短Ⅲ19〖Mの彼女〗その6
短Ⅲ19〖Mの彼女〗その6
その5
今井聡美(いまい・さとみ:21歳)が早坂哲朗(はやさか・てつろう:43歳)さんと初めてのランチに行きます。僕(森山大志:もりやま・たいし:28歳)はいろんな妄想を繰り返し、そわそわとしながら日中を過ごしました。何度見ても、進まない時計。ペットボトルのお茶を飲んでも、潤わない口内。食べても味が薄く感じる、板チョコ・・・などなど。
15時前、聡美からLINEが・・・。
『酔神(バイト先の飲み屋)に到着。これから頑張ります。』
「やっと連絡きたなー(笑)。 お仕事頑張ってね。ちなみに、ランチはどうだった? 早坂さんは一緒?」
ストレートに訊くのがもったいないというか、怖いというか、なんとなくモゴモゴした質問になってしまいます。
『ランチは普通に美味しかった(笑)。 早坂さんにおごってもらっちゃった。』
結果・・・・・・。この日はただの食事のみ。この後、聡美のバイト先に行きましたが、早坂さんは来ておらず、僕の妄想は妄想で終わりました・・・。この夜、聡美を早坂さんになったつもりで激しく突きます。
早坂さんからの報告メールでは、〔聡美ちゃんはガードが固いので、初めは何もせず、信頼度を上げてから口説く作戦にします。〕とのこと。それでも、偉大な一歩と、ものすごい興奮でした。
そして初めてのランチから2カ月ちょっと・・・。その間、ランチを3回、僕の代わりでディナーを一回、早坂さんと聡美は二人きりで行きます。全て、聡美からも早坂さんからも報告がありました。《そろそろ次のステップに行って欲しい》と考えていたころ、早坂さんとの4回目のランチの時です。
仕事の最中、携帯にメールが・・・、聡美とランチをしているはずの早坂さんからでした。
〔大志くん、ついに念願の、聡美ちゃんの唇をいただきました(笑)。流れ次第ですが、このまま進めそうだと思います。覚悟できていますか?〕
僕は携帯を落としそうになりました。《まさか!まさか!まさか!》の急展開です。《早く次のステップへ!》なんて考えていたのがいけなかったか? 聡美がキスしたことも大興奮でしたが、その先までいくのか・・・・・・・・・。
吐きそうな程の興奮と、泣きそうな程の期待と後悔のなか、僕は震える手で、「よろしくお願いします。」とだけ、送り返しました・・・。それからは、聡美からも早坂さんからも連絡が来ません。いつもなら、『ランチ終わったよ。』って元気良く聡美からLINEが来る時間も過ぎます。僕は同僚に「気分が悪い。」と席を離れ、一人になれる場所を求め歩きまわりました。
頭の中が、聡美でいっぱいです。[不安・期待・興奮・怒り・罪悪感]いろんな感情がない交ぜになり、僕を嵐の様に襲います・・・。《今日はバイトに行かないのかな・・・?》なんてバカみたいに時計とにらみ合っていると、携帯がなりました。聡美からのLINEです。
『ランチ終わったよ。このままバイトへ(>_<)シュワッチ(^_^)v』
早坂さんのことは一言もありませんでしたが、僕は聡美のLINEを見ながら、痛いくらい勃起していました。 その7に続く
2017/03/20
その5
今井聡美(いまい・さとみ:21歳)が早坂哲朗(はやさか・てつろう:43歳)さんと初めてのランチに行きます。僕(森山大志:もりやま・たいし:28歳)はいろんな妄想を繰り返し、そわそわとしながら日中を過ごしました。何度見ても、進まない時計。ペットボトルのお茶を飲んでも、潤わない口内。食べても味が薄く感じる、板チョコ・・・などなど。
15時前、聡美からLINEが・・・。
『酔神(バイト先の飲み屋)に到着。これから頑張ります。』
「やっと連絡きたなー(笑)。 お仕事頑張ってね。ちなみに、ランチはどうだった? 早坂さんは一緒?」
ストレートに訊くのがもったいないというか、怖いというか、なんとなくモゴモゴした質問になってしまいます。
『ランチは普通に美味しかった(笑)。 早坂さんにおごってもらっちゃった。』
結果・・・・・・。この日はただの食事のみ。この後、聡美のバイト先に行きましたが、早坂さんは来ておらず、僕の妄想は妄想で終わりました・・・。この夜、聡美を早坂さんになったつもりで激しく突きます。
早坂さんからの報告メールでは、〔聡美ちゃんはガードが固いので、初めは何もせず、信頼度を上げてから口説く作戦にします。〕とのこと。それでも、偉大な一歩と、ものすごい興奮でした。
そして初めてのランチから2カ月ちょっと・・・。その間、ランチを3回、僕の代わりでディナーを一回、早坂さんと聡美は二人きりで行きます。全て、聡美からも早坂さんからも報告がありました。《そろそろ次のステップに行って欲しい》と考えていたころ、早坂さんとの4回目のランチの時です。
仕事の最中、携帯にメールが・・・、聡美とランチをしているはずの早坂さんからでした。
〔大志くん、ついに念願の、聡美ちゃんの唇をいただきました(笑)。流れ次第ですが、このまま進めそうだと思います。覚悟できていますか?〕
僕は携帯を落としそうになりました。《まさか!まさか!まさか!》の急展開です。《早く次のステップへ!》なんて考えていたのがいけなかったか? 聡美がキスしたことも大興奮でしたが、その先までいくのか・・・・・・・・・。
吐きそうな程の興奮と、泣きそうな程の期待と後悔のなか、僕は震える手で、「よろしくお願いします。」とだけ、送り返しました・・・。それからは、聡美からも早坂さんからも連絡が来ません。いつもなら、『ランチ終わったよ。』って元気良く聡美からLINEが来る時間も過ぎます。僕は同僚に「気分が悪い。」と席を離れ、一人になれる場所を求め歩きまわりました。
頭の中が、聡美でいっぱいです。[不安・期待・興奮・怒り・罪悪感]いろんな感情がない交ぜになり、僕を嵐の様に襲います・・・。《今日はバイトに行かないのかな・・・?》なんてバカみたいに時計とにらみ合っていると、携帯がなりました。聡美からのLINEです。
『ランチ終わったよ。このままバイトへ(>_<)シュワッチ(^_^)v』
早坂さんのことは一言もありませんでしたが、僕は聡美のLINEを見ながら、痛いくらい勃起していました。 その7に続く
2017/03/20
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