創A『妻の貸し出し2章』第5話
創A『妻の貸し出し2章』第5話
第4話
妻の美玖が、『高橋(憲吾:たかはし・けんご: 31歳)さんがね。契約書をじっくり読んで、〔ご主人は平気なんですか?〕と尋ねたわ。』それで僕(伊藤要:いとう・かなめ:29歳)は、「美玖はなんて答えたの?」と訊いてみる。すると『直接、主人に訊いてみてください。』と答えたというのだ。美玖は高橋主任に僕が使っているスマホの番号とメルアド、それとPCのメルアドを教えていた。『〔要君に会って話がしたい。〕と言われたけど、すぐには無理だと思います。』と告げたらしい。
妻(伊藤美玖:いとう・みく:27歳)からは僕にいくつかの提案があった。『わたしは要君を最優先にするけど、1年間は高橋さんのことも尊重したいの。いいでしょ?』と言う。僕は「いいよ。」と応える。『良かった。その方が要君もいいもんね。次なんだけど、わたし隠し事が嫌いだけど、その日の会話とか出来る限りは報告するけど、全部を正確に伝えられないと思うの。仕事で疲れて帰る日もあるからね・・。』と美玖。「どうするの?」と訊くと、『ICコーダーを使うわ。でも高橋さんには内緒、二人とも知ってたら“お芝居”みたいだもの。』
僕が、「美玖は正直な気持ちで会話するの?」と云うと、少し笑って『そこはオブラートに包むわよ。察してください。』美玖の答えに僕も苦笑してしまう。「わかったよ。」美玖が、『次なんだけど・・・。』と「え~?まだあるの?」って言う僕に、『まだまだあります。高橋さんと会ったときは写真を撮ってもらう。ただし、わたしのスマホかデジカメに限るけどね。要君はきっと喜ぶよね。いいでしょ?』(美玖は僕の性癖を良く理解している。と同時に美玖自身の性癖も・・・。)「うん。いいよ。」と頷く。
『それからね・・・。』、「まだあるの?」、美玖は真剣な顔つきで『これが一番大事な事です。要君は毎日最低1回わたしを抱きしめて「美玖、愛している。」と言うこと。約束できる?』、「もちろん約束するよ。」すると『1年経ったら赤ちゃんつくろうね。ぜったいだよ。』って美玖が僕に甘えてきた。
《契約期間は1年間。》僕はドキドキ感がとまらない。これからの1年で・・美玖が・・そして二人の関係が・・どう変わっていくのか・・・。
第6話に続く
2015/01/15
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