短Ⅲ15[夫婦の絆]第2話
短Ⅲ15[夫婦の絆]第2話
第1話 2017/01/19
妻(松浦慶子:まつうら・けいこ:41歳)が1人で席に座り、ナンパされないか試してみる約束でした。制限時間は30分。妻が誰かに声を掛けられ、退散させた時点で終了です。途中で席を立ったり、私(松浦一成:まつうら・かずなり:44歳)に助けを求めたりするのは禁止というルールでした。
しばらく二人で飲んだころ、ホストから到着を知らせるメールが届きます。私はトイレに行くふりをして席を外し、バーの前でホストと落ち合いました。ホームページの写真とは違い、ホストは金髪で柄の悪そうな雰囲気です。私はためらいましたが、キャンセルするのは忍びなく、料金を先払いしました。簡単に打ち合わせした後、バーに戻って再び慶子と飲み直します。ホストには20分後にバーに入ってくるよう頼んでいました。
10分後、「じゃあ、今から30分だよ。」と妻に告げ、席を移動します。それまで座っていた慶子の右隣から1席だけ右へ遠ざかり、他人のふりをしました。 さらに10分後、予定通りホストが現れ、妻の左側の少し離れた席に座ります。慶子はキョロキョロして落ち着きがなくなり、私も心臓がバクバクし始めました。ホストはビールを1杯飲んだ後、席を立って妻に声を掛けます。
〔ここ、夜景がきれいですよね。〕と切り出し、〔よく来るんですか。〕と尋ねました。ホストだけあって口は達者で、次々に質問して会話を途切れさせません。妻の慶子はこわばった表情で『ええ。』『まあ・・。』などと短く答え、緊張を隠せませんでした。やがてホストは〔一緒に飲みませんか?〕と妻を誘い始めます。妻はやんわりと断りましたが、しぶとく食い下がられ、たじたじになっていました。私はホストにできるだけ粘るよう注文していたので、期待通りの光景です。
若い男に押しまくられる妻を見ながら、私はゾクゾクする刺激を味わいました。ただ、さすがに妻の慶子は誘いには応じず、ホストも言葉に詰まるようになります。この光景もそろそろ見納めになりそうなので、私は名残惜しくてたまりませんでした。私は立ち上がり、妻とホストに近づきます。ホストを帰すのがもったいなくなり、とっさに思い立った行動でした。
私は慶子の右隣に座り、「実は僕たち夫婦で・・。」とホストに事情を説明します。予定外の展開でしたが、ホストは驚いたふりをして話を合わせてくれました。ホストのサービスは2時間のコースで、まだ1時間以上残っています。私はホストに「おわびに1杯どう?」と水を向け、妻の左隣に座らせました。ホストと一緒に飲みながら、妻を刺激してみようとたくらんだのです。妻は他人の手前、私の勝手な行動にも、不満は表に出しません。一方、ホストは私の内心を見透かしたのか、言動が積極的になりました。 第3話に続く
2018/10/31
第1話 2017/01/19
妻(松浦慶子:まつうら・けいこ:41歳)が1人で席に座り、ナンパされないか試してみる約束でした。制限時間は30分。妻が誰かに声を掛けられ、退散させた時点で終了です。途中で席を立ったり、私(松浦一成:まつうら・かずなり:44歳)に助けを求めたりするのは禁止というルールでした。
しばらく二人で飲んだころ、ホストから到着を知らせるメールが届きます。私はトイレに行くふりをして席を外し、バーの前でホストと落ち合いました。ホームページの写真とは違い、ホストは金髪で柄の悪そうな雰囲気です。私はためらいましたが、キャンセルするのは忍びなく、料金を先払いしました。簡単に打ち合わせした後、バーに戻って再び慶子と飲み直します。ホストには20分後にバーに入ってくるよう頼んでいました。
10分後、「じゃあ、今から30分だよ。」と妻に告げ、席を移動します。それまで座っていた慶子の右隣から1席だけ右へ遠ざかり、他人のふりをしました。 さらに10分後、予定通りホストが現れ、妻の左側の少し離れた席に座ります。慶子はキョロキョロして落ち着きがなくなり、私も心臓がバクバクし始めました。ホストはビールを1杯飲んだ後、席を立って妻に声を掛けます。
〔ここ、夜景がきれいですよね。〕と切り出し、〔よく来るんですか。〕と尋ねました。ホストだけあって口は達者で、次々に質問して会話を途切れさせません。妻の慶子はこわばった表情で『ええ。』『まあ・・。』などと短く答え、緊張を隠せませんでした。やがてホストは〔一緒に飲みませんか?〕と妻を誘い始めます。妻はやんわりと断りましたが、しぶとく食い下がられ、たじたじになっていました。私はホストにできるだけ粘るよう注文していたので、期待通りの光景です。
若い男に押しまくられる妻を見ながら、私はゾクゾクする刺激を味わいました。ただ、さすがに妻の慶子は誘いには応じず、ホストも言葉に詰まるようになります。この光景もそろそろ見納めになりそうなので、私は名残惜しくてたまりませんでした。私は立ち上がり、妻とホストに近づきます。ホストを帰すのがもったいなくなり、とっさに思い立った行動でした。
私は慶子の右隣に座り、「実は僕たち夫婦で・・。」とホストに事情を説明します。予定外の展開でしたが、ホストは驚いたふりをして話を合わせてくれました。ホストのサービスは2時間のコースで、まだ1時間以上残っています。私はホストに「おわびに1杯どう?」と水を向け、妻の左隣に座らせました。ホストと一緒に飲みながら、妻を刺激してみようとたくらんだのです。妻は他人の手前、私の勝手な行動にも、不満は表に出しません。一方、ホストは私の内心を見透かしたのか、言動が積極的になりました。 第3話に続く
2018/10/31
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