長Y〖彼女の恋〗パート53
長Y〖彼女の恋〗パート53
パート52
彼女(新島七海:にいじま・ななみ)が松嶋晃司(まつしま・こうじ:46歳)さんを選んだ日から僕(柴崎孝信:しばさき・たかのぶ)は、松嶋さんと何度となくメールや電話で打ち合わせをしました。彼は本当に大人な感じで、一つ一つの言葉にゆとりを感じ、ガツガツしないところにとても好感を持ちました。
この頃には七海も新しい仕事を始めていましたので、なかなか3人の時間が合わず、決行日が延びていましたが、松嶋さんはゆっくりと待ってくれています。そんな松嶋さんの態度に、七海も少しずつ慣れて行って・・ついにその日がやって来ました。前日、僕は七海を抱きしめながら眠りにつきます。《僕の希望でスタートした計画が明日には・・》と考えると、期待や不安が交互に襲って来て、セックスは出来ませんでした。
その日は土曜日で、僕と七海はいつもよりちょっと気合いを入れた服を来て、昼前にはアパートを出ます。2人とも、あんまり口にはしませんでしたが、松嶋さんのことで頭がいっぱいでした。
七海は白と黒のストライプのマキシ丈のワンピースにデニムのジャケットを羽織り、太めの革ベルトを巻き、少しヒールの高いサンダルを履いていました。白く綺麗な脚が、いつにも増して長く見えます。
僕より少し背の高くなった彼女を連れて歩くと、なんだかみんなこっちを見ている様な気持ちになりました
『お天気よくて気持ちいいね♪』
僕に向けられた笑顔は、無垢な美しさで、これから年上の男に抱かれに行く・・汗だくになり、淫らな声をあげる・・そんな妄想の中の姿とはかけ離れていました。
松嶋さんとの待ち合わせ場所に向かう電車の中でも、七海は終始ご機嫌です。「・・なんだか、いつもより嬉しそうだね? そんなに松嶋さんに会うの楽しみなの?」と僕が尋ねると、七海は僕の腕を軽くつねって、『こらっ・・こんな風に2人で出掛けるのが久しぶりで嬉しいんです!・・クスクス・・まったく♪』そういえば、《僕の仕事が忙しくなり、七海も新しい仕事を始めて、松嶋さんとの打ち合わせもあり、なかなか2人でのデートをしてなかったなぁ》と思い返し、少し申し訳なくなりました。
松嶋晃司さんとの待ち合わせ(夕方の4時)に少し時間があったので、僕と七海はほんの少しのデートを楽しみます。時間は短かったので大好きな映画なんかは無理でしたが、駅周辺の雑貨屋や本屋などを周りました。僕は恋人繋ぎをした彼女の手を見ていたら、《松嶋さんとの待ち合わせ場所に行かないで、このまま七海と1日一緒に過ごそうか》なんてことを考えてしまいました。 パート54へ続く
2017/12/22
パート52
彼女(新島七海:にいじま・ななみ)が松嶋晃司(まつしま・こうじ:46歳)さんを選んだ日から僕(柴崎孝信:しばさき・たかのぶ)は、松嶋さんと何度となくメールや電話で打ち合わせをしました。彼は本当に大人な感じで、一つ一つの言葉にゆとりを感じ、ガツガツしないところにとても好感を持ちました。
この頃には七海も新しい仕事を始めていましたので、なかなか3人の時間が合わず、決行日が延びていましたが、松嶋さんはゆっくりと待ってくれています。そんな松嶋さんの態度に、七海も少しずつ慣れて行って・・ついにその日がやって来ました。前日、僕は七海を抱きしめながら眠りにつきます。《僕の希望でスタートした計画が明日には・・》と考えると、期待や不安が交互に襲って来て、セックスは出来ませんでした。
その日は土曜日で、僕と七海はいつもよりちょっと気合いを入れた服を来て、昼前にはアパートを出ます。2人とも、あんまり口にはしませんでしたが、松嶋さんのことで頭がいっぱいでした。
七海は白と黒のストライプのマキシ丈のワンピースにデニムのジャケットを羽織り、太めの革ベルトを巻き、少しヒールの高いサンダルを履いていました。白く綺麗な脚が、いつにも増して長く見えます。
僕より少し背の高くなった彼女を連れて歩くと、なんだかみんなこっちを見ている様な気持ちになりました
『お天気よくて気持ちいいね♪』
僕に向けられた笑顔は、無垢な美しさで、これから年上の男に抱かれに行く・・汗だくになり、淫らな声をあげる・・そんな妄想の中の姿とはかけ離れていました。
松嶋さんとの待ち合わせ場所に向かう電車の中でも、七海は終始ご機嫌です。「・・なんだか、いつもより嬉しそうだね? そんなに松嶋さんに会うの楽しみなの?」と僕が尋ねると、七海は僕の腕を軽くつねって、『こらっ・・こんな風に2人で出掛けるのが久しぶりで嬉しいんです!・・クスクス・・まったく♪』そういえば、《僕の仕事が忙しくなり、七海も新しい仕事を始めて、松嶋さんとの打ち合わせもあり、なかなか2人でのデートをしてなかったなぁ》と思い返し、少し申し訳なくなりました。
松嶋晃司さんとの待ち合わせ(夕方の4時)に少し時間があったので、僕と七海はほんの少しのデートを楽しみます。時間は短かったので大好きな映画なんかは無理でしたが、駅周辺の雑貨屋や本屋などを周りました。僕は恋人繋ぎをした彼女の手を見ていたら、《松嶋さんとの待ち合わせ場所に行かないで、このまま七海と1日一緒に過ごそうか》なんてことを考えてしまいました。 パート54へ続く
2017/12/22
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