中Ⅱ23《異常な構図》第3話
中Ⅱ23《異常な構図》第3話
第2話
父(宮尾幸太郎:みやお・こうたろう)が眼を悪くしてまもなくして母が倒れます。ガンでかなり進行していて、手術はするが治すためというよりは、今の苦しさを取ってあげないと可哀想、と言う状態でした。私の家族にとっても、父の状態と母の入院で、バタバタと大変忙しくなります。
妻(宮尾香澄:みやお・かすみ)の両親も私(宮尾康太:みやお・こうた)と結婚後、数年おいて二人ともガンで他界しているので、看病の経験者として妻は、私よりもはるかに頼りになり、精力的に実家と我が家とを行き来し、助けてくれました。手術後、一時は家で暮らせるほどになりましたが、徐々に入退院を繰り返す事になり、術後、約1年で亡くなり、そろそろ一周忌を迎えます。
母が再入院したときに私(宮尾康太:みやお・こうた)に頼みごとをしました。父の部屋にあるダンボールに入ったものをなるべく中を見ずに捨ててくれと言う事です。しかも父や妻にみつからないように、誰もいない時に、〚だいぶ処分したけれど、身体が言う事を聞かないから頼む。こんな事を息子に頼むのは、忍びないが、他人にはもっと頼めないの。〛と。
《一体何を?》と思いながら、妻が父を病院に送っていくときに開けてみました。それは、大量の古い雑誌、「スウィンガー」「オレンジピープル」(スワッピング雑誌)などです。一つの箱の中は1985年~1990年ぐらいのもののようでした。
《両親はスワッピングをしていたのか?》と、妙に心がザワザワしてしばらくそれらをめくったりどれぐらいの量なのか調べたり、《まさか投稿していたりして・・・》などと思いながら見ると、数冊のいくつかの雑誌では中の、[単独男性からカップルへ向けての用紙]のようなものがあり、切り取られているようでした。全ての雑誌が一冊一冊茶封筒に入れてあり、人に見せないようにしていた事がわかります。
そのなかで、どうやら手紙のやり取りをしていたらしい便箋があり、その主の投稿写真のページにはさんでいたようで、中身を要約すると、[妻は大変貴方を気に入ってこれからもお会いしたいと言っています。持続力抜群の大きなペニスで妻を喜ばしてやって欲しい・・・云々]でした。どうやらこの頃の父は、“巨マラ(巨根)の単独君”だったようです。私は天を仰ぎ、「畜生! なんで親父が巨根で息子は粗チンなんだ?」と思わず呟いてしまいました。
※巨根願望 (ウィキペデイアより)
巨大な陰茎に対するあこがれのことを巨根願望という。これはどちらかと言えば男性のもので、男性には「女性にとっては陰茎が大きい方がよいのだ」という一種の妄想が存在する。もっとも実際に巨根が好きな女性もいるがそれがすべてではない。エロ本やアダルトサイトなどには巨根にする薬品や道具、技術(オナニーの方法など)などが取り上げられることがあり、それらは増大法と呼ばれる。増大法を行っても個人差があるため、あまりもしくは全く巨根にならない場合がある。「黒人男性はかなりの巨根であり、それ以外の人種の女はそれを見ると恐怖を感じるが、一度経験すると忘れられなくなる」というのは、ステレオタイプな黒人への偏見の一つで、千草忠夫などのポルノ小説ではそのように扱われる例が多い。
第4話に続く
2018/01/10
第2話
父(宮尾幸太郎:みやお・こうたろう)が眼を悪くしてまもなくして母が倒れます。ガンでかなり進行していて、手術はするが治すためというよりは、今の苦しさを取ってあげないと可哀想、と言う状態でした。私の家族にとっても、父の状態と母の入院で、バタバタと大変忙しくなります。
妻(宮尾香澄:みやお・かすみ)の両親も私(宮尾康太:みやお・こうた)と結婚後、数年おいて二人ともガンで他界しているので、看病の経験者として妻は、私よりもはるかに頼りになり、精力的に実家と我が家とを行き来し、助けてくれました。手術後、一時は家で暮らせるほどになりましたが、徐々に入退院を繰り返す事になり、術後、約1年で亡くなり、そろそろ一周忌を迎えます。
母が再入院したときに私(宮尾康太:みやお・こうた)に頼みごとをしました。父の部屋にあるダンボールに入ったものをなるべく中を見ずに捨ててくれと言う事です。しかも父や妻にみつからないように、誰もいない時に、〚だいぶ処分したけれど、身体が言う事を聞かないから頼む。こんな事を息子に頼むのは、忍びないが、他人にはもっと頼めないの。〛と。
《一体何を?》と思いながら、妻が父を病院に送っていくときに開けてみました。それは、大量の古い雑誌、「スウィンガー」「オレンジピープル」(スワッピング雑誌)などです。一つの箱の中は1985年~1990年ぐらいのもののようでした。
《両親はスワッピングをしていたのか?》と、妙に心がザワザワしてしばらくそれらをめくったりどれぐらいの量なのか調べたり、《まさか投稿していたりして・・・》などと思いながら見ると、数冊のいくつかの雑誌では中の、[単独男性からカップルへ向けての用紙]のようなものがあり、切り取られているようでした。全ての雑誌が一冊一冊茶封筒に入れてあり、人に見せないようにしていた事がわかります。
そのなかで、どうやら手紙のやり取りをしていたらしい便箋があり、その主の投稿写真のページにはさんでいたようで、中身を要約すると、[妻は大変貴方を気に入ってこれからもお会いしたいと言っています。持続力抜群の大きなペニスで妻を喜ばしてやって欲しい・・・云々]でした。どうやらこの頃の父は、“巨マラ(巨根)の単独君”だったようです。私は天を仰ぎ、「畜生! なんで親父が巨根で息子は粗チンなんだ?」と思わず呟いてしまいました。
※巨根願望 (ウィキペデイアより)
巨大な陰茎に対するあこがれのことを巨根願望という。これはどちらかと言えば男性のもので、男性には「女性にとっては陰茎が大きい方がよいのだ」という一種の妄想が存在する。もっとも実際に巨根が好きな女性もいるがそれがすべてではない。エロ本やアダルトサイトなどには巨根にする薬品や道具、技術(オナニーの方法など)などが取り上げられることがあり、それらは増大法と呼ばれる。増大法を行っても個人差があるため、あまりもしくは全く巨根にならない場合がある。「黒人男性はかなりの巨根であり、それ以外の人種の女はそれを見ると恐怖を感じるが、一度経験すると忘れられなくなる」というのは、ステレオタイプな黒人への偏見の一つで、千草忠夫などのポルノ小説ではそのように扱われる例が多い。
第4話に続く
2018/01/10
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