長Ⅱ18[夫の性癖 妻の変身]第4回
長Ⅱ18[夫の性癖 妻の変身]第4回
第3回
[いってきます。]ってランドセルを背負い玄関を出ていく娘を『いってらっしゃい、車に気を付けるのよ。』朝食の後片付けをしながら見送る妻(豊田絵梨:とよだ・えり:34歳)。いつもと変わらぬ朝の光景だが《ああ逢沢は絵梨のあの身体で》、朝食を終えコーヒーを啜る俺(豊田志朗:とよだ・しろう:38歳)だけは何か違うようだ。昨夜の良からぬ妄想を今だ引きずりつつ絵梨の後ろ姿を眺め《どうやって?》これまた昨夜に閃いたある試みについて頭がいっぱいという感じだった。
『あなた、何してるの? そろそろ行かないと。』
そんな俺に絵梨は時計を示して出勤を促す。
「ああそうだな、いってくるよ。」
俺は絵梨の言葉に我に返り、上着を羽織り、鞄を手にして玄関に向かう。
『あなた、いってらっしゃい、気をつけてね。』
俺の妙な思案に暮れた心中など察することもなく絵梨は送り出した。
《ああこの絵梨が逢沢に・・・ああたまらん。》
笑顔を振り撒き自らを送り出す妻への愛おしさが俺の寝取られのボルテージを高めてしまう。
職場に着き、出勤して来た逢沢文彦(あいざわ・ふみひこ:26歳)の姿を見かけると、《あっ逢沢だ! ああどうしよう?》と何か気後れをしてしまう俺がいた。《いきなり絵梨を抱いてくれなんて言う訳にもいかないしなあ。》と戸惑いを覚える。
〔あ先輩、おはようございます。昨夜はご馳走様でした。〕
逢沢が声を掛けてきた。
「おぅ、逢沢、おはよう。」
平静を装っている俺だが脳裏を巡る昨夜の事と湧き出た異常ともいえる性癖による戸惑いは続いている。
〔本当に奥さんの料理は美味しかったです。よろしくお伝えください。では。〕
「そうか、それならまたいつでも来いよ。」
逢沢にそんな強がりの返事をしつつも、《次に来た時に逢沢は絵梨を・・・。》俺は淫らな妄想に耽(ふけ)っていた(ある一つの事に夢中になる)。
この日は、《逢沢の奴は絵梨のどんな淫らな姿を想像しているんだろうか》妻が他の男の性の対象となっていることに興奮する。《今度あいつが家に来た時がチャンスだ。しかしどうやって絵梨を・・・》湧き出る願望を満たす為の思案そして、《だがこんなことをしたら何か取り返しの付かないことに・・・。》そんな尋常ではない妄想に耽る自らへの諌めとが交互に俺の脳裏を占有していた。
《絵梨を逢沢に抱かせるにはどうすればいいのか》帰宅して、夕食そして入浴を済ませても俺の脳裏には寝取られの思索が占有し続ける。また、《だが本当にいいのだろうか》という自らの尋常ではない願望への躊躇(とまどい)いも存在していた。 第5回へ続く
2017/05/16
第3回
[いってきます。]ってランドセルを背負い玄関を出ていく娘を『いってらっしゃい、車に気を付けるのよ。』朝食の後片付けをしながら見送る妻(豊田絵梨:とよだ・えり:34歳)。いつもと変わらぬ朝の光景だが《ああ逢沢は絵梨のあの身体で》、朝食を終えコーヒーを啜る俺(豊田志朗:とよだ・しろう:38歳)だけは何か違うようだ。昨夜の良からぬ妄想を今だ引きずりつつ絵梨の後ろ姿を眺め《どうやって?》これまた昨夜に閃いたある試みについて頭がいっぱいという感じだった。
『あなた、何してるの? そろそろ行かないと。』
そんな俺に絵梨は時計を示して出勤を促す。
「ああそうだな、いってくるよ。」
俺は絵梨の言葉に我に返り、上着を羽織り、鞄を手にして玄関に向かう。
『あなた、いってらっしゃい、気をつけてね。』
俺の妙な思案に暮れた心中など察することもなく絵梨は送り出した。
《ああこの絵梨が逢沢に・・・ああたまらん。》
笑顔を振り撒き自らを送り出す妻への愛おしさが俺の寝取られのボルテージを高めてしまう。
職場に着き、出勤して来た逢沢文彦(あいざわ・ふみひこ:26歳)の姿を見かけると、《あっ逢沢だ! ああどうしよう?》と何か気後れをしてしまう俺がいた。《いきなり絵梨を抱いてくれなんて言う訳にもいかないしなあ。》と戸惑いを覚える。
〔あ先輩、おはようございます。昨夜はご馳走様でした。〕
逢沢が声を掛けてきた。
「おぅ、逢沢、おはよう。」
平静を装っている俺だが脳裏を巡る昨夜の事と湧き出た異常ともいえる性癖による戸惑いは続いている。
〔本当に奥さんの料理は美味しかったです。よろしくお伝えください。では。〕
「そうか、それならまたいつでも来いよ。」
逢沢にそんな強がりの返事をしつつも、《次に来た時に逢沢は絵梨を・・・。》俺は淫らな妄想に耽(ふけ)っていた(ある一つの事に夢中になる)。
この日は、《逢沢の奴は絵梨のどんな淫らな姿を想像しているんだろうか》妻が他の男の性の対象となっていることに興奮する。《今度あいつが家に来た時がチャンスだ。しかしどうやって絵梨を・・・》湧き出る願望を満たす為の思案そして、《だがこんなことをしたら何か取り返しの付かないことに・・・。》そんな尋常ではない妄想に耽る自らへの諌めとが交互に俺の脳裏を占有していた。
《絵梨を逢沢に抱かせるにはどうすればいいのか》帰宅して、夕食そして入浴を済ませても俺の脳裏には寝取られの思索が占有し続ける。また、《だが本当にいいのだろうか》という自らの尋常ではない願望への躊躇(とまどい)いも存在していた。 第5回へ続く
2017/05/16
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