短Ⅳ16〖不純な決心〗その1
短Ⅳ16〖不純な決心〗その1
(原題:妻を提供して 投稿者:くらさわ 投稿日:2005/10/23)
妻(山藤綾子:やまふじ・あやこ:34歳)とは、結婚6年目ですが子供はいません。ずばぬけて美人でもありませんが、小柄で色が白く、私からしたら地味な感じなのですが、他人からは“清楚”“可憐”などと形容される事もある妻です。私(山藤孝志:やまふじ・たかし:37歳)はそんな妻を、職場の直属の部長で年令が53歳の矢口清太郎(やぐち・せいたろう)に提供してしまいました。
すべての始まりは、一昨年の忘年会でした。2次会が終わり、かなり酔っていた私は妻に迎えを頼みます。矢口部長もだいぶ酔っていて、自宅まで送る事にしました。それでも妻は嫌な顔をする事なく、部長を後部座席に乗せるために体を支え手伝ってくれます。《後から思えばそこで体が触れた事が、後々妻を提供する事になる原因だったのでしょうけど…。》車内では酔った部長と私の下ネタやバカ話に、愛想笑いを浮かべてつきあってくれる妻でした。
数日後、仕事納めの日に私は矢口部長に小会議室に呼び出されます。それは予想外の話でした。部長は2年前に熟年離婚して独身生活をしています。その独り身の淋しさ…特に性的な面での話を切々と打ち明け、いい年をして自慰をしてしまうとまで話してきました。私は部長の真意が読めず、頷くだけで聞いていましたが、矢口部長は信じられないような事を言いだします。
〔君の奥さんの裸を見せてくれないか?〕その意味がわからず黙っている私に、矢口部長が〔写真で構わない、デジカメでなくても携帯でもいいから、奥さんの裸を撮影して見せてくれないか?〕と頼みこんでくるのです。呆然としている私に、部長はさらにたたみかけてきました。
〔こんな事は君にしか頼めない。もちろん君や奥さんに迷惑が掛かるような事はしない。写真は私がプライベートで見るだけだから…。〕と、続けて、〔もし頼みを聞いてもらえるなら、例の転勤の件、俺は君のために力を尽くすよ。〕と付け加えたのです。
〔転勤の件〕とは、その時浮上していた左遷に近いような地方支社への転勤の事でした。私はそこまで言われて、正直パニックになっており、「少し考えさせてください。」と、拒否するでもなく部屋を急いで出ます。
帰宅する途中、私は部長の独り身の淋しさを、同性として重ね合わせ考えてみたり、妻の怒る姿を想像しました。現実にもし妻の裸を部長に見せ、部長がそれで自慰をするというのを、少しの嫉妬と興奮で想像している自分がいます。それに、矢口部長による〔転勤の件〕の言葉が頭の片隅に引っ掛かっていたのでした。 その2へ
2018/06/08
(原題:妻を提供して 投稿者:くらさわ 投稿日:2005/10/23)
妻(山藤綾子:やまふじ・あやこ:34歳)とは、結婚6年目ですが子供はいません。ずばぬけて美人でもありませんが、小柄で色が白く、私からしたら地味な感じなのですが、他人からは“清楚”“可憐”などと形容される事もある妻です。私(山藤孝志:やまふじ・たかし:37歳)はそんな妻を、職場の直属の部長で年令が53歳の矢口清太郎(やぐち・せいたろう)に提供してしまいました。
すべての始まりは、一昨年の忘年会でした。2次会が終わり、かなり酔っていた私は妻に迎えを頼みます。矢口部長もだいぶ酔っていて、自宅まで送る事にしました。それでも妻は嫌な顔をする事なく、部長を後部座席に乗せるために体を支え手伝ってくれます。《後から思えばそこで体が触れた事が、後々妻を提供する事になる原因だったのでしょうけど…。》車内では酔った部長と私の下ネタやバカ話に、愛想笑いを浮かべてつきあってくれる妻でした。
数日後、仕事納めの日に私は矢口部長に小会議室に呼び出されます。それは予想外の話でした。部長は2年前に熟年離婚して独身生活をしています。その独り身の淋しさ…特に性的な面での話を切々と打ち明け、いい年をして自慰をしてしまうとまで話してきました。私は部長の真意が読めず、頷くだけで聞いていましたが、矢口部長は信じられないような事を言いだします。
〔君の奥さんの裸を見せてくれないか?〕その意味がわからず黙っている私に、矢口部長が〔写真で構わない、デジカメでなくても携帯でもいいから、奥さんの裸を撮影して見せてくれないか?〕と頼みこんでくるのです。呆然としている私に、部長はさらにたたみかけてきました。
〔こんな事は君にしか頼めない。もちろん君や奥さんに迷惑が掛かるような事はしない。写真は私がプライベートで見るだけだから…。〕と、続けて、〔もし頼みを聞いてもらえるなら、例の転勤の件、俺は君のために力を尽くすよ。〕と付け加えたのです。
〔転勤の件〕とは、その時浮上していた左遷に近いような地方支社への転勤の事でした。私はそこまで言われて、正直パニックになっており、「少し考えさせてください。」と、拒否するでもなく部屋を急いで出ます。
帰宅する途中、私は部長の独り身の淋しさを、同性として重ね合わせ考えてみたり、妻の怒る姿を想像しました。現実にもし妻の裸を部長に見せ、部長がそれで自慰をするというのを、少しの嫉妬と興奮で想像している自分がいます。それに、矢口部長による〔転勤の件〕の言葉が頭の片隅に引っ掛かっていたのでした。 その2へ
2018/06/08
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