中Ⅱ27 ⦅私に愛を注ぎ込んで⦆ ~1~
中Ⅱ27 ⦅私に愛を注ぎ込んで⦆ ~1~
(原題:淫らになればなるほど、私は妻が愛おしい 投稿者・投稿日:不明)
『×××××~♪』
聞き慣れたスマホの着信音で、私(有島信行:ありしま・のぶゆき:46歳)は心地よいまどろみから目を覚まされた。
「んぁ・・・っと。」
どうやら寝室のソファーで、一人ビールを飲んでいるうちにウトウトしてしまったらしい。壁の時計は既に午前12時を回っている。
私は、浅い眠りの中で確か妻(有島祐未子:ありしま・ゆみこ:44歳)の声を聞いていたような気がした。
『・・・あなたを、愛してる。私の夫はあなただけよ。でもね・・・。』
『でもね』っていう言葉の後、妻が何を言おうとしていたのか?あるいは言ったのか?たった今見ていた夢に対する私の記憶は曖昧だった。しかし・・・。
『・・・×××××~♪』
「あっと・・・。」
私はテーブルの上に置きっ放しにしてあったスマホを手に取るとディスプレイを覗き込んだ。予想どおり、そこには私の妻、“祐未子”の名前が表示されていた。
「はい、もしもし。」
『あぁ、あなた?』
耳に当てた携帯から聞こえてくる妻の声に、私の表情は一瞬引きつったようにこわばっていたかもしれない。
『遅くなってごめんね。まだ起きてた?・・・子供たちは?』
「あぁ、大丈夫だよ。二人とも自分たちの部屋だ。」
大学生の娘と高校生の息子。幼いころと違ってそれぞれ自分の時間を持つ子供たちに、最近では私たち夫婦がそれほど干渉することはなくなっていた。
『あなたは? ・・・今・・・し、寝室?』
「うん、少しウトウトしちゃってたらしい・・・。」
妻の声が途切れがちなのはもちろん電波状態のせいではない。私は乾いた喉に無理やり唾を飲み込むとその小さな機械に向かって絞り出すように声を発する。
「そ、それで、君の方はどうなんだい?」
『は、ぁぁん・・・、あ、あ、あのね・・・。』
妻の声が甘い喘ぎ声となって震えている。
『ごめんね。まだ帰れそうにないの。まだまだ・・・あっ、あっ・・・! ダメェーッ!』
込み上げる快感を押さえ切れないように祐未子の声が途切れた。その声の調子は明らかにかなりの快感を感じている時の妻のもので、それもそのはず、電話の向こうで私の最愛の妻祐未子は今まさに若いセックスフレンドとの激しい性行為のまっ最中であるはずである。
『ぁぁぁ、あ、あなた、ごめんなさいぃぃ・・・私、もっともっとセックスしたいぃぃーー! ・・・あっ、あぁぁっ、ス、スゴイのぉぉぉっ!』
親子ほどにも年の違う男に向かって、妻は私との性行為では聞いたことのない淫らな台詞を口にしている。
『あっ、あぁっ! ま、またイッちゃうぅぅっ! イッ、イッ・・・ぁぁん、と、止めちゃだめぇ・・・! も、もっとぉぉ、もっとマンコ・・・チンポで突いてぇぇーーっ!』
男の指示なのか?祐未子の意志なのか?たぶんその両方なのだろう。これが妻の感じている様子を私に聞かせるための電話であることは明らかだった。 ~2~へ続く
2018/01/28
(原題:淫らになればなるほど、私は妻が愛おしい 投稿者・投稿日:不明)
『×××××~♪』
聞き慣れたスマホの着信音で、私(有島信行:ありしま・のぶゆき:46歳)は心地よいまどろみから目を覚まされた。
「んぁ・・・っと。」
どうやら寝室のソファーで、一人ビールを飲んでいるうちにウトウトしてしまったらしい。壁の時計は既に午前12時を回っている。
私は、浅い眠りの中で確か妻(有島祐未子:ありしま・ゆみこ:44歳)の声を聞いていたような気がした。
『・・・あなたを、愛してる。私の夫はあなただけよ。でもね・・・。』
『でもね』っていう言葉の後、妻が何を言おうとしていたのか?あるいは言ったのか?たった今見ていた夢に対する私の記憶は曖昧だった。しかし・・・。
『・・・×××××~♪』
「あっと・・・。」
私はテーブルの上に置きっ放しにしてあったスマホを手に取るとディスプレイを覗き込んだ。予想どおり、そこには私の妻、“祐未子”の名前が表示されていた。
「はい、もしもし。」
『あぁ、あなた?』
耳に当てた携帯から聞こえてくる妻の声に、私の表情は一瞬引きつったようにこわばっていたかもしれない。
『遅くなってごめんね。まだ起きてた?・・・子供たちは?』
「あぁ、大丈夫だよ。二人とも自分たちの部屋だ。」
大学生の娘と高校生の息子。幼いころと違ってそれぞれ自分の時間を持つ子供たちに、最近では私たち夫婦がそれほど干渉することはなくなっていた。
『あなたは? ・・・今・・・し、寝室?』
「うん、少しウトウトしちゃってたらしい・・・。」
妻の声が途切れがちなのはもちろん電波状態のせいではない。私は乾いた喉に無理やり唾を飲み込むとその小さな機械に向かって絞り出すように声を発する。
「そ、それで、君の方はどうなんだい?」
『は、ぁぁん・・・、あ、あ、あのね・・・。』
妻の声が甘い喘ぎ声となって震えている。
『ごめんね。まだ帰れそうにないの。まだまだ・・・あっ、あっ・・・! ダメェーッ!』
込み上げる快感を押さえ切れないように祐未子の声が途切れた。その声の調子は明らかにかなりの快感を感じている時の妻のもので、それもそのはず、電話の向こうで私の最愛の妻祐未子は今まさに若いセックスフレンドとの激しい性行為のまっ最中であるはずである。
『ぁぁぁ、あ、あなた、ごめんなさいぃぃ・・・私、もっともっとセックスしたいぃぃーー! ・・・あっ、あぁぁっ、ス、スゴイのぉぉぉっ!』
親子ほどにも年の違う男に向かって、妻は私との性行為では聞いたことのない淫らな台詞を口にしている。
『あっ、あぁっ! ま、またイッちゃうぅぅっ! イッ、イッ・・・ぁぁん、と、止めちゃだめぇ・・・! も、もっとぉぉ、もっとマンコ・・・チンポで突いてぇぇーーっ!』
男の指示なのか?祐未子の意志なのか?たぶんその両方なのだろう。これが妻の感じている様子を私に聞かせるための電話であることは明らかだった。 ~2~へ続く
2018/01/28
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