中14〖恋に恋した妻〗PART24
中14〖恋に恋した妻〗PART24
その晩、僕(波戸真一:はと・しんいち:29歳)は激しく妻(波戸咲希:はと・さき:29歳)を求める。僕が忘れさせてやると本気で頑張った。咲希も激しく喘いでいる。それは演技とは思えなかった。何度も激しく身体を痙攣させている。その様子を、不思議と冷静に、ああこれが本当にイッてる咲希なのかと、観察することが出来た。
でもやはり咲希は殆ど目を瞑っていて、僕とは目を合わそうとしてくれない。というよりは、必死で僕のことを見ようとするものの、やはり気まずさに耐え切れず、やがて逸らしてしまうといった感じ。キスも全然乗り気じゃなく、露骨ではないものの、あまりしたくなさそうな感じだった。でも中出しはOK。咲希の本音がますますわからなくなる。
後で確認すると、その晩に咲希からLINEが来ていた。(もちろん河野哲平:こうの・てっぺいにだ。)僕が寝た後に送ったのだろう。『ずっと君のこと考えていた。』これには僕も流石に焦りを感じ始めたが、どう幕を下ろせばいいかわかりません。また、とても自制が利かないほど興奮していたので、哲平モードに入りこんだまま続行してしまった。
「考えたって何を?」
『君に抱かれたいって。最悪だよね。』
「旦那さんのこと嫌いになったの?」
『そんなわけないでしょ!』
「今の生活に不満?」
『違うよ。』
「でも僕と会いたい?」
『君って本当に意地悪だね。』
「咲希さんから会いたいって言ってくれたら会ってあげるよ。」
『会うのはもう絶対駄目。本当もうやばいから。』
「何がやばいの?」
『君とのことよ。』
「本気になりそう?」
『てゆうか、前からタイプだなって思っていたんだ。』
「それはいつから? 最初から?」
『ごめんね。もう本当やめよう。あたし本当馬鹿だなって思う。君とするのすっごい気持ち良いし、君のことも好きかもだけど、でももうこれ以上はもう無理だよ。もう真一君裏切りたくないの。ごめんなさい。』
僕はここで頃合かと思い、最後のつもりでメールを送った。そして、ちゃっかり自分の本音とフォローも入れて「わかった。苦しませてごめん。でも浮気なんて、誰でもしちゃうもんなんだから、そこまで背負わなくてもいいと思うよ。ただ旦那さんは、今のところ絶対してないからそれは安心していい。これからもしないと思うよ。あの人、咲希さん以外眼中ないから。」
その後、こっそり覗いたら咲希は涙目になっていた。哲平との関係を清算したのが辛かったのか? それとも僕への罪悪感によるものか? それは解からない。 PART25へ続く
2016/12/09
その晩、僕(波戸真一:はと・しんいち:29歳)は激しく妻(波戸咲希:はと・さき:29歳)を求める。僕が忘れさせてやると本気で頑張った。咲希も激しく喘いでいる。それは演技とは思えなかった。何度も激しく身体を痙攣させている。その様子を、不思議と冷静に、ああこれが本当にイッてる咲希なのかと、観察することが出来た。
でもやはり咲希は殆ど目を瞑っていて、僕とは目を合わそうとしてくれない。というよりは、必死で僕のことを見ようとするものの、やはり気まずさに耐え切れず、やがて逸らしてしまうといった感じ。キスも全然乗り気じゃなく、露骨ではないものの、あまりしたくなさそうな感じだった。でも中出しはOK。咲希の本音がますますわからなくなる。
後で確認すると、その晩に咲希からLINEが来ていた。(もちろん河野哲平:こうの・てっぺいにだ。)僕が寝た後に送ったのだろう。『ずっと君のこと考えていた。』これには僕も流石に焦りを感じ始めたが、どう幕を下ろせばいいかわかりません。また、とても自制が利かないほど興奮していたので、哲平モードに入りこんだまま続行してしまった。
「考えたって何を?」
『君に抱かれたいって。最悪だよね。』
「旦那さんのこと嫌いになったの?」
『そんなわけないでしょ!』
「今の生活に不満?」
『違うよ。』
「でも僕と会いたい?」
『君って本当に意地悪だね。』
「咲希さんから会いたいって言ってくれたら会ってあげるよ。」
『会うのはもう絶対駄目。本当もうやばいから。』
「何がやばいの?」
『君とのことよ。』
「本気になりそう?」
『てゆうか、前からタイプだなって思っていたんだ。』
「それはいつから? 最初から?」
『ごめんね。もう本当やめよう。あたし本当馬鹿だなって思う。君とするのすっごい気持ち良いし、君のことも好きかもだけど、でももうこれ以上はもう無理だよ。もう真一君裏切りたくないの。ごめんなさい。』
僕はここで頃合かと思い、最後のつもりでメールを送った。そして、ちゃっかり自分の本音とフォローも入れて「わかった。苦しませてごめん。でも浮気なんて、誰でもしちゃうもんなんだから、そこまで背負わなくてもいいと思うよ。ただ旦那さんは、今のところ絶対してないからそれは安心していい。これからもしないと思うよ。あの人、咲希さん以外眼中ないから。」
その後、こっそり覗いたら咲希は涙目になっていた。哲平との関係を清算したのが辛かったのか? それとも僕への罪悪感によるものか? それは解からない。 PART25へ続く
2016/12/09
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