名F【どうなるの?】その13
名F【どうなるの?】その13
〔・・・というわけで、愛梨は大学時代、先輩のお前に惚れていたんだって。〕
〚もうっ。そんな話、美穂さんの前でしなくてもいいじゃない。〛
〔いいじゃないか、四人こうして裸になって一緒の湯に浸かっているんだから、心の底まで裸になって語り合おうや。〕
相変わらず黙りこくったままの妻の美穂(みほ29歳)を残して、宮森精二(34歳)と東出愛梨(ひがしで・あいり26歳)は勝手な話をしています。むろん、全て作り話です。(愛梨は年齢を5歳も誤魔化しています。)
「その話は本当なのか?」
私(中津川潤一34歳)が問うと、愛梨は微笑んで、
〚そうね。好きだったかも。憧れの先輩としてね。〛
〔この前は好きだったって、はっきり言っていたじゃないか?〕
宮森が横から口をはさむと、愛梨はそのほうを軽く睨んで、
〚チャチャをいれないでよ、もう。でもあの頃、中津川さんに憧れている女の子は他にもいたのよ。だって凄く優しいし、ハンサムだし、それでいてちょっと翳りがあるところなんか魅力的だったの。とても私なんかとじゃ釣り合わないと思って告白も出来なかったのよ。〛
こちらが赤面するようなセリフを愛梨はさらっと言ってのけました。妻はいま、どんな表情をしているだろうと気になりました。
〚だからきょう美穂さんを見て、納得したわ。ほんと、お綺麗で女らしい方、中津川さんとお似合いだわ。〛
「僕らのことはともかく、愛梨だって宮森とお似合いだよ。幸せそうだ。」
〔優しくもないし、ハンサムでもないし、翳りなんかどこにもないおれとお似合いだってさ。〕
宮森はおどけたようにそう言うと、愛梨の裸の肩に手を回し、自らの元に引き寄せました。もう一方の手を愛梨の乳房に伸ばし、その先端の突起をちょっと摘まみます。
〚あん。もう、恥ずかしいことしないで。中津川さんと美穂さんの前なのよ。〛
甘えるような舌足らずの口調で抗議しながら、愛梨はちらりと美穂を見たようです。そのとき、私は湯の中で自分の手に妻の手が触れてくるのを感じました。私の手をぎゅっと握ったまま、美穂はやはりうつむいたままの格好です。その細やかなうなじと裸の背中に私は新鮮な欲望を覚えました。
夜になります。流石に山深い土地だけあって、辺りは森閑としていました。夕食は部屋で
とったのですが、その際には私たち夫婦の部屋と宮森・愛梨の部屋の間の襖を開け放って、四人でひとつのテーブルにつきました。
一緒に風呂に入った仲だというのに、美穂はまだ打ち解ける気配を見せず、会話にもあまり加わりません。もともと口数の少ない女ではありますし、夫の私とでさえ打ち解けるのにあれだけ時間がかかったのですから無理からぬことではあるかもしれません。それとも妻は妻で宮森と愛梨の偽りの夫婦を、どこか信用できない、なんとなくうさんくさいと思っていたのかもしれません。美穂は繊細な性質だけに、そういう感受性には特に敏感なところがありました。
夕食が終わり襖を閉めて私たちは自室に引き上げました。宮森との相談ではスワッピングは明日以降の晩に試みることになっています。しかし、ちっとも場に馴染んでいない美穂を見るにつけ、私にはその実現は期待できないように思われてきました。私は残念なような、それでいてどこかほっとしたような、複雑な心境です。
夜中にふと目覚めたのは午前一時を少しまわったくらいの頃でしょうか。色々と緊張した日中の疲れで、床につくとすぐに眠りに入っていったのですが、隣室から聞こえる声で目を覚ましたのです。
きれぎれに聞こえる女の喘ぎ声。高く細く、淫蕩な響きを持ったその声はたしかに愛梨のものです。私は傍らの妻を見ました。妻は目を瞑っていますがずっと起きていたようで、何かにじっと耐えているような表情です。私はそっと手を伸ばしました。妻がはっと目を開けます。私の意図を察したのか、その口が「いや」とかすかに動きました。
しかし、私は有無を言わせずに妻の布団に忍びこみました。美穂の首筋にキスをしながら、浴衣の懐に手を入れて乳房を揉みしだきます。と同時にもう一方の手を、そろそろと妻の下半身へ伸ばしました。
美穂は声をあげると隣室のふたりに気づかれると思ったのでしょうか無言のまま、いつになく激しく抵抗してきます。私は片腕で妻の両手を束ねて押さえつけ、身体を覆いかぶせるようにしてその抵抗を封じました。そうしておいて改めて、妻の下半身へ、下着の奥へ手を伸ばします。ようやくその部分に触れたとき、私は驚きました。それは美穂の股間がはっきりと分かるほどに濡れそぼっていたのです。
2015/07/26
〔・・・というわけで、愛梨は大学時代、先輩のお前に惚れていたんだって。〕
〚もうっ。そんな話、美穂さんの前でしなくてもいいじゃない。〛
〔いいじゃないか、四人こうして裸になって一緒の湯に浸かっているんだから、心の底まで裸になって語り合おうや。〕
相変わらず黙りこくったままの妻の美穂(みほ29歳)を残して、宮森精二(34歳)と東出愛梨(ひがしで・あいり26歳)は勝手な話をしています。むろん、全て作り話です。(愛梨は年齢を5歳も誤魔化しています。)
「その話は本当なのか?」
私(中津川潤一34歳)が問うと、愛梨は微笑んで、
〚そうね。好きだったかも。憧れの先輩としてね。〛
〔この前は好きだったって、はっきり言っていたじゃないか?〕
宮森が横から口をはさむと、愛梨はそのほうを軽く睨んで、
〚チャチャをいれないでよ、もう。でもあの頃、中津川さんに憧れている女の子は他にもいたのよ。だって凄く優しいし、ハンサムだし、それでいてちょっと翳りがあるところなんか魅力的だったの。とても私なんかとじゃ釣り合わないと思って告白も出来なかったのよ。〛
こちらが赤面するようなセリフを愛梨はさらっと言ってのけました。妻はいま、どんな表情をしているだろうと気になりました。
〚だからきょう美穂さんを見て、納得したわ。ほんと、お綺麗で女らしい方、中津川さんとお似合いだわ。〛
「僕らのことはともかく、愛梨だって宮森とお似合いだよ。幸せそうだ。」
〔優しくもないし、ハンサムでもないし、翳りなんかどこにもないおれとお似合いだってさ。〕
宮森はおどけたようにそう言うと、愛梨の裸の肩に手を回し、自らの元に引き寄せました。もう一方の手を愛梨の乳房に伸ばし、その先端の突起をちょっと摘まみます。
〚あん。もう、恥ずかしいことしないで。中津川さんと美穂さんの前なのよ。〛
甘えるような舌足らずの口調で抗議しながら、愛梨はちらりと美穂を見たようです。そのとき、私は湯の中で自分の手に妻の手が触れてくるのを感じました。私の手をぎゅっと握ったまま、美穂はやはりうつむいたままの格好です。その細やかなうなじと裸の背中に私は新鮮な欲望を覚えました。
夜になります。流石に山深い土地だけあって、辺りは森閑としていました。夕食は部屋で
とったのですが、その際には私たち夫婦の部屋と宮森・愛梨の部屋の間の襖を開け放って、四人でひとつのテーブルにつきました。
一緒に風呂に入った仲だというのに、美穂はまだ打ち解ける気配を見せず、会話にもあまり加わりません。もともと口数の少ない女ではありますし、夫の私とでさえ打ち解けるのにあれだけ時間がかかったのですから無理からぬことではあるかもしれません。それとも妻は妻で宮森と愛梨の偽りの夫婦を、どこか信用できない、なんとなくうさんくさいと思っていたのかもしれません。美穂は繊細な性質だけに、そういう感受性には特に敏感なところがありました。
夕食が終わり襖を閉めて私たちは自室に引き上げました。宮森との相談ではスワッピングは明日以降の晩に試みることになっています。しかし、ちっとも場に馴染んでいない美穂を見るにつけ、私にはその実現は期待できないように思われてきました。私は残念なような、それでいてどこかほっとしたような、複雑な心境です。
夜中にふと目覚めたのは午前一時を少しまわったくらいの頃でしょうか。色々と緊張した日中の疲れで、床につくとすぐに眠りに入っていったのですが、隣室から聞こえる声で目を覚ましたのです。
きれぎれに聞こえる女の喘ぎ声。高く細く、淫蕩な響きを持ったその声はたしかに愛梨のものです。私は傍らの妻を見ました。妻は目を瞑っていますがずっと起きていたようで、何かにじっと耐えているような表情です。私はそっと手を伸ばしました。妻がはっと目を開けます。私の意図を察したのか、その口が「いや」とかすかに動きました。
しかし、私は有無を言わせずに妻の布団に忍びこみました。美穂の首筋にキスをしながら、浴衣の懐に手を入れて乳房を揉みしだきます。と同時にもう一方の手を、そろそろと妻の下半身へ伸ばしました。
美穂は声をあげると隣室のふたりに気づかれると思ったのでしょうか無言のまま、いつになく激しく抵抗してきます。私は片腕で妻の両手を束ねて押さえつけ、身体を覆いかぶせるようにしてその抵抗を封じました。そうしておいて改めて、妻の下半身へ、下着の奥へ手を伸ばします。ようやくその部分に触れたとき、私は驚きました。それは美穂の股間がはっきりと分かるほどに濡れそぼっていたのです。
2015/07/26
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