長Ⅱ17〖妻の性欲が〗その14話
長Ⅱ17〖妻の性欲が〗その14話
その13話
《・・・ん!?》
調理場に話し声が聞こえる。ひとりはいつも聞き慣れた妻の声だった。もうひとりは・・・・・低音の男の声である。
《男?・・・ 誰だ? こんな夜中に妻と誰が話してるんだ?》
妻を見つけた安堵感で落ち着きを取り戻したばかりの僕だった。 しかし・・・ 今度は妙な緊張感に包まれる。それで息を潜め、恐る恐る覗き込んだ。
「えっ!」
僕(磐田誠司:いわた・せいじ:34才)は思わず息を飲む。
妻(磐田菫:いわた・すみれ:34才)と話していたのは妻の友達(池内麻紀(いけうち・まき:34才)の旦那さん(池内敏夫:いけうち・としお:37歳)だった。池内さんは真面
目そうな事務系なタイプで眼鏡をかけ後頭部が若干禿げかけている。調理場の片隅に僕専用という訳ではないが休憩用の小部屋が。そこにはTVやテーブル等が有り、僕のこだわりで仮眠の出来る様にと畳スペース(2畳)を作っていた。
そこに2人が居る。すみれと池内さんはテーブルに向かい合う様に座っていた。よく見ると2人は手に缶ビールを持っている。テーブルの上には缶ビールの空缶4缶とお皿が1枚あった。皿の上にはソーセージと卵で和えた簡単な料理があり、それは妻の十八番(オハコ)で妻が料理したものだと容易に分かる。
妻は顔を真っ赤に染め、ビールをかなりの量飲んでいる事も見てとれた。すみれは先程の僕とのやり取りのせいでやけ酒をしたのだろう。愚痴っては笑ったり、小言を呟いたりと酔った妻にしては見たことのない姿だった。敏夫さんも顔はほのかに紅くなり、ただすみれの愚痴や小言を聞いている。
〔うんうん・・・〕と頷いては、〔菫ちゃん・・・ 飲み過ぎだよ~。〕等と言って妻を心配してくれていた。だが、しばらくするとさすがに留まる事を知らない妻の小言や愚痴に嫌気が差したのか?池内さんも困った様子で小さく、〔・・・ ぅん・・・・・・ ぅん・・・。〕としか言わなくなり始める。
僕はこれ以上は敏夫さんに迷惑をかけられないと思い、「な~んだ! こんな所にいたのか?」と言いながら2人の前に出ようとした正にその時だった。突然、すみれが『おい! 聞いてんの!』って大きな声を張り上げたのである。池内さんは驚いた様子。同じく僕もびっくりして出ていくタイミングを完全に失った。
そして妻がは続けて、『聞いてよぉ~! ・・・ あの人たらさぁ~! ・・・ 私を抱けないのよぉ! ・・・ いざって時にさぁ~! ・・・ ダメになっちゃうのぉよ! 信じられるぅ~ ・・・ 信じらんないよぉ~! もぅ~・・・。』僕はすみれの言葉に、《敏夫さんに何て事言うんだ!》と心の内で叫ぶ。池内さんが、〔それはもう沢山聞いたよ・・・。〕と妻を宥めて
いた。しかし妻は続けて、『この先ぃ・・・ ずっ~と出来ないなんてぇやだよぉ~!』って半ベソ(今にも泣き出しそうな顔)になる。 その15話へ
2018/04/13
その13話
《・・・ん!?》
調理場に話し声が聞こえる。ひとりはいつも聞き慣れた妻の声だった。もうひとりは・・・・・低音の男の声である。
《男?・・・ 誰だ? こんな夜中に妻と誰が話してるんだ?》
妻を見つけた安堵感で落ち着きを取り戻したばかりの僕だった。 しかし・・・ 今度は妙な緊張感に包まれる。それで息を潜め、恐る恐る覗き込んだ。
「えっ!」
僕(磐田誠司:いわた・せいじ:34才)は思わず息を飲む。
妻(磐田菫:いわた・すみれ:34才)と話していたのは妻の友達(池内麻紀(いけうち・まき:34才)の旦那さん(池内敏夫:いけうち・としお:37歳)だった。池内さんは真面
目そうな事務系なタイプで眼鏡をかけ後頭部が若干禿げかけている。調理場の片隅に僕専用という訳ではないが休憩用の小部屋が。そこにはTVやテーブル等が有り、僕のこだわりで仮眠の出来る様にと畳スペース(2畳)を作っていた。
そこに2人が居る。すみれと池内さんはテーブルに向かい合う様に座っていた。よく見ると2人は手に缶ビールを持っている。テーブルの上には缶ビールの空缶4缶とお皿が1枚あった。皿の上にはソーセージと卵で和えた簡単な料理があり、それは妻の十八番(オハコ)で妻が料理したものだと容易に分かる。
妻は顔を真っ赤に染め、ビールをかなりの量飲んでいる事も見てとれた。すみれは先程の僕とのやり取りのせいでやけ酒をしたのだろう。愚痴っては笑ったり、小言を呟いたりと酔った妻にしては見たことのない姿だった。敏夫さんも顔はほのかに紅くなり、ただすみれの愚痴や小言を聞いている。
〔うんうん・・・〕と頷いては、〔菫ちゃん・・・ 飲み過ぎだよ~。〕等と言って妻を心配してくれていた。だが、しばらくするとさすがに留まる事を知らない妻の小言や愚痴に嫌気が差したのか?池内さんも困った様子で小さく、〔・・・ ぅん・・・・・・ ぅん・・・。〕としか言わなくなり始める。
僕はこれ以上は敏夫さんに迷惑をかけられないと思い、「な~んだ! こんな所にいたのか?」と言いながら2人の前に出ようとした正にその時だった。突然、すみれが『おい! 聞いてんの!』って大きな声を張り上げたのである。池内さんは驚いた様子。同じく僕もびっくりして出ていくタイミングを完全に失った。
そして妻がは続けて、『聞いてよぉ~! ・・・ あの人たらさぁ~! ・・・ 私を抱けないのよぉ! ・・・ いざって時にさぁ~! ・・・ ダメになっちゃうのぉよ! 信じられるぅ~ ・・・ 信じらんないよぉ~! もぅ~・・・。』僕はすみれの言葉に、《敏夫さんに何て事言うんだ!》と心の内で叫ぶ。池内さんが、〔それはもう沢山聞いたよ・・・。〕と妻を宥めて
いた。しかし妻は続けて、『この先ぃ・・・ ずっ~と出来ないなんてぇやだよぉ~!』って半ベソ(今にも泣き出しそうな顔)になる。 その15話へ
2018/04/13
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