短Ⅲ23≪性春≫第1話
短Ⅲ23≪性春≫第1話
(原題=彼女にとって僕の存在とは何だ 投稿者・投稿日=不詳)
伊東美咲(いとう・みさき:19歳)が、唐沢健人(からさわ・けんと:20歳)と付き合い始めたのは半年ほど前である。付き合い当初は美男美女のお似合いのカップルに見えたのだけれど、実際はあんまりうまくいってなかったようだった。詳しくは知らないけれど、原因は健人の浮気のようである。『なんであの人は私だけを見てくれないんだろ?』僕(安藤祐輝:あんどう:ゆうき:19歳)は美咲からときどき相談を受けていたのだけれど、そのたびに「辛いならちょっと距離を置いてみれば。」とか無難なことしか言えずにいた。
というのは、美咲が具体的な話をあまりしたがらなかったこともあるし、僕が聞きたがらなかったのもある。本来なら親身に相談に乗って、健人から美咲を奪うくらいのほうがよかったのかもしれないのだけれど、あまり自分から話したがらないことを訊くのは踏み込み過ぎだし、なによりも僕が、大好きな美咲から彼氏の話なんか聞くのは嫌だったからだ。
そんな美咲が健人と別れたのは二月(ふたつき)ぐらい前だ。どうやって別れたのかは、詳しくは知らない。ただ美咲は、『もうついていけない。』と言っていた。そのあと本当に美咲が、彼のことを忘れられたかといえばそうでもなかった。美咲が健人のことがすごく好きだったのは分かる。
だって僕の目から見ても健人はかっこいい。それで、かっこいいだけじゃなくて話もうまくて、大学での成績も優秀で奨学金とか貰っていたのかな?詳しくは分からないけど、まあ、女性マンガの主人公のようなカッコイイ青年だった。笑うと白い歯が光りそうなそんな感じ。実際にもてていたのである。
別れた後、僕が見ていて美咲はやばいくらい辛そうだった。鬱になって、数日たってちょっと元気を取り戻したかと思うと、何かの拍子に泣き出す。とかそんな感じで、僕は頑張って慰めたりしたのだけど、正直僕が役に立っていたのかどうか分からない。こういうのって結局自分で立ち直るしかないだろうと思った。
そして、僕が美咲と付き合うようになったのは1カ月ほど前である。『祐輝くんといると私すごく安心するの…。』ってベタなセリフを言われて、「僕は美咲を絶対に泣かせないよ。」ともっとベタなセリフを言ったりして、いつも一緒にいるようになった。
セックスをしたのは1週間ほど前です。僕が美咲の部屋に行って、肉じゃがを一緒に作ったりして、ビールを飲んでいたら、帰りたくなくなり、美咲に覆い被さってしまった。でもこれはちょっと失敗だったかもしれない。セックスが終わって裸で抱き合っていたとき、『ちょっと祐輝くんの目が怖かった。』って言われる。僕はそのとき男の嫌なとこが出ちゃっていたし、美咲はそういうのに敏感になっていた。
セックスは、もっと彼女が落ち着いてからにしようって思ったが、正直に言うと、我慢できるかどうか、自信がない。裸で僕は美咲の背中に張り付き、そっと置いた手の平に感じた乳房は、手からあふれんばかりに張りがあって、とけそうなくらいどこまでも柔らかく、胸に感じる美咲の背中は温かくしなやかで、すらりとした美咲の足を腿に感じながら、ずっと美咲の中に沈みこんでいたいって思った。 第2話へ続く
2017/03/27
(原題=彼女にとって僕の存在とは何だ 投稿者・投稿日=不詳)
伊東美咲(いとう・みさき:19歳)が、唐沢健人(からさわ・けんと:20歳)と付き合い始めたのは半年ほど前である。付き合い当初は美男美女のお似合いのカップルに見えたのだけれど、実際はあんまりうまくいってなかったようだった。詳しくは知らないけれど、原因は健人の浮気のようである。『なんであの人は私だけを見てくれないんだろ?』僕(安藤祐輝:あんどう:ゆうき:19歳)は美咲からときどき相談を受けていたのだけれど、そのたびに「辛いならちょっと距離を置いてみれば。」とか無難なことしか言えずにいた。
というのは、美咲が具体的な話をあまりしたがらなかったこともあるし、僕が聞きたがらなかったのもある。本来なら親身に相談に乗って、健人から美咲を奪うくらいのほうがよかったのかもしれないのだけれど、あまり自分から話したがらないことを訊くのは踏み込み過ぎだし、なによりも僕が、大好きな美咲から彼氏の話なんか聞くのは嫌だったからだ。
そんな美咲が健人と別れたのは二月(ふたつき)ぐらい前だ。どうやって別れたのかは、詳しくは知らない。ただ美咲は、『もうついていけない。』と言っていた。そのあと本当に美咲が、彼のことを忘れられたかといえばそうでもなかった。美咲が健人のことがすごく好きだったのは分かる。
だって僕の目から見ても健人はかっこいい。それで、かっこいいだけじゃなくて話もうまくて、大学での成績も優秀で奨学金とか貰っていたのかな?詳しくは分からないけど、まあ、女性マンガの主人公のようなカッコイイ青年だった。笑うと白い歯が光りそうなそんな感じ。実際にもてていたのである。
別れた後、僕が見ていて美咲はやばいくらい辛そうだった。鬱になって、数日たってちょっと元気を取り戻したかと思うと、何かの拍子に泣き出す。とかそんな感じで、僕は頑張って慰めたりしたのだけど、正直僕が役に立っていたのかどうか分からない。こういうのって結局自分で立ち直るしかないだろうと思った。
そして、僕が美咲と付き合うようになったのは1カ月ほど前である。『祐輝くんといると私すごく安心するの…。』ってベタなセリフを言われて、「僕は美咲を絶対に泣かせないよ。」ともっとベタなセリフを言ったりして、いつも一緒にいるようになった。
セックスをしたのは1週間ほど前です。僕が美咲の部屋に行って、肉じゃがを一緒に作ったりして、ビールを飲んでいたら、帰りたくなくなり、美咲に覆い被さってしまった。でもこれはちょっと失敗だったかもしれない。セックスが終わって裸で抱き合っていたとき、『ちょっと祐輝くんの目が怖かった。』って言われる。僕はそのとき男の嫌なとこが出ちゃっていたし、美咲はそういうのに敏感になっていた。
セックスは、もっと彼女が落ち着いてからにしようって思ったが、正直に言うと、我慢できるかどうか、自信がない。裸で僕は美咲の背中に張り付き、そっと置いた手の平に感じた乳房は、手からあふれんばかりに張りがあって、とけそうなくらいどこまでも柔らかく、胸に感じる美咲の背中は温かくしなやかで、すらりとした美咲の足を腿に感じながら、ずっと美咲の中に沈みこんでいたいって思った。 第2話へ続く
2017/03/27
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