短21《妻とのリストラ》第3回
短21《妻とのリストラ》第3回
メールがしっかり転送されている事を確認すると、これも(インターネットの)掲示板で教えて貰ったメール自動転送を理香(りか)の携帯に仕掛ける事にした、本来ならばこういった機能なども知っていて当然なのかもしれないが、私は機械にさほど詳しくなく本当に掲示板に助けられている。
そんな私以上に妻の理香は機械には疎いので気付かないだろう。作業を終えると妻の携帯にロックをかけ直しカバンの中に戻して置いた。再びPCの前に戻り転送させたメールを見る事にした、浅尾という男から送られて来たメールの内容は次の通りでした。
≪そうそう聞いたのだけど旦那って種無しなんだろ?代わりに俺の子供を孕んでくれよ。≫、 ≪俺が許可するまで旦那とはセックスはするな。≫、 ≪次はいつヤラシテくれるの~?≫、 ≪早く理香のオマンコに入れたい。≫
などの卑猥な文言や私への侮辱、次回会う催促などだった。しかし不思議な事に冷静にそれらのメールを読んでいる私がいる。読み終えるとすぐにネットに接続し助言を貰っている掲示板のスレに書き込みを始める。
《暗証番号の解読に成功し妻の不倫相手を特定した事、メールを転送した事、妻の携帯にメール自動転送を仕掛けた事》を報告した。返って来たレスは
《やっぱり黒か、取り合えずはお疲れ。》
《今後は転送されてくるメールを見て、会う日などが判れば不貞の証拠を掴もう。》
それらのレスへ感謝の返事を返し、とりあえず寝る事にした。
私は寝室に戻りベッドに入る。理香はグッスリ寝ているようだ。ふと天井を眺めここ数年の自分のして来た事を思い返した。仕事を理由に家の事を全て妻に任せてきた日々を、この不倫問題が解決した時に理香と私の関係はどうなっているのだろうか?もやもやした気持ちが頭の中をかけめぐるうちに、いつの間にか眠ってしまう。
『起きて、もう朝よ。』
いつのまにか私は寝てしまったようだ
「おはよう。」
『おはよう、清人さんが寝過ごすなんて珍しいわね。』
「ちょっと疲れていたのかもな。」
『大丈夫?朝ごはん出来ているわよ。』
「あぁなんともない。今行くよ。」
普段なら妻の理香に起こされる前に起きているはずなのに、やはり気付かないうちに疲れているのだろう。朝食を食べ、会社に行く為に家を出た。さっそく携帯に目を通すと既に浅尾からの妻宛のメールが着いていた。≪〔来週の火曜日は空いてるか?〕≫妻はまだそれに返信はしていない。昼食時にまた浅尾からのメールが転送されてきた。≪〔火曜は駄目なのか?返信ぐらいしろよ!お前は俺に逆らえないんだぞ。それとも旦那にバラすか?〕≫
“逆らえない?”理香はこの浅尾に脅されているのだろうか?暫くすると妻からメールが返信される。≪『わかりました。火曜日で結構です。』≫すぐに浅尾から返信のメールが届く≪〔じゃ○○駅前のロータリーに11時、いつもの通り車で迎えに行く。〕≫
当初私は掲示板の教えの通りに興信所に頼もうかと考えていたが、自分の目で確かめる事にする。勿論プロではない素人の人間がそんな事をすれば失敗する可能性も出てくるが、私は自分の目で確かめる事を決心した。
二人が火曜に会うとわかったその日に私は会社に有給休暇を申し入れ数年間働き詰めだったお陰で有給は簡単に取れる。帰宅途中ふと頭の中に浅尾からの≪〔旦那とするな!〕≫というメールを思い出した。私達夫婦は世間で言われているセックスレスの夫婦だ。最後に理香とセックスしたのはいつだったか今では思い出す事も出来ない。これも妻が不倫をした理由の一つなのだろうか?そんな事を考えながら帰宅した。
2015/03/21
メールがしっかり転送されている事を確認すると、これも(インターネットの)掲示板で教えて貰ったメール自動転送を理香(りか)の携帯に仕掛ける事にした、本来ならばこういった機能なども知っていて当然なのかもしれないが、私は機械にさほど詳しくなく本当に掲示板に助けられている。
そんな私以上に妻の理香は機械には疎いので気付かないだろう。作業を終えると妻の携帯にロックをかけ直しカバンの中に戻して置いた。再びPCの前に戻り転送させたメールを見る事にした、浅尾という男から送られて来たメールの内容は次の通りでした。
≪そうそう聞いたのだけど旦那って種無しなんだろ?代わりに俺の子供を孕んでくれよ。≫、 ≪俺が許可するまで旦那とはセックスはするな。≫、 ≪次はいつヤラシテくれるの~?≫、 ≪早く理香のオマンコに入れたい。≫
などの卑猥な文言や私への侮辱、次回会う催促などだった。しかし不思議な事に冷静にそれらのメールを読んでいる私がいる。読み終えるとすぐにネットに接続し助言を貰っている掲示板のスレに書き込みを始める。
《暗証番号の解読に成功し妻の不倫相手を特定した事、メールを転送した事、妻の携帯にメール自動転送を仕掛けた事》を報告した。返って来たレスは
《やっぱり黒か、取り合えずはお疲れ。》
《今後は転送されてくるメールを見て、会う日などが判れば不貞の証拠を掴もう。》
それらのレスへ感謝の返事を返し、とりあえず寝る事にした。
私は寝室に戻りベッドに入る。理香はグッスリ寝ているようだ。ふと天井を眺めここ数年の自分のして来た事を思い返した。仕事を理由に家の事を全て妻に任せてきた日々を、この不倫問題が解決した時に理香と私の関係はどうなっているのだろうか?もやもやした気持ちが頭の中をかけめぐるうちに、いつの間にか眠ってしまう。
『起きて、もう朝よ。』
いつのまにか私は寝てしまったようだ
「おはよう。」
『おはよう、清人さんが寝過ごすなんて珍しいわね。』
「ちょっと疲れていたのかもな。」
『大丈夫?朝ごはん出来ているわよ。』
「あぁなんともない。今行くよ。」
普段なら妻の理香に起こされる前に起きているはずなのに、やはり気付かないうちに疲れているのだろう。朝食を食べ、会社に行く為に家を出た。さっそく携帯に目を通すと既に浅尾からの妻宛のメールが着いていた。≪〔来週の火曜日は空いてるか?〕≫妻はまだそれに返信はしていない。昼食時にまた浅尾からのメールが転送されてきた。≪〔火曜は駄目なのか?返信ぐらいしろよ!お前は俺に逆らえないんだぞ。それとも旦那にバラすか?〕≫
“逆らえない?”理香はこの浅尾に脅されているのだろうか?暫くすると妻からメールが返信される。≪『わかりました。火曜日で結構です。』≫すぐに浅尾から返信のメールが届く≪〔じゃ○○駅前のロータリーに11時、いつもの通り車で迎えに行く。〕≫
当初私は掲示板の教えの通りに興信所に頼もうかと考えていたが、自分の目で確かめる事にする。勿論プロではない素人の人間がそんな事をすれば失敗する可能性も出てくるが、私は自分の目で確かめる事を決心した。
二人が火曜に会うとわかったその日に私は会社に有給休暇を申し入れ数年間働き詰めだったお陰で有給は簡単に取れる。帰宅途中ふと頭の中に浅尾からの≪〔旦那とするな!〕≫というメールを思い出した。私達夫婦は世間で言われているセックスレスの夫婦だ。最後に理香とセックスしたのはいつだったか今では思い出す事も出来ない。これも妻が不倫をした理由の一つなのだろうか?そんな事を考えながら帰宅した。
2015/03/21
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