中Ⅲ3「好きで好きでたまらない」その5話
その4話 20190626
僕(谷口和樹:たにぐち・かずき:28歳)は頭が真っ白になります。
《このジジイ(稲川貞美:いながわ・さだみ:58歳)は下品なジョークのつもりなんだろうか? 僕が人生のほとんどをかけて愛している。僕にとっては、天使にさえ等しい妻(谷口夏織:たにぐち・かおり:28歳)をズリネタにとは!》
怒りでパニックになった僕は近くの公園のトイレに駆け込みました。
トイレに30分位いて少し落ち着きをとりもどした僕は稲川にメールをします。ガツンと言ってやるつもりが非常に情けない文面になりました。
「あはは想像ですか! もーやめてくださいよ~ 稲川さんにはDVDがあるでしょ~」
送信を押したあと、ふざけたような文章にとても後悔します。。
そしておじさんから返信メールがきます。
〔おぉ良かった! 返事が遅かったから怒ってるのかと思ったわ! まあ想像の世界やから、カズくんとわしの仲なんだし。じゃあ旦那公認とゆうことで。〕
《誰が公認するかクソジジイめ!》
しかし僕はまた勃起してしまったペニスをもう一度静めるとふらふらした足取りで変態行動に罪悪感をおぼえながらトイレをあとにしました。
その日は定時で会社を出ることに、とりあえず朝のくだりの話は本当なのか帰って妻に確認しなければと、急いで家に帰ります。
『おかえりなさ~い。今日は早かったね。』
夏織はいつもどうりでした。それで10分ぐらいたってあの話題をふります。
「最近稲川さんみないな~」
独り言のように言って見ました。夏織は聞こえてないのか食事を一生懸命作っています。
「ねぇ見た? 最近。」
今度は直で聞いてみました。
『ううん見てないよ。最近はね。』
夏織はこちら見ずに答えます。僕は考えこみました。稲川はなぜ嘘をつくのでしょう?仮に本当だとしても、夏織が嘘をつく必要はない事なのです。どちらかが嘘をついているのは確実なのでした。……真面目な夏織は僕のしらない所で男とおしゃべりすることが後ろめたく感じて嘘をついているのか?…
たとえ僕に気を使っているとしても、妻に嘘はやっぱりついてほしくないのです。その夜は昼間三回出した為かなにもせずに眠りにつきかけたのですが、稲川が夏織をズリネタに使っていること考えるとたちまち勃起してしまいました。 その6話に続く
20190813
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