名N〖壊れかけた二人2017年版〗第3回
名N〖壊れかけた二人2017年版〗第3回
第2回
親友の長谷将生(はせ・まさき:29歳)もあくまで冗談っぽく〔おれも梨花ちゃんとHをしたかったな~。〕と言い添える。『キャー、セクハラ! セクハラだよ!』って嫁(住谷梨花:すみたに・りか:27歳)が笑う。それで場の空気が少し和らいだ。そこで僕(住谷涼:すみたに・りょう:29歳)はすかさず「ちょっと今二人手を繋いでみてよ!」とミニ提案を試みる。梨花は笑いながら『もー仕方ないな。』って、言いながら、ぱっぱっと将生の手を掴んであっという間に離した。僕はそれだけでのことで結構“キタ~”の思い。
僕が「これはちょっとやばいな~興奮するよ。二人とも、もっと手を握っていて!」と言ってみたら、一瞬、梨花の眉間に皺が寄った。それでも梨花はアヒル口を作りながら「・も~う・・・こう?」って、将生の手を握った。将生は「梨花ちゃんの手ってすべすべだな」と、にやにやしている。その一言で僕は半勃起をした。
その時、僕がどんな顔していたのか自分ではわからないのだけれど(凄く複雑な顔をしていたのかもしれない)それで梨花は僕の表情をみてぱっと手を離して、『将生(まさき)君は彼女がいるんでしょ? だから、もうだめだょ~。』って、笑顔で諭した。
将生が〔え? 僕もう彼女とはとっくに別れたよー!〕と、口を尖(とが)らす。僕と梨花は同時に「そうなんだ!」と、ビックリする。(後で将生に尋ねたら、これは真っ赤な嘘だった。しかし僕たちはこの時には信じてしまう。)
将生は〔フリーなんだからいいじゃん。〕とまるで恋人みたいに指を絡めあおうとする。梨花は『えー! ちょっといやだー! このひと。』って笑いながら僕を見てきた。僕が「あー、やばいよ興奮する。」と、言う。『うわーこの二人変態だー、変態ー!』って、囃(はや)す笑顔の梨花。
それでも暫(しばら)く嫁と将生の二人は手を握っていた。しかし、梨花の手は開き気味でぎゅっとは握ろうとしていない。ところが手は依然として繋いでいた。というより将生が梨花の手を離さなかったのだけなのだけど。時間が経つにつれ、梨花の顔は段々と笑顔より困った割合の方が大きくなってきている。
反対に、僕はもっと見たくて「キスとかも、だめかな?」と、梨花に聞いてみた。梨花はそれを聞いた途端に手を離し、将生から距離を取って座る。〔じゃあ~ほっぺにキスでがまんする~。〕と、将生が調子に乗った。
僕も「梨花もそれくらいだったらいいよね。」と、云い添えた。それに対して梨花は『何でキスなの?』って、どうしても納得がいかない感じの様子。すると、将生が梨花の手を引っ張って、またすぐ隣に座らせ、そして頬に軽くキスをする。その時の梨花は、くすぐったそうに『いやだー。』って、言いつつもまだ笑っていた。 第4回に続く
2017/06/15
第2回
親友の長谷将生(はせ・まさき:29歳)もあくまで冗談っぽく〔おれも梨花ちゃんとHをしたかったな~。〕と言い添える。『キャー、セクハラ! セクハラだよ!』って嫁(住谷梨花:すみたに・りか:27歳)が笑う。それで場の空気が少し和らいだ。そこで僕(住谷涼:すみたに・りょう:29歳)はすかさず「ちょっと今二人手を繋いでみてよ!」とミニ提案を試みる。梨花は笑いながら『もー仕方ないな。』って、言いながら、ぱっぱっと将生の手を掴んであっという間に離した。僕はそれだけでのことで結構“キタ~”の思い。
僕が「これはちょっとやばいな~興奮するよ。二人とも、もっと手を握っていて!」と言ってみたら、一瞬、梨花の眉間に皺が寄った。それでも梨花はアヒル口を作りながら「・も~う・・・こう?」って、将生の手を握った。将生は「梨花ちゃんの手ってすべすべだな」と、にやにやしている。その一言で僕は半勃起をした。
その時、僕がどんな顔していたのか自分ではわからないのだけれど(凄く複雑な顔をしていたのかもしれない)それで梨花は僕の表情をみてぱっと手を離して、『将生(まさき)君は彼女がいるんでしょ? だから、もうだめだょ~。』って、笑顔で諭した。
将生が〔え? 僕もう彼女とはとっくに別れたよー!〕と、口を尖(とが)らす。僕と梨花は同時に「そうなんだ!」と、ビックリする。(後で将生に尋ねたら、これは真っ赤な嘘だった。しかし僕たちはこの時には信じてしまう。)
将生は〔フリーなんだからいいじゃん。〕とまるで恋人みたいに指を絡めあおうとする。梨花は『えー! ちょっといやだー! このひと。』って笑いながら僕を見てきた。僕が「あー、やばいよ興奮する。」と、言う。『うわーこの二人変態だー、変態ー!』って、囃(はや)す笑顔の梨花。
それでも暫(しばら)く嫁と将生の二人は手を握っていた。しかし、梨花の手は開き気味でぎゅっとは握ろうとしていない。ところが手は依然として繋いでいた。というより将生が梨花の手を離さなかったのだけなのだけど。時間が経つにつれ、梨花の顔は段々と笑顔より困った割合の方が大きくなってきている。
反対に、僕はもっと見たくて「キスとかも、だめかな?」と、梨花に聞いてみた。梨花はそれを聞いた途端に手を離し、将生から距離を取って座る。〔じゃあ~ほっぺにキスでがまんする~。〕と、将生が調子に乗った。
僕も「梨花もそれくらいだったらいいよね。」と、云い添えた。それに対して梨花は『何でキスなの?』って、どうしても納得がいかない感じの様子。すると、将生が梨花の手を引っ張って、またすぐ隣に座らせ、そして頬に軽くキスをする。その時の梨花は、くすぐったそうに『いやだー。』って、言いつつもまだ笑っていた。 第4回に続く
2017/06/15
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