短Ⅳ15〚情婦〛第3話
短Ⅳ15〚情婦〛第3話
第2話
そんなある時、とうとう妻(服部有紀子:はっとり・ゆきこ:37歳)の口からこんなことを聞き出した。
『何度聞かれても、あの人としたことなんていちいち覚えてないの。どうしてもって言うなら、多分あなたとした事は全部したと思う。それ以上答えられない。』
私(服部則之:はっとり・のりゆき:41歳)はそれに大きなショックを受ける。『私としたことは全部した』ことにだ。
私は有紀子とあらゆる体位でセックスをしてきた。コンドームが嫌いな私は、毎回中で出す。精液を飲ませることも当たり前のようにしてきた。そんなことも石井卓司(いしい・たくじ:41歳)としていたのだろうか?知りたい、具体的にもっと知りたい。私はもっと聞きたくなり質問を続ける。しかし、妻はどの質問に対しても同じような答えで、『はっきりは覚えてないけど、したと思う。』って、答えた。
私はさらに大きなショックを受ける。15年も前のことだから、はっきりと覚えているはず
もないだろうが、「中に出してたのか?」、「精液を飲まされたことあるか?」、「顔にかけられたことは?」どの質問に対しても、否定はせず、『うん、多分したと思う。』って答えを聞き出し、私の勃起は最高潮に達する。
そのとき、ふと疑念が湧く。妻は目を閉じて感じているが、もしかすると石井を思って感じているのか。私の質問によって石井とのセックスを思い出し、石井に抱かれているつもりで感じているのか。いつもよりも濡れ方や感じ方が激しくなっている気がする。
私の細かい質問によって徐々に過去を思い出し、それで感じているのか。そう思うと余計に激しく妻を攻めた。そして、妻も絶頂に達しようという頃、
「お前、石井のとの方が感じてたんだな?」
『うん・・・ ごめんなさい・・・ もう私いく・・・。』
そう答えながら妻は逝ってしまう。
妻の口からとうとう聞き出した。私とのセックスよりも石井とのセックスの方が良かったと。私はそのことで妻を決して責めない。石井の話を持ち出すのはセックスの時だけにしておいた。妻も石井のことはセックスの時以外は一切口にしない。
私は新婚時代のように連日妻の体を求めた。そして同じような質問をくり返し、嫉妬し、興奮する。そんなプレイに有紀子も慣れ、隠さず打ち明けることで私が興奮し喜ぶという癖を見抜き、次第に何も隠そうとしなくなっていった。少し前は『もう覚えてない。忘れちゃったから・・・。』って答えていたはずなのに、事実を思い出して言っているのか、私を喜ばそうとして作り話をしているのか、どっちなのかはっきりしなかった。 第4話へ
2018/06/13
第2話
そんなある時、とうとう妻(服部有紀子:はっとり・ゆきこ:37歳)の口からこんなことを聞き出した。
『何度聞かれても、あの人としたことなんていちいち覚えてないの。どうしてもって言うなら、多分あなたとした事は全部したと思う。それ以上答えられない。』
私(服部則之:はっとり・のりゆき:41歳)はそれに大きなショックを受ける。『私としたことは全部した』ことにだ。
私は有紀子とあらゆる体位でセックスをしてきた。コンドームが嫌いな私は、毎回中で出す。精液を飲ませることも当たり前のようにしてきた。そんなことも石井卓司(いしい・たくじ:41歳)としていたのだろうか?知りたい、具体的にもっと知りたい。私はもっと聞きたくなり質問を続ける。しかし、妻はどの質問に対しても同じような答えで、『はっきりは覚えてないけど、したと思う。』って、答えた。
私はさらに大きなショックを受ける。15年も前のことだから、はっきりと覚えているはず
もないだろうが、「中に出してたのか?」、「精液を飲まされたことあるか?」、「顔にかけられたことは?」どの質問に対しても、否定はせず、『うん、多分したと思う。』って答えを聞き出し、私の勃起は最高潮に達する。
そのとき、ふと疑念が湧く。妻は目を閉じて感じているが、もしかすると石井を思って感じているのか。私の質問によって石井とのセックスを思い出し、石井に抱かれているつもりで感じているのか。いつもよりも濡れ方や感じ方が激しくなっている気がする。
私の細かい質問によって徐々に過去を思い出し、それで感じているのか。そう思うと余計に激しく妻を攻めた。そして、妻も絶頂に達しようという頃、
「お前、石井のとの方が感じてたんだな?」
『うん・・・ ごめんなさい・・・ もう私いく・・・。』
そう答えながら妻は逝ってしまう。
妻の口からとうとう聞き出した。私とのセックスよりも石井とのセックスの方が良かったと。私はそのことで妻を決して責めない。石井の話を持ち出すのはセックスの時だけにしておいた。妻も石井のことはセックスの時以外は一切口にしない。
私は新婚時代のように連日妻の体を求めた。そして同じような質問をくり返し、嫉妬し、興奮する。そんなプレイに有紀子も慣れ、隠さず打ち明けることで私が興奮し喜ぶという癖を見抜き、次第に何も隠そうとしなくなっていった。少し前は『もう覚えてない。忘れちゃったから・・・。』って答えていたはずなのに、事実を思い出して言っているのか、私を喜ばそうとして作り話をしているのか、どっちなのかはっきりしなかった。 第4話へ
2018/06/13
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