短Ⅲ27[夜はまだまだ続く]その8話
短Ⅲ27[夜はまだまだ続く]その8話
その7話 20191016
その夜、話をする間もなく私(朝倉遼平:あさくら・りょうへい:45歳)は熟睡してしま
い、翌朝は早めのアポがあったため、早々と家を出たせいで妻とは話ができなかった。
携帯のメールが妻(朝倉美代子:あさくら・みよこ:42歳)から届いたのは、仕事が一段
落して国道沿いのファミレスで食事を終えた頃である。
メッセージは次のようなものであった。
『昨日は素敵な夜をありがとう。あなたの希望だけど、あなたが絶対に怒ったり嫉妬しないのであれば、そうなっても構いません。ただし、最初の時はわたしと山口くんと二人きりにして欲しい。これだけは絶対条件です。これが守られなければ、あなたの希望には添えません。』
私の要望とは少し違ってはきているが、私は美代子にメールを返信する。
「ありがとう。条件を飲みます。山口には俺から連絡しておく。山口は大喜びすると思う。」
食事を終えファミレスの駐車場で山口亮平(やまぐち・りょうへい:30歳)に連絡した。
「カミさんが承諾したよ。」
〔ち、ちょっと待ってください。かけ直します。〕
《他人の嫁さんを抱く相談は会社ではできないだろうな。》
と思わず一人笑う。すぐに電話が鳴り、私は妻の条件を山口に話した。
〔朝倉さん、今週でもいいですか? 奥さんにすぐ電話をしてもいいですか?〕
山口の喜びと興奮が混じったような声で私に早急に承諾を求める。
「もちろん構わないさ。直接電話して予定を立ててくれよ。」と私は電話を切った。
夕方、家に戻ると美代子が『今週末にN市に行くことにしたわよ、いい?』って嬉しそう
な声で言う。私は少し嫉妬して「うん、わかった。」と言い風呂に入った。昨日放出したば
かりなのに山口と妻とのことを想像するだけで勃起してしまう。
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20191017
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