長Y〖彼女の恋〗パート56
長Y〖彼女の恋〗パート56
パート55 20190126
「どうしたの?」
僕(柴崎孝信:しばさき・たかのぶ)が聞くと・・新島七海(にいじま・ななみ)は、ギュッと腕に力を入れたあとで放し、おもむろに肩から掛けたままだった小さなバックから一枚の紙を取り出します。それは・・、ずっと前に書いた【僕は七海を捨てません】というヘンテコな誓約書でした。
きちんと四角く折ってある紙を開きます。
『・・約束だからね・・。ちゃんと・・守ってね・・。』
今度は僕が七海を抱きしめる番でした。それぞれ服を脱ぎ、お湯をかけてから湯船に浸かります。僕の股の間に七海がスッポリ入る形で七海は背中を預けて来ました。
「・・緊張してるの?」
『少しね・・それと孝信くんに見られたくないわ・・。』
「僕の時より感じないでね。」
『・・実はね・・さっきお店でちょっと足を触られちゃったの・・・。ごめんなさい。』
「えっ!! 直に?」
『服の上から・・孝信くんがおトイレ行っちゃって、2人になった時に急に・・隣の席に移ってきて〔孝信くんはこうした方が喜ぶよ〕と松嶋(晃司:まつしま・こうじ:46歳)さんが言うから・・・。』
「どっどうだったの?」
『よくわかんないよ、でも・・手はゴツゴツして温かかったなぁ・・。』
僕はそれだけでペニスが痛いくらい勃起してしまいます。その後、僕は七海のスベスベのカラダをすみからすみまで洗ってあげて、松嶋さんの待つベッドルームへ向かいました。
この時の僕は、意外と冷静に周りを見ていたつもりでしたが、きっと一番緊張していたかもしれません。赤いベッドルームに入ると入れ違いで松嶋さんがバスルームへ入って行きます。部屋には何かクラシックのような音楽が流れていましたが、僕には自分の心臓の音が大きくハッキリと聴こえていました。ウルサいくらいに・・・。
『・・約束だからね・・・。』
「・・ん?」
『・・わたしを捨てないって・・。』
「大丈夫だよ・・何があっても・・僕は七海が大好きだから・・。」
『・・うん♪ わたしも・・孝信くんが大好き♪』
まるで・・これから起こることなど、無いかのように・・僕達は自然と見つめ合って・・キスをしました。 パート57に続く
20190214
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