超短Ⅱ7【ほんとに?】第3話
超短Ⅱ7【ほんとに?】第3話
第2話
〔おっ、いよいよだな。雅彦は上で待機してろ!〕
今西淳二(いまにし・じゅんじ:37歳)に言われ、私(上原雅彦:うえはら・まさひこ:36歳)は素直に2階の寝室へ身を潜めます。15分程でしょうか、妻(上原柚希:うえはら・ゆずき:36歳)が帰ってきました。柚希と今西が何やら会話をしています。2階からでは、会話が聞き取れないのですが、きっと今西の計画通りの説明を妻にしているだろうと思いました。すると寝室へ私の様子を見に階段を上ってくる音に私は慌ててベッドの中へ入り寝たふりをします。妻は私の様子を見て、1階へ降りていき、また今西と妻の話し声。
どうやら、いよいよ今西が妻と2人きりになる場面を作り出したようでした。
私は2階からでははっきり会話が聞き取れないので、もうじっとしていられず、早速指定された襖の所へこっそりと移動します。そーっと覗いてみると,こちらからはテーブル(座卓です)を挟んで妻が後ろ向きで今西がこちら向きになって話している姿が見えました。すぐに今西は私が覗いている事に気づいたようです。
〔お酒飲んでるね?〕
『少しだけね。』
〔ほろ酔いの柚希ちゃんも色っぽいよ。〕
『またまたー。』
〔ところでさ、今日は誰と会ってたの?〕
《ん? 随分唐突に聞くんだな・・・。》と、覗きながら私は思った。
『気になるの?』
〔男だろう? 実はこの前若い男と一緒にいるとこ見ちゃったんだよ。〕
『えっ! 見てたの? でも今日は本当に女友達だよ。』
〔今日は? ・・・ふーん。もー嘘つかなくていいよ。俺と柚希ちゃんの仲じゃん!」
『女友達なのは、ほんとだよ。でも帰り道は多分、今西君が見たって人に近くまで車で送ってもらったの」
〔どうしてそいつと一緒だったんだよ?〕
『少し会いたいって言うから、友達と別れて帰り道で良ければって事で・・・。』
〔いくつの子なんだ? どこで知り合ったの?〕
『28歳で、パート先で一緒の人だよ。』
《男に会って送ってもらった?》パートと言えば1年程前から近所のスーパーに勤めてい
るのですが、《そこの奴に言い寄られてる? いや、そもそも〔俺と柚希ちゃんの仲じゃん〕の言葉にあっさり男の影を白状してる事が腑に落ちない・・・。》
〔で、そいつと寄り道したから帰りが遅かったんでしょ?〕
『少しだけ車の中で話してたから・・・。』
〔エッチしちゃったの?〕
『しないよ・・・ でもキスされた。』
妻が他の男とキスした?ショックでした。しかしここから、私の知らなかったとんでもない現実をたたみ掛ける様に突きつけられる事になるのです。 第4話へ
2018/06/12
第2話
〔おっ、いよいよだな。雅彦は上で待機してろ!〕
今西淳二(いまにし・じゅんじ:37歳)に言われ、私(上原雅彦:うえはら・まさひこ:36歳)は素直に2階の寝室へ身を潜めます。15分程でしょうか、妻(上原柚希:うえはら・ゆずき:36歳)が帰ってきました。柚希と今西が何やら会話をしています。2階からでは、会話が聞き取れないのですが、きっと今西の計画通りの説明を妻にしているだろうと思いました。すると寝室へ私の様子を見に階段を上ってくる音に私は慌ててベッドの中へ入り寝たふりをします。妻は私の様子を見て、1階へ降りていき、また今西と妻の話し声。
どうやら、いよいよ今西が妻と2人きりになる場面を作り出したようでした。
私は2階からでははっきり会話が聞き取れないので、もうじっとしていられず、早速指定された襖の所へこっそりと移動します。そーっと覗いてみると,こちらからはテーブル(座卓です)を挟んで妻が後ろ向きで今西がこちら向きになって話している姿が見えました。すぐに今西は私が覗いている事に気づいたようです。
〔お酒飲んでるね?〕
『少しだけね。』
〔ほろ酔いの柚希ちゃんも色っぽいよ。〕
『またまたー。』
〔ところでさ、今日は誰と会ってたの?〕
《ん? 随分唐突に聞くんだな・・・。》と、覗きながら私は思った。
『気になるの?』
〔男だろう? 実はこの前若い男と一緒にいるとこ見ちゃったんだよ。〕
『えっ! 見てたの? でも今日は本当に女友達だよ。』
〔今日は? ・・・ふーん。もー嘘つかなくていいよ。俺と柚希ちゃんの仲じゃん!」
『女友達なのは、ほんとだよ。でも帰り道は多分、今西君が見たって人に近くまで車で送ってもらったの」
〔どうしてそいつと一緒だったんだよ?〕
『少し会いたいって言うから、友達と別れて帰り道で良ければって事で・・・。』
〔いくつの子なんだ? どこで知り合ったの?〕
『28歳で、パート先で一緒の人だよ。』
《男に会って送ってもらった?》パートと言えば1年程前から近所のスーパーに勤めてい
るのですが、《そこの奴に言い寄られてる? いや、そもそも〔俺と柚希ちゃんの仲じゃん〕の言葉にあっさり男の影を白状してる事が腑に落ちない・・・。》
〔で、そいつと寄り道したから帰りが遅かったんでしょ?〕
『少しだけ車の中で話してたから・・・。』
〔エッチしちゃったの?〕
『しないよ・・・ でもキスされた。』
妻が他の男とキスした?ショックでした。しかしここから、私の知らなかったとんでもない現実をたたみ掛ける様に突きつけられる事になるのです。 第4話へ
2018/06/12
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