さんとのことは関係ない。君の仕事ぶりはちゃんと見てきたし、正当な評価の結果なんだ。だから、じきに内示があると思うが引き受けてほしい。〕
そんな話を石井から打ち明けられた。 第5話へ
2018/06/19
第3話
有紀子は残業で遅くなった日、会社内で石井卓司(いしい・たくじ)にフェラチオをしてあげた話や、朝早く出勤して、誰もいない資料室で石井に後ろから挿れられた話。出張先に同行して夜は同じ部屋に泊まり、朝まで抱かれた話。夜のドライブの途中、公園脇に車を停めて、フェラチオをさせられて飲まされた話。
どれも私(服部則之:はっとり・のりゆき:41歳)の嫉妬心を刺激し、興奮する材料としては最高だった。妻(服部有紀子:はっとり・ゆきこ:37歳)はそれらを思い出すようにして私に聞かせるようになる。私の質問もエスカレートしていった。石井のペニスがどんな大きさだったか聞きだそうとすると、目を瞑って思い出すようにし、妻の体の中からジュワっと液体があふれ出てくるのがわかる。
そこまでで終わっておけばよかった・・・。私はある時、私たち夫婦のあり方を根本的に変えてしまうようなことを言ってしまった。絶対に言うべきではないことを言ってしまう。
「お前、もう一度石井に抱かれてみたいんだろ?」
その質問に対して有紀子は答えなかった。いつものようなプレイの最中だから、妻は私の嫉妬心を煽るために答えを合わせる。・・・と思った。
でも妻は答えなかった。答えないのは、本心が『YES』だからだろう。本当に石井に抱かれたいと思い始めていたからこそ、妻は質問に答えられなかったのだ・・。と思う。私から質問を浴びせられる度に、石井と体を重ねていた日々のことを思い出していたのだ。石井の逞しい胸や腕。そして体の中に突き入れられる感覚。奥に出される熱い感覚。どれも
私の質問によって、ひとつひとつ鮮明に思い出すのだろう。そして、有紀子は欲しがっているのだ。私以外の男の体が欲しくてたまらないのであろう。石井の太く長いものを、もう一度自分の体に深く受け入れたいと思ってるにちがいなかった。
『内臓が押される感じ・・・。』
石井に奥まで突かれた時のことを思い出してみろと言うと、妻はそう答える。そんな力強いセックスを、もう一度してみたいと思っているのだ。《有紀子の体は、私にはできない激しいセックスを求めている。》と、私は自分勝手にそう理解すると、妻の体の中に淫乱女の片鱗を感じ、激しく突いた。私では届かない部分を刺激しようと突き続ける。
会社での私と石井との関係は、あのパーティー以来少し変わっていた。日常の仕事で一緒に行動することはなくなっている。そんなある日、酒に誘われ、石井がこう言った。
〔悪いと思ってる。有紀子さんが君と結婚したことは知っていたけど、過去のことをわざわざ知らせる必要もないと思って黙っていた。随分昔のことだし、他の招待客も知らないだろう・・・と。俺としては有紀子さんが幸福になってることを確認したかっただけなんだ。それから、正直に言うと、有紀子さんが俺の顔を見て驚くところを見てみたいという悪戯的な気持ちもあり、俺が馬鹿だった。本当にすまないと思ってる。〕
〔招待を断るべきだった。でも、君たちが幸福なのを知って安心したよ。罪滅ぼしというわけではないが、俺は地方に転勤希望を出した。 君たちに不愉快な思いをさせた上に、近くにいて気まずい思いをさせたくない。実を言うと、俺は近々いまの女房と離婚する予定で、それが決まったら故郷に帰りたいと思っている。今まで調子に乗って仕事してきたけど、そろそろ疲れた。〕
〔今回、いろんなことが重なって、ちょうどいい機会だと思って異動を希望した。だから、もう君たちに会うこともないだろうし、田舎で釣りでもしながらのんびりやるよ。それで、俺の後任だけど、君を推薦しといた。強く推薦したから余程のことがなければ君が昇任するはずだ。これは奥さんとのことは関係ない。君の仕事ぶりはちゃんと見てきたし、正当な評価の結果なんだ。だから、じきに内示があると思うが引き受けてほしい。〕
そんな話を石井から打ち明けられた。 第5話へ
2018/06/19
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