短Ⅲ17<嫁の微笑み> 第10話 完
短Ⅲ17<嫁の微笑み> 第10話 完
第9話
嫁(畠田未來:はただ・みらい:28歳)は明らかにプレイの事を意識している。いや、期待しているような、それでいて拒否しているようなどっちとも取れるような表情だった。それで、俺(畠田弘文:はただ・ひろふみ:31歳)がきっかけをつくる。
「前島ー!」
〔はい。〕
「おまえ、未來とキスしたいよなー?」
と聞いたら、前島伸治(まえじま・しんじ:29歳)はソファから降りて正座して〔はい!〕と、すごい良い返事をした。
嫁は けらけらと笑い、ちゅって⼀回俺にキスをする。『じゃあね、弘文君が前島君とキスしたらしてあげる。』って⾔った途端に、前島の顔は明らかに引いていた。それは嫁がそう⾔った瞬間の俺の⽬がマジだったからだと思う。未來が他の男といちゃいちゃする姿を⾒
るためにはそれくらいの犠牲は辞さない覚悟だった。
俺は前島に無⾔でにじり寄る。前島は僅かに後ずさったが俺の表情を⾒て諦めたのか⽬を瞑った。ええい、いってしまえ!と勢いで⼝を近づけると、後ろから思いっきり⾸を引っ張られる。『ごめん。それはやっぱやだ。』って嫁が笑っていた。それから後ろに仰向けで倒れた俺にキスしてきた。『男でも嫉妬する。⼤好きだから。』って⾔ってもっかいキスしてくる。
今思うと この辺の、普段なら考えられない嫁の⽢えぶりは・・・この後で前島とセックスするのがわかっていたから、その前に俺に愛情をアピールする為のものだったんじゃないかと思う。やっぱり罪悪感はあるのだ。
とにかくその流れで、やっぱり⼆人にセックスしてもらうことになる。部屋とかは前と⼀緒で、俺も同様に隣の和室で正座待機となった。酒も多少は残っていたし、⼆度⽬だし、さっきまで楽しく談笑してたしで、わりとスムーズに⼆人はセックスを開始する。隣からは、ばさばさとお互いの服が落ちていく⾳が聞こえる。その合間合間に、『やぁん。』って嫁の可愛い声も漏れ聞こえてきた。
前回とは違い、愛撫中に微かに聞こえる。
『・・・ん。』とか『・・・あぁ。』
という嫁の吐息。
『あぁんだめ、キスは、だめ。』
〔だめ?〕
『うん。』
〔じゃあこっち触って。〕
『あん、やだ、もう。』
隣から聞こえる⼩声の会話。しかも時折くすくすと笑い声も混じっていて、俺は背中がぞわぞわするような嫉妬にかられた。セックス中だけは次第にタメ⼝になる前島に感心する。嫁の未来は前島より1歳下だけど、前島は体育会系だから、先輩である俺の嫁ということで上下関係的には上らしい。だから嫁にはいつも敬語だったのに、それが崩れて⼀対⼀の男と⼥になっているこの瞬間にどきっとした。 完
2018/03/13
第9話
嫁(畠田未來:はただ・みらい:28歳)は明らかにプレイの事を意識している。いや、期待しているような、それでいて拒否しているようなどっちとも取れるような表情だった。それで、俺(畠田弘文:はただ・ひろふみ:31歳)がきっかけをつくる。
「前島ー!」
〔はい。〕
「おまえ、未來とキスしたいよなー?」
と聞いたら、前島伸治(まえじま・しんじ:29歳)はソファから降りて正座して〔はい!〕と、すごい良い返事をした。
嫁は けらけらと笑い、ちゅって⼀回俺にキスをする。『じゃあね、弘文君が前島君とキスしたらしてあげる。』って⾔った途端に、前島の顔は明らかに引いていた。それは嫁がそう⾔った瞬間の俺の⽬がマジだったからだと思う。未來が他の男といちゃいちゃする姿を⾒
るためにはそれくらいの犠牲は辞さない覚悟だった。
俺は前島に無⾔でにじり寄る。前島は僅かに後ずさったが俺の表情を⾒て諦めたのか⽬を瞑った。ええい、いってしまえ!と勢いで⼝を近づけると、後ろから思いっきり⾸を引っ張られる。『ごめん。それはやっぱやだ。』って嫁が笑っていた。それから後ろに仰向けで倒れた俺にキスしてきた。『男でも嫉妬する。⼤好きだから。』って⾔ってもっかいキスしてくる。
今思うと この辺の、普段なら考えられない嫁の⽢えぶりは・・・この後で前島とセックスするのがわかっていたから、その前に俺に愛情をアピールする為のものだったんじゃないかと思う。やっぱり罪悪感はあるのだ。
とにかくその流れで、やっぱり⼆人にセックスしてもらうことになる。部屋とかは前と⼀緒で、俺も同様に隣の和室で正座待機となった。酒も多少は残っていたし、⼆度⽬だし、さっきまで楽しく談笑してたしで、わりとスムーズに⼆人はセックスを開始する。隣からは、ばさばさとお互いの服が落ちていく⾳が聞こえる。その合間合間に、『やぁん。』って嫁の可愛い声も漏れ聞こえてきた。
前回とは違い、愛撫中に微かに聞こえる。
『・・・ん。』とか『・・・あぁ。』
という嫁の吐息。
『あぁんだめ、キスは、だめ。』
〔だめ?〕
『うん。』
〔じゃあこっち触って。〕
『あん、やだ、もう。』
隣から聞こえる⼩声の会話。しかも時折くすくすと笑い声も混じっていて、俺は背中がぞわぞわするような嫉妬にかられた。セックス中だけは次第にタメ⼝になる前島に感心する。嫁の未来は前島より1歳下だけど、前島は体育会系だから、先輩である俺の嫁ということで上下関係的には上らしい。だから嫁にはいつも敬語だったのに、それが崩れて⼀対⼀の男と⼥になっているこの瞬間にどきっとした。 完
2018/03/13
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