中Ⅱ26『妻の貸し出し(改作)』第16話
中Ⅱ26『妻の貸し出し(改作)』第16話
第15話
《やはり独身はさびしいのかもしれない。昨年になり、わたし(前島天音:まえじま・あまね:28歳)が開発メンバーに復帰してからは、村瀬憲二(むらせ・けんじ:33歳)主任に見詰められていることを意識するようになる。仕事は相変わらずハードで一般の会社のように合コンや飲み会は皆無であった。これも噂だったがわたしは[別れた奥さんに似ている。]らしいのも関係しているらしい。(それは後になって分かること。)少ない女性メンバー(かつ既婚者)なので、さすがに強引な誘いはなかったが、月に1回程度には声をかけられた。夫(前島真悟:まえじま・しんご:30歳)から告白されて、“デート相手”を二人で探している時に、子宮が“きゅん”となって、村瀬主任のことを思い出し、つい《誘われている》ことを告げてしまった。
性欲とは男の場合は“生きる源(みなもと)”や“支配欲”かもしれない。病気や怪我のときにそのような感情は湧いてこないだろう。女の方は、“母性(母親として子孫を残すための愛情)”や“異性にやすらぎを求める。”のが強いとはいえ、性欲はホルモンの関係で20歳後半から30歳半ばにかけて性欲が高まるといわれている。しかし、結婚している女性には夫以外の異性と接触する機会は皆無かもしれない。
僕は思い切って、「昨日のことについて話し合おうか?」と天音に提案してみる。『どうしても村瀬主任とくっつけたいの?』って、複雑な顔をする。「いやいや、そんな訳じゃないし、天音が嫌ならそれでいいから。」と弁解した。すると『でも丈夫だよ。真悟君のリクエストだからね。』って妖しく?ほほ笑む。
それで、「楽しかったんだろう?」と軽い質問をしてみる。すると、かなり焦った口調で、『えっ? 楽しくなんかない・・・。真悟君とがいいに決まってるよ。』って、「でもドキドキはしたんだろう?」と尋ねた。『はいはい。楽しかったしドキドキしました。』って膨れっ面(ふくれっつら)になる。「そうなんだ。やっぱり。」と冷やかすと、『もう! ホントに怒るよ。』って、少しいらついた声になったので、素直に「ごめん。」と謝る。
天音は内心“どきっ”とした。「ドキドキはしたんだろう?」と訊ねられて、頭の中では〘村瀬主任とのキス〙が鮮やかに蘇る。もう汗が出てきて、ワザと『はいはい。楽しかったしドキドキしました。』って応えた。たしかに、そのとき唇にそっと触れられただけだが、“ピリッ”と電気が走る感覚。夫とのキスとは違った。《男とのキス》は今でも感触が残っている。
夫の真悟君がわたしに「セックスしてもいいよ。」と告げても、その時は全然そのような気にはならなかった。むしろ、【夫はわたしに愛情を感じなくなっているのでは? ほかの男と浮気させて別れるつもりなのか?】って、疑ってしまった。なのに、真悟君から頂いたお金で食事用のドレスをショッピングモールで購入した後で、普段は買わない高級な下着をつい買ってしまった。【わたしは何を期待しているのだろう?】
『それで真悟君の返事が聞きたいんだけど?』夫は「逆に天音はどうしたいの? 先ずそれを僕は聞きたいな。」妻が『もうずるい。わたしは二人で話し合ったことをしただけよ。』そして、『次は真悟君がどうしたいかでしょ?』って問い質す。「僕が“いいよ”と云えば、そうするの?」《自分のことながら優柔不断な答え&質問だ。》この時の決断が僕達夫婦のターニングポイントになった。 第17話へ続く
2018/06/11
第15話
《やはり独身はさびしいのかもしれない。昨年になり、わたし(前島天音:まえじま・あまね:28歳)が開発メンバーに復帰してからは、村瀬憲二(むらせ・けんじ:33歳)主任に見詰められていることを意識するようになる。仕事は相変わらずハードで一般の会社のように合コンや飲み会は皆無であった。これも噂だったがわたしは[別れた奥さんに似ている。]らしいのも関係しているらしい。(それは後になって分かること。)少ない女性メンバー(かつ既婚者)なので、さすがに強引な誘いはなかったが、月に1回程度には声をかけられた。夫(前島真悟:まえじま・しんご:30歳)から告白されて、“デート相手”を二人で探している時に、子宮が“きゅん”となって、村瀬主任のことを思い出し、つい《誘われている》ことを告げてしまった。
性欲とは男の場合は“生きる源(みなもと)”や“支配欲”かもしれない。病気や怪我のときにそのような感情は湧いてこないだろう。女の方は、“母性(母親として子孫を残すための愛情)”や“異性にやすらぎを求める。”のが強いとはいえ、性欲はホルモンの関係で20歳後半から30歳半ばにかけて性欲が高まるといわれている。しかし、結婚している女性には夫以外の異性と接触する機会は皆無かもしれない。
僕は思い切って、「昨日のことについて話し合おうか?」と天音に提案してみる。『どうしても村瀬主任とくっつけたいの?』って、複雑な顔をする。「いやいや、そんな訳じゃないし、天音が嫌ならそれでいいから。」と弁解した。すると『でも丈夫だよ。真悟君のリクエストだからね。』って妖しく?ほほ笑む。
それで、「楽しかったんだろう?」と軽い質問をしてみる。すると、かなり焦った口調で、『えっ? 楽しくなんかない・・・。真悟君とがいいに決まってるよ。』って、「でもドキドキはしたんだろう?」と尋ねた。『はいはい。楽しかったしドキドキしました。』って膨れっ面(ふくれっつら)になる。「そうなんだ。やっぱり。」と冷やかすと、『もう! ホントに怒るよ。』って、少しいらついた声になったので、素直に「ごめん。」と謝る。
天音は内心“どきっ”とした。「ドキドキはしたんだろう?」と訊ねられて、頭の中では〘村瀬主任とのキス〙が鮮やかに蘇る。もう汗が出てきて、ワザと『はいはい。楽しかったしドキドキしました。』って応えた。たしかに、そのとき唇にそっと触れられただけだが、“ピリッ”と電気が走る感覚。夫とのキスとは違った。《男とのキス》は今でも感触が残っている。
夫の真悟君がわたしに「セックスしてもいいよ。」と告げても、その時は全然そのような気にはならなかった。むしろ、【夫はわたしに愛情を感じなくなっているのでは? ほかの男と浮気させて別れるつもりなのか?】って、疑ってしまった。なのに、真悟君から頂いたお金で食事用のドレスをショッピングモールで購入した後で、普段は買わない高級な下着をつい買ってしまった。【わたしは何を期待しているのだろう?】
『それで真悟君の返事が聞きたいんだけど?』夫は「逆に天音はどうしたいの? 先ずそれを僕は聞きたいな。」妻が『もうずるい。わたしは二人で話し合ったことをしただけよ。』そして、『次は真悟君がどうしたいかでしょ?』って問い質す。「僕が“いいよ”と云えば、そうするの?」《自分のことながら優柔不断な答え&質問だ。》この時の決断が僕達夫婦のターニングポイントになった。 第17話へ続く
2018/06/11
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