超短Ⅱ26[嫁の本音]4話
超短Ⅱ26[嫁の本音]4話
3話 20190211
『え~・・来週の水曜に? ほんとうにするの?』
「瀬奈が嫌でなければ・・。」
『・・・・わかったわ・・でも、無理なら止めてもいいのよね?』
「うん、もちろんさ・・・。」
『わたしはあなただけだからね・・。』
いよいよ水曜日を迎えて・・嫁(保科瀬奈:ほしな・せな:27歳)は朝から落ち着かなかった。僕(保科博隆:ほしな・ひろたか:27歳)は仕事を定時に終わり、家に帰り嫁を車に乗せて大親友の朝倉祐樹(あさくら・ゆうき:28歳)のマンションに向かう。意外だったのが嫁はTシャツにジーパン姿でお洒落をあまりしていなかった。
「お洒落しないんだね?」
『朝倉君がその気になったらまずいでしょ。』
どうやら朝倉の方からあきられることを望んでいたのかもしれません。
朝倉のマンションの近くに車を止めても、嫁は車内からなかなか出ようとしない。『あなた・キスして・・。』って嫁から珍しく求めてきて僕はキスをして送りだした。その送り出したときの緊張というか不安というかこれでいいのか・・て何度も自問自答していたことを思い出します。
そして、嫁が朝倉のマンションに入ってその間僕は車の中で、《やはり僕には寝取られの性癖はないのでは・・。》と考えていた。1時間が経過して、何も連絡なく戻ってくる気配がしなくかなり不安で耐えられなくなり朝倉の携帯にかけます。
「もしもし・・・祐樹。」(周りはし~んとしている)
〔ああ、どうした?〕
「今どうしてる?」
〔・・してる途中だよ。〕
と同時にパタン! て肌をたたかれた音が聞こえてきました。
「やはりダメだ、嫁さんを返してくれる?」
〔分かった・・ルールだもんね。〕(携帯が切られた)
10数分後に瀬奈がマンションから出てきて、車の中に入ってくるが無言で俯いていた。僕は何事もなかったかのように車を走らせ、途中の公園の駐車場に止めて嫁から報告を受けます。 5話に続く
20190215
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