中14〖恋に恋した妻〗Part3
中14〖恋に恋した妻〗Part3
しかしそれから1か月くらい経っただろうか、事態はいきなり急転する。事の発端は、妻の咲希(さき)から哲平に≪相談したいことがある。≫とメールを送ったことだ。
哲平は返信する前に、僕に律儀に報告してくれた。
〔どうしましょう?〕
「とりあえず何の相談か聞いてみてくれ。」
その後の咲希の返信は、“僕の浮気を疑う”ものだった。もちろん身に覚えはない。咲希以外の女性に興味がないほど、愛している・・・。《なのに自分以外の男としてる咲希が見たいとか》、我ながら頭おかしいとも思う。
「一回会って話聞いてあげてよ。今度僕出張で家空けるからさ。」
〔了解です。弁解しといたら良いんですよね?〕
「明らかな誤解ならな。というか完全に誤解だけど。もしあれだったら、相談ついでに押し倒してもいいぞ!」
〔まだそんなこと言ってるんすか?〕
この時も、冗談っぽく軽口を叩き合っていた。
咲希の相談メールから半月後、僕が出張に行くのと合わせ、哲平は咲希と直接会って相談を受ける約束を取り付けていた。玄関で僕を見送る咲希の様子はいつもと変わらない。僕の浮気を疑っている様子も感じられない。だから何の心配もせずに家を出た。
その日の夜、哲平からメールが届く。≪やばいっす。何かやれそうな雰囲気なんすけど、どうしましょ?マジでいいんすか?≫僕はその文面に一瞬目を疑った。一呼吸置いて《これはドッキリだ》と思った。いくらなんでも脈絡が無さすぎる。《なんで突然に?》
ひとしきりビックリすると、気がつけば僕は涙目になっていて、さらに勃起していた。≪良いけど。でも咲希が嫌がることは絶対するなよ。あと報告はすぐにしろ!≫と返信する。すぐに哲平が≪わかりました。多分やれると思います。≫と返してきた。
出張先のホテルで、何も状況がわからず、ただ焦りだけが募る。しかし、その焦燥感は、僕の勃起をさらに促進して、哲平に抱かれる咲希を想像して抜いた。《今頃やっているのだろうか。本当に?》そう思うと、いてもたってもいられず、部屋の中をうろうろと歩き回って、気づけばまた勃起をしていた。
そして1時間ほどして、携帯が鳴る。メールの着信音です。慌てて電話を取った。
≪すいません、しちゃいました。しばらくしたら電話します。≫
「ああ・・。」と勝手に声が漏れて、携帯片手にその短い文を何度も読み返しながらオナニーをする。射精をしてしまうと脱力感が半端無かった。床に飛び散った精液を片づける気にもなれず、ベッドに倒れこんで哲平の連絡を待つ。自然に涙が零(こぼ)れた。《馬鹿な事しちゃったな》っていう凄まじい後悔と同時に、また勃起しそうな興奮を感じた。
2015/04/14
しかしそれから1か月くらい経っただろうか、事態はいきなり急転する。事の発端は、妻の咲希(さき)から哲平に≪相談したいことがある。≫とメールを送ったことだ。
哲平は返信する前に、僕に律儀に報告してくれた。
〔どうしましょう?〕
「とりあえず何の相談か聞いてみてくれ。」
その後の咲希の返信は、“僕の浮気を疑う”ものだった。もちろん身に覚えはない。咲希以外の女性に興味がないほど、愛している・・・。《なのに自分以外の男としてる咲希が見たいとか》、我ながら頭おかしいとも思う。
「一回会って話聞いてあげてよ。今度僕出張で家空けるからさ。」
〔了解です。弁解しといたら良いんですよね?〕
「明らかな誤解ならな。というか完全に誤解だけど。もしあれだったら、相談ついでに押し倒してもいいぞ!」
〔まだそんなこと言ってるんすか?〕
この時も、冗談っぽく軽口を叩き合っていた。
咲希の相談メールから半月後、僕が出張に行くのと合わせ、哲平は咲希と直接会って相談を受ける約束を取り付けていた。玄関で僕を見送る咲希の様子はいつもと変わらない。僕の浮気を疑っている様子も感じられない。だから何の心配もせずに家を出た。
その日の夜、哲平からメールが届く。≪やばいっす。何かやれそうな雰囲気なんすけど、どうしましょ?マジでいいんすか?≫僕はその文面に一瞬目を疑った。一呼吸置いて《これはドッキリだ》と思った。いくらなんでも脈絡が無さすぎる。《なんで突然に?》
ひとしきりビックリすると、気がつけば僕は涙目になっていて、さらに勃起していた。≪良いけど。でも咲希が嫌がることは絶対するなよ。あと報告はすぐにしろ!≫と返信する。すぐに哲平が≪わかりました。多分やれると思います。≫と返してきた。
出張先のホテルで、何も状況がわからず、ただ焦りだけが募る。しかし、その焦燥感は、僕の勃起をさらに促進して、哲平に抱かれる咲希を想像して抜いた。《今頃やっているのだろうか。本当に?》そう思うと、いてもたってもいられず、部屋の中をうろうろと歩き回って、気づけばまた勃起をしていた。
そして1時間ほどして、携帯が鳴る。メールの着信音です。慌てて電話を取った。
≪すいません、しちゃいました。しばらくしたら電話します。≫
「ああ・・。」と勝手に声が漏れて、携帯片手にその短い文を何度も読み返しながらオナニーをする。射精をしてしまうと脱力感が半端無かった。床に飛び散った精液を片づける気にもなれず、ベッドに倒れこんで哲平の連絡を待つ。自然に涙が零(こぼ)れた。《馬鹿な事しちゃったな》っていう凄まじい後悔と同時に、また勃起しそうな興奮を感じた。
2015/04/14
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